- 【風は北から】札幌圏のまちづくり12【北から目線】
362 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[]:2017/12/11(月) 22:41:15.56 ID:yTQu23DO - 「道立真駒内公園に日ハム新球場」高いハードル
ttp://hre-net.com/syakai/syakaibunka/27788/ プロ野球北海道日本ハムファイターズが新球場候補地として道立真駒内公園(南区)をあげていることを受けて、 札幌市は同公園を旧道立産業共進会場周辺(豊平区)、北大構内(北区)に続く第3の候補地として正式提案するという。 新球場は商業施設や飲食街、ホテルなどを併設したボールパークとする予定で、広さ約20haが必要としている。 市が既に提案している旧道立産業共進会場周辺(約13ha)や北大構内(約10ha)は、いずれも面積が足りないことなどを 理由に日ハム側は留保。広大な面積のある真駒内公園を新たに候補地にしたい考えを10月に示していた。 道立真駒内公園は、1972年の札幌五輪スケート会場となった施設を中心に、原生林を含めて約85haの敷地がある。 ボールパークを建設するには十分な広さ。しかし、同公園は豊かな自然が残り市民や道民の憩いの場になっている。 日ハムもその点を考慮して、商業施設などを併設しない考えを示している。 市が日ハムに提案するのは、老朽化した屋外リンク「真駒内セキスイハイムスタジアム」を取り壊した跡地を中心に約5ha。 自然環境に配慮して真駒内公園に新球場を作るとしたらこの規模でしかできないということ。 市の提案は現実的であり、日ハム側に必要以上に譲歩する必要はないだろう。 この面積なら、他の2候補地より狭く日ハムは断念せざるを得ないだろう。 仮にゴーサインを出せば日ハムが当初掲げたボールパーク構想は一体何だったのかということになる。 結局のところ、真駒内案も日ハムが観測気球としてあげたとしか思えない。 行政や市民、道民を巻き込んだ“話題作り”はこのくらいにして日ハムの本気度を示して欲しい。 先行する北広島市の「きたひろしま運動総合公園」を予定地として温存しながら他の候補地を探るのは北広島市民に失礼な話。 ファンや市民、道民あっての日ハムだ。企業と行政の駆け引きで決まる工場誘致ではないのだから。
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363 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 22:46:01.91 ID:yTQu23DO - 積雪期のバス運行検証 開発局が自動運転実験開始
ttps://e-kensin.net/news/102947.html 北海道開発局は11日、大樹町内でバスを使った自動運転サービスの実証実験を開始した。 積雪期での実証実験は道内初となる。17日まで運転手が監視しながら自動で加速や操舵(そうだ)を制御するレベル2の実験を中心に行う。 14日にはドライバーが運転席にいない状態で走行するレベル4の実験も予定している。関係者は最新技術による地域活性化に期待を寄せている。 実験は、交通弱者の足の確保、農産品や加工品の配送、観光周遊への効果に加え、積雪時におけるGPS受信感度や走行の安全性を調べ、 積雪寒冷地での実現可能性を検証する。 ルートは7・6`で、道の駅「コスモール大樹」を拠点に町役場や日方団地、町立国民健康保険病院などを経由して一周する。 14日に行うレベル4の運行は、町道大樹20号線500m区間を走行するもの。うち100m区間は自己位置の推定に使われる磁気マーカーを埋設し、 積雪時での精度を調べGPSとの差を検証する。 10日の開始式では、酒森正人大樹町長が「宇宙からの(衛星)測位情報によって安全に運行できる技術が開発され 自動運転の実証実験が行われることは、宇宙のまちづくりを進める大樹町において大変意義深い。地域住民の交通手段の確保、 高齢者の定住促進などこれからのまちづくりに大きく貢献すると期待している」とあいさつした。 その後、関係者や報道機関が実験車両に試乗。生涯学習センターの周辺1・9`を周回し、運転手がハンドルに触れない状態で加速や停止、 左折される様子を興味深く観察していた。
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364 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 22:52:35.71 ID:yTQu23DO - 新幹線“4時間切り”試験走行へ
ttp://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20171211/3469442.html 国とJR北海道は、北海道新幹線の青函トンネル内の最高速度を引き上げる試験走行を来年度に行う方針を固めました。 安全が最終的に確認されれば、東京と新函館北斗の間の所要時間は再来年の春にも4時間を切る見通しで、 利用客の伸び悩みに歯止めをかけられるかが注目されます。 北海道新幹線は、貨物列車とすれ違った際、風圧で荷崩れが起きないよう、青函トンネル内では最高速度が時速140キロに制限されています。 関係者によりますと、検証の結果、いまよりも20キロ速い160キロであれば安全に運行できることがわかり、 国とJR北海道は来年度に試験走行を行う方針を固めました。 最終的に安全が確認されれば、再来年・2019年の春にも160キロでの営業運転に切り替え、東京・新函館北斗間は4時間を切る見通しです。 4時間を切ることで利用客の伸び悩みに歯止めをかけられるかが注目されます。
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365 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 22:54:25.31 ID:yTQu23DO - 【高速化へ 課題と展望】
4時間を切ることが現実味を帯びてきた北海道新幹線。 東京・新函館北斗間の所要時間は、青函トンネル内の最高速度を20キロ引きあげても、いまの4時間2分が数分短くなるだけで、 3時間59分と見られています。利用者にとってはわずか3分ほどですが、JR、国、地元にとっては、 飛行機ではなく新幹線利用が多くなる目安の「4時間」をクリアし、さらなる高速化へのいわば突破口だととらえていて、 “されど3分”と受け止めています。 北海道新幹線は2030年度に札幌までの延伸を目指しています。 現在のままでは、東京・札幌間の所要時間は5時間1分とされていて、羽田・新千歳間の飛行機の所要時間のおよそ1時間半と比べると 空港までのアクセスの時間などを考慮しても圧倒的に不利です。 北海道新幹線の場合、貨物列車と共用で走らなければならない区間があり、どうしても速度を落とさざるを得ません。 この区間の速度をどこまで上げられるか、技術的な課題、安全面での課題がまだ多いのが現状です。 こうした課題を抱えている中、高速化に向けてさまざまな検討が進められています。 国やJRは、貨物列車との共用で走らなければならないという問題を抜本的に解決するため、新幹線の車両に貨物を 載せて運ぶ「貨物新幹線」の開発を検討しています。 また、東北新幹線の区間の最高速度をさらに引き上げ、360キロで走れる車両を札幌延伸までに開発するとしています。 地元経済界の「北海道経済連合会」は、こうした車両を導入すれば、東京・札幌の間は最短で3時間57分と試算していて、 札幌までも4時間を切り、利用客が大幅に増えて経済効果も期待できると見込んでいます。 新幹線は多額の税金を投入して整備されます。 所要時間はきわめて重要な要素で、多くの利用、そして経済効果を生み出すためにも、今後の高速化の行方が注目されます。
