- 【Roland】 ローランド総合スレッド 6 【老国】
634 :名無しサンプリング@48kHz[]:2013/04/15(月) 02:10:19.56 ID:YI0PG1Qh - 1930年代にドイツで最初のサンプルプレイバック製品が登場して以降
レイヤーの重ね合わせやアーティキュレーションの使い分け あるいは非定常波と定常波の組み合わせは確実な実績をもたらしているのに対し 1990年代以降に製品化の始まった、発音機構のモデリングや、その解析結果に基づくスペクトラムの変更による音響合成技術は まだまだ未成熟かつ適用範囲も限られていて(例えば一連の物理モデル合成製品、フェーズボコーダ応用製品、歌声合成、モデリングピアノ等) シンプルな切り口で高い自由度をユーザに提供するには至っていない。 現在のシンセ業界に見られる閉塞感は、この現在における技術的未成熟も一つの原因であろう。 1960年代半ば〜80年代初頭に起きたかに見えたシンセサイザー製品の発展は 実の所は1930年代に起きたイノベーションをその後発明されたトランジスタや集積回路、デジタル信号処理技術で焼き直したものに過ぎなかった。 21世紀半ばに期待される第二のシンセサイザーの飛躍に向け、今しばらくは冬の時代を力を蓄えながらやり過ごすしかないのではなかろうか。
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