- 日本外交の未来
293 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2012/07/04(水) 07:48:55.10 ID:Nrv1sXje0 - ttp://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012070400024
>パキスタンは3日夜、アシュラフ首相が安全保障分野の最高意思決定会議を招集。 >会議と並行してクリントン米国務長官が声明を出し、「パキスタン軍が被った犠牲を申し訳なく思う」と初めて謝罪の言葉を述べた。 >会議後、パキスタンのカイラ情報放送相が補給路再開を明言した とあるように、明らかにギラニ首相失職、アフガンでのISAF軍兵士殺害が相次いだことへの危機感を募らせたアメリカが姿勢を一転させたことが原因である。 アメリカは急きょパキスタン軍事支援を再開している。パキスタンの全面勝利に近いと言ってよい(賃料値上げも軍事援助で考慮されるのだろう) オバマ政権は「弱腰」への共和党の追及を恐れたのと、パキスタンをバカにしてかかっていたので謝らなかった。 どころか、5月のNATO首脳会議でオバマがパキスタンを感謝の対象国から外し、公然と侮辱した。最高裁が野党の訴えを取り上げ、ギラニ失職を宣言したのはこの直後。 ギラニ失職の報は欧米を震撼させた。その後のシャハブディンのエフェドリン疑惑での逮捕状発令(麻薬取締局は軍と関係が深いと言われる)、 さらに首相に選出されたアシュラフにも直後に最高裁が重ねて不作為の履行の意思の確認の有無を問い合わせ、ザルダリ疑惑が後任首相を延々と束縛することが明らかになった。 欧州各紙は解散を予想して「核を持った反米国家の誕生」を騒ぎ立てた。その結果、オバマ政権は電光石火の早業で土下座したわけである。 5月中旬にシカゴで自信たっぷりにパキスタンを侮辱していたことを考えると可笑しくなる。 だが、アメリカが関係改善を怠った半年間で最高裁がメモゲート、カラチ虐殺、ザルダリ疑惑などに職権調査を開始し、 停電大臣として国民的に不人気なアシュラフと、ミスター10%のザルダリの下での解散を余儀なくされることを考えると、やや遅かったと言わざるを得ない。 土壇場になって謝るくらいなら、昨年のうちにちゃんと手打ちしておくべきであった。PPP政権は閣僚ポストが一時50になったほどの不安定な政権である。 アメリカが面子を捨てて補給路再開を決めたもう1つの要因は、ロシア依存があまりに深まったこと、アフガン国内情勢の深刻化があるだろう。 前日には英兵がヘルマンド州でアフガン人警察官に殺害され、英国が大きなショックを受けている。 さらにイラクでも6月からテロが頻発し、宗派戦争の再開が本格化しつつある。 そのうえに、恐らくオバマ政権はバシャール政権を倒さないと面目が立たなくなってしまった。 パキスタン相手に意地を張っている余裕がなくなったのだろう。
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