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366 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[]:2017/12/11(月) 22:58:54.78 ID:yTQu23DO - VRゲームの体験施設 20日、札幌・狸小路にオープン
ttps://www.hokkaido-np.co.jp/article/149842 仮想現実(VR)の技術を使ったアトラクション施設が今月20日、札幌市中央区・狸小路の商業ビル「アルシュ」内にオープンする。 映像が流れるゴーグルを着けて疑似体験ゲームを楽しめる。娯楽施設運営大手のアドアーズ(東京)が、渋谷、池袋に続く3店目として開設する。 ラフティング体験や、ほうきに乗って夜空を飛び回ったり、お化け屋敷からの脱出を目指したりするゲーム、ジャングル や洞窟を探検する計4種類のアトラクションを用意する。全て国内初導入で、映像に合わせて座席が揺れたり傾いたりし、体全体で楽しめる。
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367 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[]:2017/12/11(月) 23:00:47.72 ID:yTQu23DO - 札幌市、中央区役所仮庁舎にめど 年明けにもNTTビル取得
ttps://www.hokkaido-np.co.jp/article/149936 札幌市が市役所本庁舎(中央区北1西2)と同じ区画にあるNTT東日本所有ビル(大通西2) を年明けにも取得する方針を決めたことで、懸案となっていた中央区役所(南3西11)の仮庁舎を確保するめどがついた。 市は仮庁舎として使い終わったビルはいずれ解体し、長期的には「大通西1、西2街区」を計画的に再開発する考えで、 大通公園から札幌市時計台を一望できる公園を整備する構想を検討している。 ビルは地上6階、地下1階(敷地面積約2300平方メートル)で、NTTの関連企業や札幌大通郵便局が入居する。 市の取得予定額は60億3千万円。同郵便局が区分所有するビル内の一部は今回の購入対象とせず、取得を軸に交渉を続ける。 ビルが出来たのは1953年と古いが、市の担当者は「十分な耐久性がある」とする。 一方、72年に完成した中央区役所は老朽化が進み、耐震性に問題があるため、既に現在地での建て替え計画が進んでいる。 取得するビルは地下鉄大通駅に近く交通の便も良いため、2020年度以降に仮庁舎として数年間使うことにした。 新しい区役所は最短で24年度の供用開始を目指している。
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368 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:05:37.78 ID:yTQu23DO - 札幌五輪で施設活用 長野市長、費用負担に難色
ttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO24492660R11C17A2L31000/ 2026年の冬季五輪の招致を目指す札幌市が、そり競技で長野市のボブスレー・リュージュ施設「スパイラル」の 活用を検討していることについて加藤久雄長野市長は11日の定例記者会見で「(五輪で)やるとしても修理などに何十億というお金がかかる。 費用(負担)が市民にかかることは避けたい」と述べた。 札幌への五輪招致を巡っては札幌市の秋元克広市長が11月、札幌での全競技開催にこだわらない意向を表明していた。 加藤市長は4月に競技利用の休止を決めたスパイラルについて「予定通り休止する」と強調。 「札幌市からはまだ何の話も来ておらず(五輪での活用可否は)特に検討していない」と明かした。 スパイラルの休止後の活用方法として、長野市スポーツ課はドローンの試験飛行場やドローンレースの会場 としての使用を検討しており、来年度の予算に要求する方向だ。
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369 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:09:25.22 ID:yTQu23DO - 札幌“大混乱”雪解けで冠水、交通障害も
ttp://www.news24.jp/articles/2017/12/11/07380206.html 南から暖かい空気が流れ込んだことに加え、未明に降った雨の影響で、北海道では11日朝、 札幌やその周辺で雪が解けて道路が冠水し交通障害が起きた。 午前7時半ごろに撮影された国道36号の映像では、道路が冠水して一部の車が動けなくなっている。 札幌市の清田区土木センターによると、急速に雪が解けた影響で排水溝がつまり、広い範囲で道路の冠水が起きたという。 冠水は通勤・通学の時間帯に広い範囲で起きた。あちこちで物損事故も起き、幹線道路では交通規制も敷かれて大混乱となった。 また、ネクスコ東日本によると、高速道路の道央道・江別東と岩見沢の間でも冠水が起き、 午前8時50分から約1時間半にわたり通行止めとなった。 交通事故も相次ぎ、恵庭付近から千歳方向の車線で約9キロの渋滞が起きたという。
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370 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:14:48.30 ID:yTQu23DO - 雪どけ進み 北広島市で冠水
htp://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20171211/3477301.html
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371 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:21:30.53 ID:yTQu23DO - どうして“初音ミクの会社”は札幌にあり続けるのか?
