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名無しさん@お腹いっぱい。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27

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日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
268 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 00:28:53.61 ID:IG38xLsX0
うるさいのでこれで完封する。
なお、これだけ詳細に説明しても理解不能なのであれば、その者の理解能力もしくは基礎教養不充分であるから、
自演問題の誠実な釈明と、日韓FTA問題のソースの提示があるまでは応答しない。

まず、最も一般的な国語辞書から引用する。
>こくりょく 【国力】
>国のもつ軍事力や経済力、および文化程度などを総合した力。国の勢力。
>「国力」に似た言葉» 類語の一覧を見る国威

三省堂の大辞林によれば、国力の定義はこうなっている。
これでは何のことか漠然としか分からない。研究者もめいめい勝手に使っている。
自分も「経済成長でもなく、軍事力でもない。強いて言えば政治的意思であり、政治的リスク許容度である」
と言った。そこにはこんな背景があります。面倒なのでこれを拝借する

国力(こくりょく、英: national power)は、国際関係においてその国家が持つさまざまな力を総合していう。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%8A%9B
ここの概論で見ると分かる通り、国力が高い、大国と見なされる国のうち、
モンゴル、ヴェネツィア、アメリカ、大英帝国、日本、ドイツ、中国 この共通項は何だろうか?
帰納的に使われるのが分かる。当たり前ですね。だから辞書などにおいても「総合した力」となっている。
(つまり歴史的もしくは現状「大国」と見なされる国から抽出して、その構成要素をイメージする
その要素が時に軍事力、時に工業力、時に海運・サービス力となる。逆に言う。
一定の要件を満たせば「大国」となるわけではない)
しかし、大国と見なされれば国力があると言うのでは、あまりに厳密さに欠ける。
何かメルクマールはないのか。当然、政治学者による定義がある。

>ロバート・ダールは「Aの働きがなければBは行わなかったであろうということをBに行わせる限りにおいては、
>AはBに対して力を持つ」と定義し、
>タルコット・パーソンズは「政治において正当化された一般的交換機能を発揮するもの」、
>ケネス・ボールディングは「欲するものを得る能力」、ニコラス・スパイクマンは「説得、買い入れ、交換、強制などの手段で人を動かす力」、
>キンドル・バーガーは「強力さ(strength)とそれを効果的に用いる能力(capacity)」と定義している。
>ただし近年においては軍事力だけが国力の構成要素ではなく、総合的な力の集大成として一般的に理解されるようになっている。

実は「国力」を軍事力、もしくは経済力などその国家固有の力に帰結させる見解は少ない。
ダールは国力を国家間におけるある意思を持つ相対的な力関係として理解しているし、
地政学フリークの希望の星スパイクマンによれば「説得、買い入れ、交換、強制」による干渉力と捉えている。
キンドルバーガーによっても、strengthだけでなくcapacityが要求されている。

つまり国が他の国に働きかける中で実現される力であり、諸要素+その実現力がある。
(購買力、軍事力、海運・サービスなどをcapacityが支えているとイメージしてもよい)

ここに2つの計算式が例示されているが、
A:国力=((基本指標:人口+領土)+経済力+軍事力)×(戦略目的+国家意思)
B:国力=GNP+一人当たりのGNP+人口+核戦力+国際的威信

Aにおいては、掛け算の後の項がゼロであれば国力がゼロになる。
Bは足し算方式を採っているが、ここでも最後の項である「国際的威信」が
全くのブラックボックスとして残ってしまうと言う難点がある。
つまり「使う意思がなければ無」と言うのが国力を考える際のポイントと言ってよい。
この「戦略目的+国家意思」が、自分が「軍事力、経済力などに還元されない政治力、政治的リスク許容度」
と表現したものに当たる。
なぜ政治的リスク許容度を挙げたか。中国の国力が、ASEANや東アジア、米国などとの関係を考慮して発揮されるからに他ならない。
2002年の南シナ海行動宣言への参加と、ライバルである越比の開発本格化、米軍の東アジアからの転進、
さらに中越比の3国の、行動宣言の解釈の相違と言う曖昧さにも関わらず、
しばらくその枠組みを順守したことは、単に経済力や軍事力では説明できない事柄なのである。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
269 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 00:36:04.42 ID:IG38xLsX0
国力の定義を、単に辞書だけでなく研究者の見解も引用しながら簡単に論じました。
あなたよりずっと丁寧な説明だと思います。

