- MMT Modern Monetary Theory Part.34
993 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロラ Sp79-fIq/)[sage]:2020/03/31(火) 20:25:29.66 ID:rdHC82Oip - 以下、ラーナー『雇用の経済学』(1965年,原著1951年)第12章邦訳217頁より
《 自由主義者による反論は、経済的なものではなく政治的なものである。かれらは、つぎのような恐怖に置かれ ている。すなわち、機能的財政による政府活動の拡張、あるいは単に政府の責任の拡張さえが、個人の自由の維 持にとって危険であるということである。それらの反論は、主として、機能的財政と健全財政との間の想像上の 行政的な、あるいは政治的な差異にもとづいている。その反論を唱える自由主義者は、つぎのような概念をもっ ているように思われる。すなわち、健全財政は政府に一定の原則、すなわち予算を均衡させるという原則を与え るのに対し、機能的財政は、政府に自由な裁量を行使させるといろことである。恐れられているのは、この政府 の裁量あるいは力である。 実際のところ、健全財政と機能的財政との間には、このような行政的な、あるいは政治的な対照はない。機能 的財政がなすところのことは、一原則を政治の裁量に置き換えることではなく、むしろ一つの原則を別の原則に 置き換えることである。機能的財政は、当局に対して、収入に等しい経費を維持することのかわりに、別の原則 にしたがって、しかも完全雇用をもたらしインフレーションを避ける水準に、総支出率を維持することを告げる のである。…》
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