ttps://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171211-00005256-bunshun-bus_all
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- 【風は北から】札幌圏のまちづくり12【北から目線】
372 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:24:30.42 ID:yTQu23DO - コールセンター用AIチャットボットシステムの開発スタート 〜鳥取大学との共同開発〜
ttps://news.infoseek.co.jp/article/20171211news2u157768/ ダットジャパン株式会社(本社:北海道札幌市、社長:犬丸澄夫、資本金:6,000万円、業種ソフトウェア開発販売・コールセンター運営)は、 国立大学法人鳥取大学(所在地:鳥取県鳥取市、学長:豐島良太)と共同開発により、コールセンターの業務効率化を支援する AIチャットボットの開発を平成29年9月よりスタートした。 鳥取大学との共同開発は、ダットジャパン株式会社の持つソフトウェア開発技術ならびにコールセンター運用ノウハウと、 鳥取大学の自然言語処理技術を組み合わせた新たな取り組みとなる。鳥取大学の村田真樹教授の自然言語処理技術(以下、村田AIエンジン(仮称)と言う)は、 テキストファイルから予め決めた項目に対する複数の要約を生成及び逐次学習を行うことができる。 さらに、事前知識なしに予め決めていない項目に対する複数の要約を生成することもできる。 コールセンターの対応には、質問と回答という二つの要素があり、一般的には複数の問答により成立する。 この対応をAIに行わせるためには、質問と回答の対のデータを膨大に用意し、AIに学習させる必要がある。 従来の技術では要約ファイルが1つしか生成できないため、質問と回答が対の形となったAIの学習用ローデータを自動生成することが困難である。 そのため、人力でローデータを成形することが必須となり、相当な労力が必要となる。 村田AIエンジン(仮称)では複数の要約ファイルを表の形式で生成することが可能になるため、質問と回答の対のデータとして学習用ローデータを自動生成することが容易になり、 飛躍的にAIの学習による成長速度、精度が向上する。この技術を生かすことで、今迄にないAIチャットボットエンジンとなり、より人間の対応に近い自動応答が可能となる。 平成30年3月に一次品の完成予定としており、まずは自社のコールセンターでテスト及びカスタマイズを行い、平成31年4月より、他コールセンターへの販売を行う。 コールセンター向けシステムの市場規模は全体で約5,000億円となっており、まずはその0.2%となる10億円の売上高を目指していく。
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373 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[]:2017/12/11(月) 23:31:40.17 ID:yTQu23DO - 初音ミク誕生から10年 “生みの親”が語る「狭く売るビジネスモデル」
ttps://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_5254/ この会社は「音の商社」です ――歌詞とメロディーを入力すれば、誰もがイメージ通りに歌を歌わせられるソフト「初音ミク」。 “彼女”が生まれたのは、ここ札幌市にある、クリプトン・フューチャー・メディアです。 そもそも伊藤さん率いるこの会社は一体どんなことをしているんですか? 伊藤 簡単に言うと「音の商社」です。会社の設立は1995年なんですが、その時からずっと、音を扱う事業を展開しています。 たとえば、映画やゲームで使われる効果音を海外から買い付けて、それを国内の映画会社やゲーム制作プロダクションなどに売る仕事を設立当初からずっとやっています。 ――効果音って売り買いするものなんですか? 伊藤 恐竜の「ギャーオー」って鳴き声とか、魔法使いが魔法をかけるときの「キラキラキラッ」って音は、この世の中には実在しない音ですよね。 こうした音はサウンドクリエイターと呼ばれる人によって作られています。効果音のクリエイターは、だいたい映画産業とくっついているので、 ハリウッドとか、トロントとかに多くいて、そこから仕入れることが多いですね。一方で、実在する音もあるんですよ。 たとえば家が燃える「メラメラ」っていう音。燃える家の前にマイクを置けば採集できますけど、そんな機会はまずありませんよね。 海外には膨大な音をライブラリー化している会社があって、そことの窓口をやっていたりもします。 ――会社設立の95年以降、爆発的に市場が拡大した携帯電話がありますが、着信音も商品として扱っていたんですよね? 伊藤 着メロがビジネスになり始めたのは2000年ごろからです。あれも効果音というか、ワンフレーズの音。 メール受信の時に「ホーホケキョ」とか「チリン」って音が鳴る、あれです。それまでの効果音ビジネスはどうしても映像業界、 ゲーム業界に特化したものでニッチな商売でしたが、ここにきて「一般の人に向けて売れる音がある」と思いました。 「声」を求める声が多くて、ボーカロイドが生まれた ――その流れで言うと、初音ミクの誕生は「音」から「声」に商材をシフトした事例ということになるんでしょうか。 伊藤 そうですね。ただミクが生まれる前段にはいろんな試行錯誤がありました。さっきこの会社は「音の商社」と説明しましたが、 現在取り扱っている「音楽の材料」の一つが「サンプルパック」というものです。 