あとは、あなたがいつ誠実に自演問題を釈明し、日韓FTA発言のソースを呈示し、
さらに人に対して繰り返し用いた「恥知らず」などの暴言を取消し(具体的反論もせずただ恥知らず呼ばわりとは、度を越している)
かつ、あなたが「もう結論は出ている」としきりに強調するこのスレから出ていくか。

もう結論は出ているなら、あなたにとってこのスレは不要であるか、
全ての意見に対していちいち反論する責務があります。
ゼミナールを考えてみてもらいたい。意見の提出それ自体は、どんなに頓珍漢であれ認められる。
だが、「もう結論は出ている、俺の思い込みが正しい、こんなゼミやめようぜ」と連呼して暴れ回る学生がいたら、
直ちに守衛さんが飛んできてその学生をつまみ出すか、単位に0がつくでしょう。

あなたの人生が退屈で不幸なのは中国のせいではない。あなたの態度です。すべてはそこにかかっています。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
270 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 01:02:10.89 ID:IG38xLsX0
>>260
「アメリカ『より』北京政府と組む」と言う発想は、私は採りません。
アメリカとも、北京政府を含む東アジア・オセアニア地域の緩やかな諸連合と組む。
これは現実にこの10年、ASEANの拡大によって実現されてきたことです。
また、この試みは実は重大な対中牽制になり得る。ASEANと言う地域連合体の誕生、そこへの域外大国の相乗りによって、
今回の中国と越・比の紛争に見るように大国・中国との関係も有利になる。
中国を「巻き込む」ことこそが重大事である。

私は個人的に、北朝鮮は2010年代前半までに、
そしてそれが実現されれば、中国は10年代後半までに何らかの内外の破綻もしくは偶発的衝突を生じる、
と予測しているが、結局、地域の尻拭いは地域がするしかない。米国はリーマンショックの時も何もできなかった。
あの国は、引っ掻き回すだけ引っ掻き回して、最後は「アジアのことはアジアで何とかしろよ!」と言うに決まってる。
ベトナム戦争の後もしかり。北朝鮮をテロ国家呼ばわりして、アーミテージが「抜け駆けするなよ」と外務省に指図したあげく、
諸般の事情により、08年にテロ支援国家指定解除を堂々とライスが日本で公言するのもしかりです。

アメリカはいざという時全く頼りにならない。あの国は自国の利害でしか行動しない。
北京政府も包含した拡大ASEANは、この20年で築いた日本の貴重な財産です。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
271 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 01:32:08.57 ID:IG38xLsX0
>>261
勉強しろよ→私はフォーリンアフェーズを読んでいる→本当?じゃGelbやWebbをどう考えるの?
と聞いただけです。WebbのはCFRのサイトで見られるけど、日本版では6月号あたりに載ってたんじゃないかな?
日本版のほうがお得ですよね。
Webbがレーガン時代の国防総省高官(海軍長官)だったのは知ってますよね?
09年から日本のニュースにもたびたび登場する人だから、聞いても何もおかしくない。
米上院が移転経費の支出を否決し、歳出の自動削減条項が入っているいま、
彼の提案=Levin提案は、ただの軍事通の提案ではなく、有力な叩き台なんですから。

>10年6月号を読む限り、軍事力を背景に地域覇権確立を目指しているようだが?

