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名無しさん@お腹いっぱい。
●●●日本外交の今後のあり方●●●

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●●●日本外交の今後のあり方●●●
308 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/31(月) 06:09:38.01 ID:fxYjJw4Y0
日中同盟スレのほうで、中国の人事分析をやりたいが、スレの容量が少ないので、
この話題はこちらで便乗させていただきたい。日中同盟スレの新しいのを立てて戴けると幸いです。

日清日露戦争前夜論は、冷戦終結後に研究者が言い出した理屈が変な方向に進んでいるのだが、
一言で言うと東アジア情勢を「戦国大名の対立」のように捉える発想と言える。
しかし実際には東アジア情勢で起きているのは「幕藩体制下での諸藩の対立」であり、
両者は似ているようで異なる。利害対立状況には違いないが、土台の部分で大きな制約がかかる。

まず第一に、中ロにとって既に対韓、対米関係のほうが対朝関係より経済も人脈もはるかに巨大である点だ。
よくロシアや中国は仲介能力があると言われるが、いま実務の若手世代はほとんど北朝鮮との過去を知らない

加えて北朝鮮の核保有や半島和平見直しについては中ロ両国ともはっきり反対である。
北朝鮮は、著しい経済発展を遂げた中ロにとっては、もはや核を持った盗賊に過ぎず、
いかにして核を取り上げるかが最大命題である。ロシアなどこれが最大の関心事で参加しているようなものだ。
アメリカにとって北はとりあえず核拡散をしないでくれればよいが、中国にとってはそうではない。
中国では、北朝鮮に同情的なのは経済発展についていけないお爺ちゃんと相場が決まっている。

2010年後半以降、金正日が訪中を繰り返して対中関係を改善させ、
六者協議復帰の意思を見せたからこそ、中朝両国関係は大幅に改善された。
天安艦沈没事件の際は既に休戦協定破棄状態にある南北関係の仲裁者がいなくなること、
既に前年に制裁決議に賛同しているためまず安保理決議でなく議長声明に、そして「攻撃」を認めつつ
その攻撃者を断定しないと言うごく常識的な解決方法で、南北朝鮮の言い分が食い違っている以上、
恐らく誰でも考えつく方法である。韓国の同盟国たるアメリカとは全く立場が違う。
そもそも天安の議長声明の話は、金正日の訪中が繰り返される前の話であって古すぎる
●●●日本外交の今後のあり方●●●
309 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/31(月) 06:13:52.71 ID:fxYjJw4Y0
また中国はもちろん、ロシアも単純な「陣営」などと言う意識で動いてはいない。
今年8月の露朝首脳会談でロシア側が北に債務の返済を(おそらく)厳しく迫ったことで明らか。
APEC首脳会議や(当時は)選挙を控えてのメドベージェフのパフォーマンスの場を提供する以上、
少しは厚遇してくれるかと思いきや、実際はロシア製のダムやらパイプライン(お目当ては韓国、日本)
の売り込みに利用されるありさまで、事務レベルでは金正日の当て込みは見事に外れている。
北朝鮮はこと中国、ロシアに関しては近年、読みを完全に外されている。

それともう1つ、最近、羅先特区への大規模投資などを目して「中国の思惑」を云々する分析が多いが、
中国の民間企業の対朝投資は東北部や浙江省の経済発展に伴いとっくに本格化しており、
数年前には第一百貨店や運輸網を買収したりしている。
この時期は韓国が官民あげてアピールした開城工業団地のほうが有名だったので目立たなかっただけの話で、
中国企業の進出の様子は日本の報道でも何度も流され、少し関心のある者なら知っている。
一言で言えば南北朝鮮の投資と異なり、北京政府がこれを制御する状況にない。
もちろん進出企業の便宜を図るのは北京政府としては当然であるが、国策から生まれたものではなく、
民間の投資の実績を政府が後追いして欲を出しているのが実情。
北朝鮮に流通する日常品やサービスは開城より早い段階で中国企業に置き換わっている。
要するに「北朝鮮は最貧国であるから政治的意図以外での投資などあり得ない」と言う
とんでもない思い込みがあるのだろう
(例えば日本メディアはカンボジアに思い入れてよく同国の投資関連記事を書いていたが、
他国から見たら最近までカンボジアなど北朝鮮以下の破綻国家だった。それでも投資は立派に成立する)

昨年秋以来の1年で改善されるまで、国家レベルでの中朝関係は史上最悪に近かった。
冷戦期との決定的な違いは、アメリカがこと半島問題に関しては中国と緊密に連絡していること。
米中が北朝鮮問題で齟齬している様子は全くない。それ以上に米ロ関係は安定している。
米ロ関係などはロシアはいまプーチンがメドベージェフ時代の印象を払拭し、独自色を出すのに苦心している。
対イラン核問題でプーチンが水面下で完全にブッシュと同調していたことが
ウィキリークス公電で明らかになり、面目が丸つぶれになっているからだ。

そもそも北が六者協議への出席を嫌がるようになったのは、
ロシアが事実上「日米韓」側に回り、2対4になったからだと指摘するウォッチャーが多い。
これらを取っても、日米韓に対して、中ロを背後に付けて対峙しようと言う北の思惑は
全く成立していないのである。

もちろん、自分は半島情勢を極めて危険視しているため、
これは北朝鮮情勢についての楽観的見通しを述べるものでは全くない。


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