SONICWIRE (ttp://sonicwire.com/)というサイトで配信しているんですが、 ドラムやギター、さらには民族楽器やオーケストラまでのいろんな楽器の素材をソフトウェアとして提供しています。 これがあることで、楽器を持っていない人、弾けない人でもパソコンさえあれば自由に音を組み合わせて楽曲が作れます。 そしてこれらを使用するクリエイターの中でも、ニーズが高かったのが「声」だったんです。 ――つまりは、自分が作った音楽に合わせて歌ってくれる「声」のソフトウェアを求める声があるだろうと。 伊藤 はい。それが歌詞とメロディーを入力するだけでボーカルパートを制作できる技術、ボーカロイドです。 これはヤマハさんが開発した技術なんですが、開発当初は技術はあるけど何に使えるだろうって、実用化が進んでいない状況だったんです。 こちらはユーザーに声の需要を見出していましたので、早速ヤマハさんにライセンスを受けて、それで製品化したんです。
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374 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:34:48.54 ID:yTQu23DO - 「ダメ」って制限しては、ネットで生まれる可能性の本質を見失う
――この「初音ミク」というキャラ自体は、いわば「オープンソース」で、誰もが二次創作していいものとして開放され、 それが現在に至る爆発的な認知度につながるわけですよね。 でも当初はキャラクターを無断で使わせないようにするとか、そういう考えはなかったんですか? 伊藤 ありませんでした。というのは、初音ミクというキャラクターはボーカロイドソフトウエアを使って楽曲を作れば必然的に使われるもの。 ミクがいろんなバリエーションでイラスト作品や、コスプレや、アニメーションといった「二次創作」になっていくことは、 ソフトウェアとしての「初音ミク」の認知がどんどん広がっていくことになりますから、こちらが制限をかける必要はありません。 ミクを好きになってくれた人たちによる自然発生的な広がりであって、こちらがコストをかけているわけでもなく、 何のデメリットもないんですから。 そこは「ポケモン」のように、キャラクター自身が商品になっていて、アニメやおもちゃといったものに「複製」されることでマネタイズするビジネスとは根本的に違うんです。 ――初音ミクというキャラクターが、音楽ファン以外にも支持されて、自然と二次創作コミュニティができて、想像を超えたプロモーションになっていったんですね。 伊藤 むしろ二次創作を推奨する方向に舵を切って、初音ミクを用いた作品づくりがしやすい環境をどうやって作るかを考えたんです。 そのための一つとして、ボーカロイドで作った音楽や二次創作イラストを投稿する場所 「ピアプロ」 (ttp://piapro.jp/) をオンライン上に設置して、誰もがシェアできるように整備したりしました。ネットは本来、ことごとくコピーされる文化なので、 それを「ダメ」って制限しても何も始まらないし、むしろネットで生まれる可能性の本質を見失うと思っています。 いかに気持ちよくコピーしてシェアしてもらうか ――初音ミクは国境も越えて、中国でもすごい人気ですし、国際的なアイドルになっています。こうした爆発的な広がり方は、当初から期待してたところはあるんですか? 伊藤 いや、正直そんなになかったです。あくまで日本語で歌うソフトウェアですし、日本でニーズはあっても、海外で受容されることはさほどないだろうと思っていましたから。 ――では、どうしてこんなに海外でも人気になったんでしょう。 伊藤 やっぱり動画共有サイトですよね。PPAPがあんな風にヒットしたように、ネットに国境はありませんから。 ――言葉の壁も超えちゃうものなんですか。 伊藤 ファンサブっていうのがありまして、映画とか漫画とか、ファンが勝手に自国の言葉に翻訳しちゃうって文化があるんですよ。 動画も同じで、勝手に字幕が乗っかった状態でアップされると、日本語が分からなくても面白がれるので、そこからSNSで拡散されてどんどんシェアされるようになる。 二次創作も広がっていく。それは著作権侵害だって言ってしまえばそうなんですけど、さっきも言ったようにネットはコピーされる宿命を背負っているわけで、 そこから逆算したビジネスモデルを考えないと本質を見失ってしまうと思います。
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- 【風は北から】札幌圏のまちづくり12【北から目線】
375 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[]:2017/12/11(月) 23:35:38.52 ID:yTQu23DO - 「狭く売る」というビジネスモデル
――先日AbemaTVで放送された元SMAP3人の番組では、キャプチャ画像をSNSで公開していいよ、拡散していいよってやっていました。 まさにコピーを制限しない、むしろ推奨する文化という気がしましたが……。 伊藤 ネットから隔絶してオフライン上でやっていくことにこだわる考え方が今でも存在するのは、 ある意味で日本のマーケットがそれでも成立する構造になっているからだと思います。 ただ、世界がネットでつながる時代になっている今、そういう鎖国思考にこだわっていると恩恵に 預かれないものも大きいんじゃないかという気がします。 だからこそ、いかに気持ちよくコピーしてシェアしてもらい、その上で成立するビジネスを考えた方がいいと思っています。 ――本とかCDとか、コピーされること前提の時代になって市場が縮小している分野がたくさんあります。 伊藤さんは、そうした縮小分野に可能性が残されているとすればどんな方向だと思いますか? 伊藤 コピーできない「体験」をマネタイズの手段にしていくことでしょうか。