「なぜ1年以上も前の、しかもR.D.Kaplanのを?」といやな予感がしたので、
「フォーリンアフェアーズ 中国」でググったら、思いっきりカプランの日本語訳が出てきて笑いました。
しかし、残念なお知らせがあります。実は日本語版つまり2010年のNo.6のThe Geography of Chinese Power
のすぐ後にはカプラン記者の
「台頭する中印とインド洋の時代」Center Stage for the 21st Century-Powe rPlays in the Indian Ocean が付いています。
ここでカプラン記者は中国とインドを並べて、インド洋を重視しろと説いている。
つまり彼はインド警戒論でもあるのです(米軍事関係者は80年代、ボロ船の中国海軍より、旧ソ連よりのインド海軍を敵視する人も多かった
何か日本は忘れている気がするが、空母を動かした途上国と言えば昔は植民地海軍の流れを継ぐインドだったのに)
日本語版を読んでいる人なら、こういうオマケがついてるのに、なぜ見落とすんですか?
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
272 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 01:41:49.05 ID:IG38xLsX0
>日本のシーレーンと重要な関係にある国々と摩擦を引き起こしていると指摘済みだよ。

このスレの感情的反中は実に矛盾したことを言う。
ロシアや中東やインド、アフリカの話を始めると「日中と関係ないだろ!止めろ!」と連呼する。
(むちゃくちゃ関係ある。だって隣接国なんだもん。中国はムスリムを大量に抱えてるのに…)
ところが、自分自身は平気で真珠の首飾りや遠いダルフールの話を持ち出す。
このダブルスタンダードは一体なんなんですか。中国脅威論を強調できる話題なら、何でもありなんですか。

自分がこないだの国防総省の議会報告書で、酷いなあと思ったことがあります。
中国海軍のソマリア沖での海賊取締活動まで持ち出して「見ろ!こんな遠くでも活動してるぞ!遠征能力を高めている」
あんた、手伝ってもらっておいて、そりゃないでしょう…。

>中国とは経済関係を強化しつつ、日米同盟を軸に安全保障を、と言っている。
それは10年くらい過去の議論ですね。政経分離論とかいまどき…
トップ会談や政府高官レベル交流がないと経済問題も進みませんよ。だから06年に日経が大キャンペーンをやった。
結果、06年10月の安倍訪中です。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
273 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 02:10:57.27 ID:IG38xLsX0
なお、R.D.KaplanのThe Geography of Chinese Power と言うのは、
ハンチントンと同じくらい一部で評判の悪い論文で、自分も読んでいて笑う。

・20世紀初頭のマッキンダーの黄禍論を持ち出す=この時点で日本人読者の好感度ゼロ
→いまどきYellow Perilかよ…、と言うか当時の仮想敵ナンバーワンの日本はどこに行ったんだよ?
・「中国がジオグラフィに恵まれていることは明らかだ!」
→はぁ?古代から異民族が南から西から北から乱入して異民族王朝が乱立した歴史は無視?!
 太平洋への出口は日本、南は台湾にがっちり抑えられてるし最悪でしょ
・「中国は中央アジアからパイプラインを引きまくってる!」
→当たり前でしょ。向こうはガス売りたいんだから。アメリカも積み出してるでしょ。
・「アメリカがアフガンの安定化に成功すれば中国は鉱物を掘り放題だ!」
→アフガンは見ての通りのありさまです。ご愁傷さま。お前ほんとにアメリカ人かよ!
・「朝鮮半島の統一は、最終的には中国の勝利。なぜなら主敵は日本になるから」
→陸の国境はどっちだよ?!高句麗問題と吉林省の朝鮮族問題をどうするんだよ?統一朝鮮は現代の女真王国になるよ

以下、どう転んでも中国の勝利といういいかげんなシナリオを垂れ流すわけですが、これは重要部分ではない。

カプランさんは「米中軍事衝突のリスクは間接的なものだ。真の脅威は中国の地理的優位さにある」と明言される。
理由はまさに中国が10数カ国と国境を接する大国だからですが、それ逆も言えるんですよ?
辺境の安定が揺らぐと中央も揺らぐ。中国の歴代王朝の蹉跌は、すべて辺境とその征服、財政逼迫から始まっている。

さらに、カプランは「オセアニアを重視しろ」と言う。
日本、韓国、フィリピンのようにホスト国にヤイヤイ言われるより、
グアムや西オーストラリアのほうがずっといいだろと言うのだ。数千億円も貰って第三海兵師団を養ってもらって何だこの言いぐさは。
出ていけるものなら、出て行ってみろ!
このように、フォーリンアフェアーズには、日本人の感覚では理解に苦しむ論文が多い。
だから、自分は定期購読してるけど、人にはあまりお薦めしないですねw
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
275 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 02:27:57.13 ID:IG38xLsX0
カプランは「米軍は多少軍事能力を落としても中国には充分対抗できるから、
基地を安定した所に集約しろ」と言う「純粋な軍事力より地理」と言うオチをつけていくんだが、

