- ●●●日本外交の今後のあり方●●●
309 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/31(月) 06:13:52.71 ID:fxYjJw4Y0 - また中国はもちろん、ロシアも単純な「陣営」などと言う意識で動いてはいない。
今年8月の露朝首脳会談でロシア側が北に債務の返済を(おそらく)厳しく迫ったことで明らか。 APEC首脳会議や(当時は)選挙を控えてのメドベージェフのパフォーマンスの場を提供する以上、 少しは厚遇してくれるかと思いきや、実際はロシア製のダムやらパイプライン(お目当ては韓国、日本) の売り込みに利用されるありさまで、事務レベルでは金正日の当て込みは見事に外れている。 北朝鮮はこと中国、ロシアに関しては近年、読みを完全に外されている。 それともう1つ、最近、羅先特区への大規模投資などを目して「中国の思惑」を云々する分析が多いが、 中国の民間企業の対朝投資は東北部や浙江省の経済発展に伴いとっくに本格化しており、 数年前には第一百貨店や運輸網を買収したりしている。 この時期は韓国が官民あげてアピールした開城工業団地のほうが有名だったので目立たなかっただけの話で、 中国企業の進出の様子は日本の報道でも何度も流され、少し関心のある者なら知っている。 一言で言えば南北朝鮮の投資と異なり、北京政府がこれを制御する状況にない。 もちろん進出企業の便宜を図るのは北京政府としては当然であるが、国策から生まれたものではなく、 民間の投資の実績を政府が後追いして欲を出しているのが実情。 北朝鮮に流通する日常品やサービスは開城より早い段階で中国企業に置き換わっている。 要するに「北朝鮮は最貧国であるから政治的意図以外での投資などあり得ない」と言う とんでもない思い込みがあるのだろう (例えば日本メディアはカンボジアに思い入れてよく同国の投資関連記事を書いていたが、 他国から見たら最近までカンボジアなど北朝鮮以下の破綻国家だった。それでも投資は立派に成立する) 昨年秋以来の1年で改善されるまで、国家レベルでの中朝関係は史上最悪に近かった。 冷戦期との決定的な違いは、アメリカがこと半島問題に関しては中国と緊密に連絡していること。 米中が北朝鮮問題で齟齬している様子は全くない。それ以上に米ロ関係は安定している。 米ロ関係などはロシアはいまプーチンがメドベージェフ時代の印象を払拭し、独自色を出すのに苦心している。 対イラン核問題でプーチンが水面下で完全にブッシュと同調していたことが ウィキリークス公電で明らかになり、面目が丸つぶれになっているからだ。 そもそも北が六者協議への出席を嫌がるようになったのは、 ロシアが事実上「日米韓」側に回り、2対4になったからだと指摘するウォッチャーが多い。 これらを取っても、日米韓に対して、中ロを背後に付けて対峙しようと言う北の思惑は 全く成立していないのである。 もちろん、自分は半島情勢を極めて危険視しているため、 これは北朝鮮情勢についての楽観的見通しを述べるものでは全くない。
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