音楽産業はCDが売れないという前提に立って、 ライブやイベントでどう収益構造を作るか考えていますよね。 それって、従来のように、いかにアーティストがメディアでバーンと露出して、CD屋さんで面出し大展開したかによって売り上げが 決まるみたいな「広く売る」世界じゃないんですむしろ「狭く売る」ことが重要だと思います。 ――「狭く売る」ですか。 伊藤 コアなファンに対してイベントを打つとか、限定商品を売るとか。コアなお客さんであればあるほど、 オンライン上でコピーできない貴重な体験や限定されたものに価値を見出して、 お金を支払ってくれるものだと思います。だからこそ、ネット発のクリエイターがテレビに大々的に露出しなくても大人気になれる時代ですし、 大きな事務所に所属していなくても面白いことができる可能性がある。 初音ミクは、人が創造する営みの象徴 ――初音ミクの場合は、どう狭く売っているんでしょうか。 伊藤 コンサートイベントに来てくださるファンの方たちは、ミクのことが好きなのはもちろん、楽曲を作るクリエイターに対する愛情も強い。 ですから、ミクのコンサートってクリエイターが一堂に会する、ある種の「クリエイター祭り」みたいなものになっていて、 これこそコピー不可能な、かけがえのないイベントになっている気がします。 ――初音ミクを通して、クリエイターが育つ土壌も作っている感じですね。 伊藤 初音ミクで楽曲を作る様々な人がいる、初音ミクを描く様々な人がいる。そうしたクリエイターに共感する人たちが 、国内外問わず、世代を超え、ミクの周辺に集まってくる。 初音ミクはそういう、人が創造する営みの象徴になってきているのかな、という気がしています。 そういう10年を、初音ミクを通じて見てこれたのは幸運でしたね。
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- 【北海道】経済戦略9【札幌市】〜拓銀破綻20年〜
205 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:36:23.03 ID:yTQu23DO - コールセンター用AIチャットボットシステムの開発スタート 〜鳥取大学との共同開発〜
ttps://news.infoseek.co.jp/article/20171211news2u157768/ ダットジャパン株式会社(本社:北海道札幌市、社長:犬丸澄夫、資本金:6,000万円、業種ソフトウェア開発販売・コールセンター運営)は、 国立大学法人鳥取大学(所在地:鳥取県鳥取市、学長:豐島良太)と共同開発により、コールセンターの業務効率化を支援する AIチャットボットの開発を平成29年9月よりスタートした。 鳥取大学との共同開発は、ダットジャパン株式会社の持つソフトウェア開発技術ならびにコールセンター運用ノウハウと、 鳥取大学の自然言語処理技術を組み合わせた新たな取り組みとなる。鳥取大学の村田真樹教授の自然言語処理技術(以下、村田AIエンジン(仮称)と言う)は、 テキストファイルから予め決めた項目に対する複数の要約を生成及び逐次学習を行うことができる。 さらに、事前知識なしに予め決めていない項目に対する複数の要約を生成することもできる。 コールセンターの対応には、質問と回答という二つの要素があり、一般的には複数の問答により成立する。 この対応をAIに行わせるためには、質問と回答の対のデータを膨大に用意し、AIに学習させる必要がある。 従来の技術では要約ファイルが1つしか生成できないため、質問と回答が対の形となったAIの学習用ローデータを自動生成することが困難である。 そのため、人力でローデータを成形することが必須となり、相当な労力が必要となる。 村田AIエンジン(仮称)では複数の要約ファイルを表の形式で生成することが可能になるため、質問と回答の対のデータとして学習用ローデータを自動生成することが容易になり、 飛躍的にAIの学習による成長速度、精度が向上する。この技術を生かすことで、今迄にないAIチャットボットエンジンとなり、より人間の対応に近い自動応答が可能となる。 平成30年3月に一次品の完成予定としており、まずは自社のコールセンターでテスト及びカスタマイズを行い、平成31年4月より、他コールセンターへの販売を行う。 コールセンター向けシステムの市場規模は全体で約5,000億円となっており、まずはその0.2%となる10億円の売上高を目指していく。
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- 【風は北から】札幌圏のまちづくり12【北から目線】
376 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[]:2017/12/11(月) 23:42:55.14 ID:yTQu23DO - どうして“初音ミクの会社”は札幌にあり続けるのか? ミク“生みの親”が考える「地方創生」
ttp://bunshun.jp/articles/-/5256?page=3 札幌ってちょうどいい大きさなんですよ ――「音の商社」として設立されたこちらの会社ですが、95年からずっと札幌にあるんですか? 伊藤 そうです。もともと僕は札幌にある北海道大学工学部の職員だったんです。それで、世間よりは早くインターネットが整備された場所にいたものですから、 この技術を使えばいろんなことができるな、と感じて、お話ししたように音の売買を事業にした会社を札幌で登記したんです。 でも、札幌にお客さんはほぼいないんですよ。効果音を買ってくれる放送局や映画会社、ゲーム制作プロダクションは東京に多いですから。 ――東京に会社を移したほうが何かと便利だったのではないですか? 伊藤 でも、せっかくインターネットが整備され始めて、そのおかげでオンラインで音を販売できるんだったら、何も東京に会社を置くこともないかなと。 それよりも、どういうネットのデザインにしたらお客さんに対して訴求力が高くなるかとか、そういうところから事業を組み立てることに傾注したんです。 それに、札幌ってちょうどいい大きさなんですよ。 ――ちょうどいい大きさ? 伊藤 ミラノやミュンヘンは人口140万人前後ですが、世界のハブになっていますよね。札幌の人口は190万人。札幌だってじゅうぶんハブ機能を持つ都市になれるはずです。 そういった意味でもちょうどいいし、もともとIT系の企業を育む土壌がある土地でもあるんです。いわゆる「サッポロ・バレー」と呼ばれる所以でもあるんですが。