日本人が読むと「アメリカはこの程度しかアジアに関心を持っていないのか」と絶望的な気分になる。
彼は沖縄の基地の騒音がいかに酷いか、市街地のど真ん中を横切る基地がいかに異常か、犯罪がいかに憎まれているか、
インドネシアがなぜ対中関係を好転させようと努力しているのか、本当に理解しているのだろうか?
貿易関係だけで即断してるけど、韓国が朝貢国のように中国に仕えるとでも思っているのか?

ウェブの基地問題の提言は全くこれと対照的だ。現地の感情を慮ったフレーズが端々に出てくる。
ウェブもジョーンズも言う、「大浦湾を見たら、埋め立てるなんて信じられない、考えられない」と。
しかしアメリカ人がこういう上から目線ならぬ「外から目線」で物事を考えている限り、
彼らは中国内部の脆弱性や民族的感情を決して認識できず、最後まで突っ走ってしまうんでしょうね。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
276 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 02:35:12.18 ID:IG38xLsX0
>>274
>ワリヤーグは「遼寧―旅順号(略称:旅順号)」と命名される可能性が高いという。
>中国には「旅順艦」という名の護衛艦があったが、昨年「洛陽艦」に改名された。

シーランだと言い張ってたのはどこの誰なんでしょうね?サーチナもじゃないか?
だいたいシーランなんて名前、付けるわけないですよ。台湾には成功と言うフリゲートはあるにはあるけど、
命名条例を引っ繰り返して、鄭家水軍を裏切った将軍の名前なんて、世界が引っ繰り返るような騒ぎになる。
それにシーラン将軍は履歴がすこぶる悪い。鄭成功ファンの人のほうが詳しいかも知れないが。
日本がいくら強いからってDDHに「わこう」「すみとも」(藤原純友)なんて名前を付けるわけがないのと一緒だ。
冗談か、本気かよく分からない記事が乱れ飛ぶのが中国軍情報の怖さと言える。

>原子力から生み出される大量の電力を電磁式カタパルトに利用する中国空母の技術は、
>米国のコア技術レベルを上回るものであることから

これもそうですよ…
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
277 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 05:43:44.40 ID:IG38xLsX0
>>261>>263の解釈があまりにも得手勝手でムチャクチャなので、これも言っておこうか。
行動宣言の中国のサインは「偽装」であって、偽装中に充実した軍備をもって09年から紛争を激化させた、
と言う「陰謀史観」はよく知らない人が唱えるのだが、これは明らかに間違っている。
そもそも偽装期間を取ったりしたら、あっという間に実効支配で後れを取ってしまうからこの説は矛盾している。

まず、前提として、最初、パラセル諸島とスプラトリー諸島の一部を支配する対立国は「南ベトナム」であった。
この時期=70年代に北ベトナムは、友好国である中国のパラセル紛争は黙認、
これが両国間紛争になるのはサイゴン陥落とカンボジア問題での対立の後になる。
北京政府に言わせると「ハノイは最初は認めてたじゃないか!」と言うことになる。
88年に中越海軍は大規模衝突を起こしたが、この赤爪礁がスプラトリー諸島の一部だった。
スプラトリーとなると、これはブルネイを除いても5カ国が争う広大な海域になる。
最初は「南シナ海紛争」は「中越の二国間紛争」だったのが、
この海戦の勝利と領海法制定で、ASEAN=当時はベトナムは非加盟、が初めて危機感を持った。
この段階では米海軍のプレゼンスも何も、係争諸国は海洋巡視すらままならない有様だった。
スカーボロ、ミスチーフ両礁に関しても、フィリピンが領有権を主張して時々おしっこをかけていただけで、
中国の認識としては、勝利の果実であるベトナム領有礁の延長線上くらいにしか考えていなかった。
なお、90年代初頭に中国はアメリカの石油企業に事業を発注しているから、米国との衝突など考えもしていない。
これは台湾海峡危機の時もそうだった。

