- 日中同盟で、反アングロ・サクソン ★27
179 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/08(月) 20:46:59.35 ID:qZTOfpsj0 - 今年は久しぶりに東京に夏にいるけど、凄いですねホントに。
アメリカもこの間までは東海岸、あと南部中西部が連日40度とか凄まじい暑さだったけど、 欧州、米国、ロシアは春から猛暑。中国南部と韓国は洪水。東アフリカは20年ぶりの大飢饉。 何か今年の穀物生産が心配になる。モガディシオからアルシャハブが撤退したと言っているけれども、 ソマリア南部だけでなくウガンダ、エチオピア、エリトリアそしてケニアと周辺国が全てやられている。 アシュトン・カーターの国防副長官人事は、報道では「歳出削減要員」と言う扱いなんですよね。 パネッタ国防長官、カーター副長官で国防費削減に腕を振るってくれと… ただカーターはクリントン政権の頃から安全保障チームにいた人で、強硬派としての顔も持つ。 ラムズフェルドもそうだったが、軍スリム化派と強硬派は意外と同居するので、ちょっと心配だな。 人事と言えばイランは革命防衛隊のロスタム・ガセミ准将を超重要ポストの石油相に持ってきた。 来春にマジュレス(国会)選挙があるけれども、アハマディネジャド派と、ハメネイを頂点とする法学者グループ、 最近ずっと対立してますね。北西部で7月中旬からクルド人組織の掃討作戦をやってるんだけど、 シリアの動乱が東部イラク国境まで及び、米軍の撤退とともにイラクも動揺している。 イランの三つ巴(大統領・聖職者・改革派)も、また混乱でも起きたらイスラエル的に心配かな。 イラン:石油相に防衛隊幹部 欧米制裁対象、核開発関与の疑い ttp://mainichi.jp/select/world/news/20110805ddm007030161000c.html クルド武装勢力35人殺害 イラン革命防衛隊←7月26日 ttp://sankei.jp.msn.com/world/news/110726/mds11072623420003-n1.htm イラン革命防衛隊員6人死亡 武装組織の地雷で←7月23日 ttp://sankei.jp.msn.com/world/news/110723/mds11072310350004-n1.htm
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180 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/08(月) 21:00:57.25 ID:qZTOfpsj0 - ゴルバチョフに毎日が取材しているが、彼は今の状態をこう言っている
>「立ち止まるのは間違いだ。(ソ連の)ブレジネフ時代の安定は政治的、経済的な停滞に変わった」と指摘。 >「今後5、6年で近代化政策を実行し、発展に向けた新たな刺激を与えることができなければ、 >ロシアは取り残され、非常に困難な状況に陥るだろう」と危機感を表明。 >他方で「ロシアには大きな潜在力があり、(発展の)チャンスがまだある」と期待も示した。 ttp://mainichi.jp/select/world/news/20110808ddm003030130000c.html 旧ソ連時代からのウォッチャーは、みんな今の状況を、安定の下で長期停滞やがて国家が破綻したブレジネフ時代だと言う。 アンドロポフが引っ張り上げたゴルビーも、プーチンも、今のままじゃやばいなと言うのは分かるんでしょうね。 ただ、ロシアはBRICsの中では中国が言いにくいこと(たとえば決済通貨問題)を代弁してズバズバ言ってくれることが多く、 温や胡は慎重派と言うポジションで振る舞えた。インドや中央アジアとの関係も最後はロシアに頼むことができた。 ロシアと言っても、要はプーチンですよね。プーチンが失権してしまうと、北京はじかにワシントンと衝突する危険が増すんじゃないかしら。
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182 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/08(月) 21:41:27.05 ID:qZTOfpsj0 - 暑いのに元気な先輩のためにお答えしておくと
@国連安保理決議の増加数と地域安全保障の強化の関連性 まさにターニングポイントになった90年−91年の対イラク決議がそうじゃないですかw 安保理決議が出たからアメリカは後顧の憂いなく戦えたんですよ? それに、対リビア制裁決議なんて一昔前なら通らなかった。イランみたいに米ソ双方から敵視されてれば別だが、 対シリアの議長声明もそうです。今は通るでしょ。あとはMATOや米欧がどれだけやるかです。 B南シナ海への中国の進出は、米軍のプレゼンスや経済成長との相関関係は特にない これ時期を追っていくと分かるんですよね。 90年代中盤まで紛争続きで、その後軟化して2002年に共同宣言出して以来、 アジ研や防衛研やら、色んな年次報告を見て行くと、09年まで中国の活動は記載されてない。 09年から急に騒がしくなった。07年頃から態度がやや変わっていたんですが。 なぜ態度が変わったかと言うのを一言で言えば @他の係争国がちょうど共同宣言と同じころに経済的にテイクオフした。 はっきり言って中国は海域の北のほうしか手がついていない。 ところが係争6か国のうち越比マレーシアの3カ国はどんどん開発を進めている AASEANの拡大。東アジア、米、豪、インド、ロシアなどを加えた会議や機構が次々に誕生し、 中国は域外大国のプレッシャーとも戦わなくてはいけなくなった。 Bアメリカの対中方針を「二国間主義」と読み誤った。ちょうどG2とか言われ出した頃ですね。 つまり何かトラブルが起きても、最後はアメリカとの二国間で解決できると北京は信じていた。 だから2010年にハノイARFでクリントン以下ASEAN諸国にぶっ叩かれた時 「そんなアホな話があるかいな!行動宣言にサインしたら、越・比が抜け駆けして、あげくの果てに多国間交渉かよ!」 「いや、これはアメリカの公式方針かな?単にクリントンとかベトナムの陰謀じゃないの?」 と言う、感情的、もしくは楽観的な反応に流れた。 (ベトナムも、南ベトナムの主張を承継して、包括的領有権を主張している。北京政府とそっくり) 中・比が大喧嘩した4月のあと、ASEAN首脳会議がインドネシアでちょうど5月上旬に開かれた。 ところが8日の声明には「紛争は二国間か、関係諸国間で解決しましょうね」と言う文言が入った。 対中関係を深めているインドネシアの配慮かもしれないが、これで中国は少し安心してしまったのではないか。 そこへベトナムが石油探査船を出したからたまらない。インドネシアやマレーシアはまあ配慮してくれたし、 今度こそ堪忍ならんとばかりにケーブル線をぶっち切ったら、既にベトナムは報道陣を手配済みだったわけです。 しかもシャングリラ対話の議長国のシンガポールや、フィリピンとも内々で話をつけていた。 ベトナムみたいな図々しい国とフィリピンが急に握手するなんてないだろうと思ってたら、飛んだ計算違いだった。 ASEAN域内の票読みも間違った。ミャンマーやカンボジアもEASへの米ロ参加や拡大ADMMに賛成して、 頼みのインドネシアもARFではとくに擁護してくれなかった。孤立した中国は結局行動指針で合意せざるを得なかった。 しかしまだ油断はできませんよ。 ベトナムが一枚上手だったね。国力に見合った進出と言うのは、つまり政治力、政治的リスク許容度と言い換えてもいい。 船や基地などのハードウェアを作る力、経済力ももちろんですが、南シナ海に関してはそれでは説明できない。 乱暴に言えばこんな感じです。
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183 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/08(月) 21:42:51.13 ID:qZTOfpsj0 - さて先輩、自演の件と日韓FTAの件、ちゃんとお願いしますよ。
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