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- 【風は北から】札幌圏のまちづくり12【北から目線】
377 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[]:2017/12/11(月) 23:44:10.64 ID:yTQu23DO - 北海道のファンを増やすための「情報デザイン」とは?
――ブームを作ることもそうですが、先ほどおっしゃっていたように、情報発信のデザインの仕方はこれからますます重要ですよね。 伊藤 「どう伝えるか」は地方を盛り上げる上でも大切なポイントです。「Domingo」(http://domingo.ne.jp/)というアプリを作ったのも、 そうした一環ですね。 これは北海道のいろんな情報をお知らせするもので、まだベータ版の段階なんですが、目標は「道民倍増」。 倍増といっても移住してもらおうということではなくて、 北海道のことを気にする「バーチャル道民」を増やそうということなんです。今、北海道には530万人住んでいて、毎年の観光客は800万人。 そのうち海外からの観光客は200万人なんですが、大抵の人はカニ食って、ジンギスカン食ってさよなら。 そうした人たちに、北海道を離れた後も情報を得てもらってバーチャル道民として繋がっていてほしい。 そんな人が500万人増えれば、道民倍増っていう計画なんです。 ――いろんなクリエイターを巻き込んで、北海道のファンを増やそうとしているんですね。 伊藤 北海道・札幌の産官学を巻き込んで、今年1回目を開催した「No Maps」というイベントにも、当社で中心的に参画しています。 アメリカのテキサス州で毎年行われている「サウス・バイ・サウスウエスト」、音楽フェスと映画祭とテクノロジー系の カンファレンスを合体させたようなイベントなんですが、これを札幌でやってみたいね、と始めたのが「No Maps」なんです。 ――地方発のイベントにテクノロジー系のカンファレンスがあったりするのは珍しいんじゃないですか。 伊藤 かなり新しいことをやっている自信はありますよ(笑)。ピッチ(起業家によるプレゼン)のようなテック系のイベントの他にも、 自動走行車を実際に市内で走らせる実証実験をNTTと組んでしてみたり、世界的なシェアリングサイクル企業である 中国の「モバイク」に声をかけて、日本展開の第一号として札幌で試験的に展開してもらったり。 北海道ならではの農業や漁業とAIを掛け合わせるディスカッションイベントなんかもしました。 漁師さんが持っている水温等のデータと人工知能を組み合わせることで近未来型の水産業を探る「マリンIT」という分野があったりするそうです。 はこだて未来大学の和田雅昭教授がその第一人者なんですが、いろんな面白い世界があるなあって、僕自身、勉強になりました。
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- 【北海道】経済戦略9【札幌市】〜拓銀破綻20年〜
206 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:45:23.46 ID:yTQu23DO - どうして“初音ミクの会社”は札幌にあり続けるのか? ミク“生みの親”が考える「地方創生」
ttp://bunshun.jp/articles/-/5256?page=3 札幌ってちょうどいい大きさなんですよ ――「音の商社」として設立されたこちらの会社ですが、95年からずっと札幌にあるんですか? 伊藤 そうです。もともと僕は札幌にある北海道大学工学部の職員だったんです。 それで、世間よりは早くインターネットが整備された場所にいたものですから、 この技術を使えばいろんなことができるな、と感じて、お話ししたように音の売買を事業にした会社を札幌で登記したんです。 でも、札幌にお客さんはほぼいないんですよ。効果音を買ってくれる放送局や映画会社、ゲーム制作プロダクションは東京に多いですから。 ――東京に会社を移したほうが何かと便利だったのではないですか? 伊藤 でも、せっかくインターネットが整備され始めて、そのおかげでオンラインで音を販売できるんだったら、 何も東京に会社を置くこともないかなと。 それよりも、どういうネットのデザインにしたらお客さんに対して訴求力が高くなるかとか、そういうところから事業を組み立てる ことに傾注したんです。 それに、札幌ってちょうどいい大きさなんですよ。 ――ちょうどいい大きさ? 伊藤 ミラノやミュンヘンは人口140万人前後ですが、世界のハブになっていますよね。札幌の人口は190万人。 札幌だってじゅうぶんハブ機能を持つ都市になれるはずです。 そういった意味でもちょうどいいし、もともとIT系の企業を育む土壌がある土地でもあるんです。 いわゆる「サッポロ・バレー」と呼ばれる所以でもあるんですが。
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207 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:46:00.58 ID:yTQu23DO - 北海道のファンを増やすための「情報デザイン」とは?