ところで、90年代後半からベトナムがASEANに加盟し、同時に対中関係改善を進めると事態は一転する。
99年に行動規範の草案提出を行い、以後、劇的にASEANとの関係改善が進んだのは周知のとおりだ。
ベトナムとは陸上国境画定のみならず、トンキン湾の共同調査事業を進めるまでになった。
06年〜07年段階においては危機の予兆はほぼ見られなかったと言ってよい。
自分がそう思うのではなく、研究者でも「もう南シナ海は終わりじゃないの?」と言う人すらいたからだ。

この時期に中国側に何か隠れた意図を見出すのは非常に難しい。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
278 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 05:51:33.61 ID:IG38xLsX0
だが、目を転ずれば容易に分かる変化が実は中国以外で起きている。
それがASEAN諸国の「内部」の領土紛争であり潜水艦競争であり、ASEANの外部への拡大だろう。
シンガポール・マレーシア、マレーシア・インドネシア間の島嶼紛争は99年〜05年にかけて勃発している。
この頃からASEAN諸国が領有権を強く意識し始め、同時に実効支配が可能な兵器購入を検討し始めた。
今年納品したフリゲートも、09年頃から話が持ち上がっている。しかも購入元がロシア、米国である。
フィリピンはこの頃から石油探査を本格化させているし、ベトナムもロシアの支援で沖合油田を探査している。
さらにASEANが東南アジア域外のライバル国を次々と招き入れ(日韓米露印豪)、
とくに領土問題を抱える日韓、さらにアメリカ、ベトナムと関係を保つロシア、インドなどが
次第にクチバシを入れてくるようになった。こうなると中国は時間の経過とともに不利になる。

こうした事態を、中国は「フィリピン、ベトナムによる行動宣言違反」と把握していた可能性が高い。
部外者を参入させて開発を進めているじゃないかと受け取った。恐らく、これが09年からの進出激化になった。
ハノイARFでクリントンに注意されても、北京政府はSEDではアメリカはペコペコしてるくせに程度にしか思わなかっただろう。
台湾武器輸出は延長に延長を重ねて、とうとうF-16C/Dの売却話も1年以上も伸びてしまった。
オバマ政権は、2010年以降も恐ろしいほど中国に低姿勢だった。
クリントンの強面は割と個人的性癖で、実は口頭で怒鳴っても合意文書からは外したりすることも多いからだ。

ASEAN内部ではこの問題で中国に強く反発するのはフィリピン、ベトナム。後はお目付け役のシンガポール。
シンガポールはマレーシアとの島嶼紛争を抱えているので、特にこの問題では中国に対して神経質だった。
だが議長国インドネシアは宥和的だった(温家宝が5月のジャカルタの会議直前にマレーシア訪問も行っている)
5月上旬に確認されたジャカルタの首脳会議の宣言は、やはり二国間または当事者間での解決を促すものだった。
インドネシアが議長国の今年こそ、中国は有利な決着を期待していた可能性が高い。

自分も、8月上旬にWSJの報じたフィリピンの油田開発規模が本格的で驚いた。
東南アジアも、もう可哀想な軍事小国でも何でもない。アメリカはこの流れにただ乗りしたようなものだ。
今回のシンガポール、ベトナム、フィリピンの連携を見ても、中国を袋叩きにするまでにASEANは拡大した。
難しいのは、むしろ中国側が納得するかどうかだ。フィリピンが公然と離脱を示唆したりしてはどうしようもない。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
279 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 06:03:59.45 ID:IG38xLsX0
まあ、1つ忘れているのはベトナムとフィリピンがライバルだと言うことでしょうね。
二国間紛争と違って、1対5で争ってるわけじゃない。もちろん敵の敵は味方だから、
あまりに係争領域が重なってなければ、その国と組んで主張を通すわけだから。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
280 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/30(火) 08:11:47.06 ID:IG38xLsX0
出かける前にあらためて。
自演問題、日韓FTAソース問題は、何度でも何度でもお聞きします。
あなたが消えるか、もしくは誠実な謝罪があるまで。私はこれだけ詳しく説明した。
あなたも誠意を見せていただきたい。


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