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名無しさん@お腹いっぱい。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27

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日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
214 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/18(木) 00:36:18.91 ID:I6cJfiey0
今回の北朝鮮の、8月10日の延坪島砲撃は、世界の注目を引くとか、難しく考える必要はない。
米韓合同軍事演習へのご挨拶代わりと、対内、対外的に「我々は屈したわけではない」と言いたかったのだろう
と言うのは、この1か月半で南北朝鮮とも、和平の席に強制的につかざるを得ない状況があったためだ。
アピールの必要性どころか、その反対だ。

6月までは南北関係は険悪だったが、7月22日にバリARFで韓国外交通商省・北の外務省の次官級が、
非公式会談を行った。韓国は日米の働きかけを受けて、北は中国の唐外相の働きかけを受けて、
六者協議再開に向けてテーブルにつかされた形だ。どちらが折れたかと言えば、韓国ハンナラ党政権だろう。
アメリカは対北交渉を明らかに欲しており、その後の28、29両日の金次官とボズワース特使との会談でも
北はウラン濃縮問題などで原則論を貫いた。
ttp://www.asahi.com/special/08001/TKY201107300592.html

にも関わらず、事後も六者協議再開を念頭においた人道援助への動きは止まっていない。
ロシアは韓国との外相級会談で、過去最大規模5万トンの援助を表明し、南北を通過するパイプライン問題にも、
積極姿勢を見せている。
韓国もその直前3日に赤十字経由で50億ウォン=約4億円相当の人道援助を表明したが、
北は「援助を新義州の水害(2010年8月)当時なみの100億ウォンを出せ」と倍増要求するありさまだ
韓国は従来の面目から、非常食品や医薬品などに援助を限定するようで、食糧援助はすぐには行わない方針だったが、
国連事務総長に食糧支援を強く要請されてかなり厳しい状態にある。
ttp://sankei.jp.msn.com/world/news/110808/erp11080820410002-n1.htm
ttp://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0805&f=national_0805_233.shtml
ttp://mainichi.jp/select/world/news/20110805k0000m030079000c.html
アメリカは5月のキング特使の訪朝以来、交渉再開への意欲を明らかにしているし、
インドも北朝鮮に100万ドル相当の食糧援助を決定した
ttp://sankei.jp.msn.com/world/news/110724/kor11072413100000-n1.htm

600万人が飢餓に瀕すると言われる対北朝鮮援助は世界的に広がっており、
7月末までで対北援助は4500万ドルに達し、2010年の2500万ドルの2倍に膨れ上がっている。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110816-00000027-yonh-kr

さらに中国は東北三省から国境地帯に企業が進出しており、韓国企業に代わる新たな起爆剤となっている。
また、こんなニュースも飛び込んできた。

北朝鮮、レアアース開発権と引き替えに中国から肥料を確保
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110816-00000006-cnippou-kr

つまり5月訪中では、金委員長は鉱区の開発を北京政府に認めたと言うのである。
これはさすがに「国を売った」と言われても仕方のない中国へのすり寄りぶりだ。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
215 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/18(木) 00:58:55.60 ID:I6cJfiey0
この状況下で、延坪島付近のNLLに砲弾が撃ち込まれたが、
16日〜26日の米韓合同軍事演習(フリーダムガーディアン)を控え、
対韓・対中接近に不満を持つ国内の強硬派世論を考慮する必要があったのだろう。

韓国も、北朝鮮もこの問題をフレームアップする動きは鈍い。
北は「発破作業の音」であるとして砲撃の事実を否定しており、
韓国政府も消極的であるとメディアに批判されている。なるべく波風を立てたくないのではないか。
パン事務総長は11日にさっそく「だからこそ交渉が必要だよ」と記者団にクギを刺す用意周到ぶりだ。
ttp://japanese.joins.com/article/765/142765.html?servcode=500§code=510
よって「なぜこの時期に世界の注目を集める必要があるのか?」と言う疑問は正当だ。
既に北は世界の注目を集めており、あとは国内に向けた面目の問題が残るだけだからである。

しかし、この「融和路線」に対する北朝鮮国内の反発が、今後一番恐ろしいのではないかと思われる。
既に北指導部は、水害や食糧難(米金融緩和による食糧価格高騰の影響も含む)により、
2012年の「強盛大国」の目標を「強盛国家」に格下げしており、国内で求心力低下も懸念されるからだ。
ttp://mainichi.jp/select/world/news/20110813ddm003030082000c.html

憶測ではなく、実際に、22日の南北非公式協議の前にも、東亜日報が対韓交渉担当者の大量粛清を報じている
北朝鮮、韓国との交渉担当者30人を銃殺、粛清か 強硬派台頭と韓国紙
ttp://sankei.jp.msn.com/world/news/110715/kor11071512410001-n1.htm

北は現実の経済再建のために六者協議を利用せざるを得ないが、
実績のない正恩氏への三代世襲もからみ、親中路線を鮮明にした金総書記は国内の反発を避けねばならない。
自分が7月中旬「これから起きる危険性の高いこと」に、南北のMDL、NLL(陸・海の軍事境界線)付近での戦闘再開を挙げたが、
北の3度目の核実験を予測する声すら強いのが現状と言える。それはほとんど北の国内事情から来ている。