――ブームを作ることもそうですが、先ほどおっしゃっていたように、情報発信のデザインの仕方はこれからますます重要ですよね。 伊藤 「どう伝えるか」は地方を盛り上げる上でも大切なポイントです。「Domingo」(ttp://domingo.ne.jp/)というアプリを作ったのも、 そうした一環ですね。 これは北海道のいろんな情報をお知らせするもので、まだベータ版の段階なんですが、目標は「道民倍増」。 倍増といっても移住してもらおうということではなくて、 北海道のことを気にする「バーチャル道民」を増やそうということなんです。今、北海道には530万人住んでいて、毎年の観光客は800万人。 そのうち海外からの観光客は200万人なんですが、大抵の人はカニ食って、ジンギスカン食ってさよなら。 そうした人たちに、北海道を離れた後も情報を得てもらってバーチャル道民として繋がっていてほしい。 そんな人が500万人増えれば、道民倍増っていう計画なんです。 ――いろんなクリエイターを巻き込んで、北海道のファンを増やそうとしているんですね。 伊藤 北海道・札幌の産官学を巻き込んで、今年1回目を開催した「No Maps」というイベントにも、当社で中心的に参画しています。 アメリカのテキサス州で毎年行われている「サウス・バイ・サウスウエスト」、音楽フェスと映画祭とテクノロジー系の カンファレンスを合体させたようなイベントなんですが、これを札幌でやってみたいね、と始めたのが「No Maps」なんです。 ――地方発のイベントにテクノロジー系のカンファレンスがあったりするのは珍しいんじゃないですか。 伊藤 かなり新しいことをやっている自信はありますよ(笑)。ピッチ(起業家によるプレゼン)のようなテック系のイベントの他にも、 自動走行車を実際に市内で走らせる実証実験をNTTと組んでしてみたり、世界的なシェアリングサイクル企業である 中国の「モバイク」に声をかけて、日本展開の第一号として札幌で試験的に展開してもらったり。 北海道ならではの農業や漁業とAIを掛け合わせるディスカッションイベントなんかもしました。 漁師さんが持っている水温等のデータと人工知能を組み合わせることで近未来型の水産業を探る「マリンIT」という分野があったりするそうです。 はこだて未来大学の和田雅昭教授がその第一人者なんですが、いろんな面白い世界があるなあって、僕自身、勉強になりました。
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208 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:48:11.93 ID:yTQu23DO - 初音ミク誕生から10年 “生みの親”が語る「狭く売るビジネスモデル」
ttps://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_5254/ この会社は「音の商社」です ――歌詞とメロディーを入力すれば、誰もがイメージ通りに歌を歌わせられるソフト「初音ミク」。 “彼女”が生まれたのは、ここ札幌市にある、クリプトン・フューチャー・メディアです。 そもそも伊藤さん率いるこの会社は一体どんなことをしているんですか? 伊藤 簡単に言うと「音の商社」です。会社の設立は1995年なんですが、その時からずっと、音を扱う事業を展開しています。 たとえば、映画やゲームで使われる効果音を海外から買い付けて、それを国内の映画会社やゲーム制作プロダクションなどに売る 仕事を設立当初からずっとやっています。
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209 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:48:30.03 ID:yTQu23DO - ――効果音って売り買いするものなんですか?