南北朝鮮半島状態は、動き出そうとしている今が危険な山場と言っていいだろう。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
216 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/18(木) 01:52:04.55 ID:I6cJfiey0
もう1つ気がかりなのが、FRBの金融緩和が呼び起こす国内外の波紋だ。
9日のFOMCは2013年半ばまでの金融緩和継続を決めたが、
市場はあっという間にQE3の実施を迫る方向に流れている。
だが17日のPPIの上昇を見ても、石油エネルギー価格の下落が消費者まで反映されるにはまだ間がある。
日曜にアメリカで色んな討論をやっていたが、
「おそらく8月26日にバーナンキはQE3の示唆を与えるだろう」
「しかしQE3を実施できるほどインフレは安心なのか。効果はあるのか」と言う懐疑的な論調に覆われていた。
実際、9日のFOMCには金融緩和策じたいにミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁が反対している。
そこへ15日の月曜に、リック・ペリーが「大統領選目当てで金融緩和なんて反逆行為だ」
「テキサス州で叩きのめしてやる」などと過激な演説を行い、政府報道官にたしなめられる騒ぎまで発生した。
(アイオワの模擬投票でバックマンが勝ち、ポーレンティが撤退したが、ペリーもまずまずの結果だった)

国内でも異論が噴出するうえに、収まらないのが中国であり、アジア諸国だ。
ドル安がアジア通貨に対して進んだため、アジア通貨は高くなり、しかもどの国もインフレ率が高い。
引き締めればさらに通貨高が進み輸出は壊滅的打撃を受け、緩和すれば物価高が進行して庶民の不満が爆発する。
6日にS&Pに格下げを食らった後、グリーンスパンやオバマが「アメリカはいくらでも通貨を刷れるんだ」
と言うとんでもない非常識発言をしたことが、怒りに拍車をかけている。
(だったら基軸通貨特権の濫用そのものだから、SDFなり通貨バスケットに移行するべきだろう。責任感のかけらもない)

ドル安誘導疑惑と言う公然の秘密があったアメリカが、とうとう本音を剥きだしたと言うので、途上国は怒り心頭だ。
その上に中国は1兆ドルを超す米財務省証券の大幅な減価に晒されている。彼らは日本ほど我慢強くないので、
今度こそ本気でポートフォリオ組み換えを実行し始めるだろう。

その上に、アメリカでは共和党の台頭で「悪いのは中国だ!」と言うお決まりの「責任なすり付け」が浮上し、
07年の民主党の予備選レースのように、秋に予備選が本格化すると人民元切り上げまで迫られかねない。

こんな状況に、北京がどこまでしびれを切らさずにおられるだろうか。
今まで米中間では戦略対話の当事者の財務・外務当局は比較的良好で、
国防当局、それも軍(制服)だけがぎくしゃくしていた。これはベトナムも中国もアメリカも皆同じ。
しかし、為替が問題になれば話は別だ。戦略対話まで行き詰まると、
南シナ海紛争どころではなく、米中金融戦争になりかねない。
日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
217 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/18(木) 03:21:29.89 ID:I6cJfiey0
Foreign Affairsの話が出ているので、中国がらみで最近思いつくものを挙げてみると
・Leslie H.Gelb GDP Now Matters More Than Force(November/December 2010)
・Charles Glaser Will China's Rise Lead to War?(March/April 2011)
・Disengaging from Taiwan(July/August 2011)

日本でも台湾放棄論として話題になったのだろうか?

あとCFRのサイトに普天間統合案の提唱者であるJim Webb上院議員の6月14日の
A Conversation with Senator Jim Webb も映像と文字化して載っている
ttp://www.youtube.com/watch?v=OCKeAO1H_yo

Webb議員は09年に基地問題が暗礁に乗り上げて以来、
オバマ政権の無知をいいことに安保マフィアとして活動したカート・キャンベルなどと違い、
上院日本やアジア各国に飛んで現地調査をずっと行ってきた。
アナポリスを出てレーガン政権で首席安保補佐官・海軍長官を務め、3人の共同提案者の中では、
McCainとともに軍籍を持ち、実務にも明るい人だが、2012年(次期)の上院選には不出馬のようだ。

実際に聞いてみると、アメリカが超緊縮策を迫られ、ほぼ移転予算が出せない中で、
極めて単純明快な案に見える。
彼が強調していたのは
「嘉手納の空軍は日本の他の基地か、『ろくに使ってないアンダーソンに』移す、
と言う点をもっと日本メディアは報道してくれ」と言うことだ。
自分はどうせ三沢に空軍を置いて思いやり予算をせしめる気だろうとか、空軍との調整は済んでるのとか、
勝手に思っていたが、質疑を聞く限り、Webb議員は空軍と海兵隊の配置を考えて自信を持って出した結論のようだ。
眠いので今日はここまで


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