伊藤 恐竜の「ギャーオー」って鳴き声とか、魔法使いが魔法をかけるときの「キラキラキラッ」って音は、この世の中には実在しない音ですよね。 こうした音はサウンドクリエイターと呼ばれる人によって作られています。効果音のクリエイターは、だいたい映画産業とくっついているので、 ハリウッドとか、トロントとかに多くいて、そこから仕入れることが多いですね。一方で、実在する音もあるんですよ。 たとえば家が燃える「メラメラ」っていう音。燃える家の前にマイクを置けば採集できますけど、そんな機会はまずありませんよね。 海外には膨大な音をライブラリー化している会社があって、そことの窓口をやっていたりもします。 ――会社設立の95年以降、爆発的に市場が拡大した携帯電話がありますが、着信音も商品として扱っていたんですよね? 伊藤 着メロがビジネスになり始めたのは2000年ごろからです。あれも効果音というか、ワンフレーズの音。 メール受信の時に「ホーホケキョ」とか「チリン」って音が鳴る、あれです。それまでの効果音ビジネスはどうしても映像業界、 ゲーム業界に特化したものでニッチな商売でしたが、ここにきて「一般の人に向けて売れる音がある」と思いました。 「声」を求める声が多くて、ボーカロイドが生まれた ――その流れで言うと、初音ミクの誕生は「音」から「声」に商材をシフトした事例ということになるんでしょうか。 伊藤 そうですね。ただミクが生まれる前段にはいろんな試行錯誤がありました。さっきこの会社は「音の商社」と説明しましたが、 現在取り扱っている「音楽の材料」の一つが「サンプルパック」というものです。 SONICWIRE (ttp://sonicwire.com/) というサイトで配信しているんですが、 ドラムやギター、さらには民族楽器やオーケストラまでのいろんな楽器の素材を ソフトウェアとして提供しています。 これがあることで、楽器を持っていない人、弾けない人でもパソコンさえあれば自由に音を組み合わせて楽曲が作れます。 そしてこれらを使用するクリエイターの中でも、ニーズが高かったのが「声」だったんです。 ――つまりは、自分が作った音楽に合わせて歌ってくれる「声」のソフトウェアを求める声があるだろうと。 伊藤 はい。それが歌詞とメロディーを入力するだけでボーカルパートを制作できる技術、ボーカロイドです。 これはヤマハさんが開発した技術なんですが、開発当初は技術はあるけど何に使えるだろうって、実用化が進んでいない状況だったんです。 こちらはユーザーに声の需要を見出していましたので、早速ヤマハさんにライセンスを受けて、それで製品化したんです。
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210 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:49:14.40 ID:yTQu23DO - 「ダメ」って制限しては、ネットで生まれる可能性の本質を見失う
――この「初音ミク」というキャラ自体は、いわば「オープンソース」で、誰もが二次創作していいものとして開放され、 それが現在に至る爆発的な認知度につながるわけですよね。 でも当初はキャラクターを無断で使わせないようにするとか、そういう考えはなかったんですか? 伊藤 ありませんでした。というのは、初音ミクというキャラクターはボーカロイドソフトウエアを使って楽曲を作れば必然的に使われるもの。 ミクがいろんなバリエーションでイラスト作品や、コスプレや、アニメーションといった「二次創作」になっていくことは、 ソフトウェアとしての「初音ミク」の認知がどんどん広がっていくことになりますから、こちらが制限をかける必要はありません。 ミクを好きになってくれた人たちによる自然発生的な広がりであって、こちらがコストをかけているわけでもなく、 何のデメリットもないんですから。 そこは「ポケモン」のように、キャラクター自身が商品になっていて、アニメやおもちゃといったものに「複製」されることで マネタイズするビジネスとは根本的に違うんです。 ――初音ミクというキャラクターが、音楽ファン以外にも支持されて、自然と二次創作コミュニティができて、 想像を超えたプロモーションになっていったんですね。 伊藤 むしろ二次創作を推奨する方向に舵を切って、初音ミクを用いた作品づくりがしやすい環境をどうやって作るかを考えたんです。 そのための一つとして、ボーカロイドで作った音楽や二次創作イラストを投稿する場所 「ピアプロ」 (ttp://piapro.jp/) をオンライン上に設置して、誰もがシェアできるように整備したりしました。ネットは本来、ことごとくコピーされる文化なので、 それを「ダメ」って制限しても何も始まらないし、むしろネットで生まれる可能性の本質を見失うと思っています。 いかに気持ちよくコピーしてシェアしてもらうか ――初音ミクは国境も越えて、中国でもすごい人気ですし、国際的なアイドルになっています。 こうした爆発的な広がり方は、当初から期待してたところはあるんですか? 伊藤 いや、正直そんなになかったです。あくまで日本語で歌うソフトウェアですし、日本でニーズはあっても、 海外で受容されることはさほどないだろうと思っていましたから。 ――では、どうしてこんなに海外でも人気になったんでしょう。 伊藤 やっぱり動画共有サイトですよね。PPAPがあんな風にヒットしたように、ネットに国境はありませんから。
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211 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/12/11(月) 23:49:52.72 ID:yTQu23DO - 「狭く売る」というビジネスモデル
――先日AbemaTVで放送された元SMAP3人の番組では、キャプチャ画像をSNSで公開していいよ、拡散していいよってやっていました。 まさにコピーを制限しない、むしろ推奨する文化という気がしましたが……。 伊藤 ネットから隔絶してオフライン上でやっていくことにこだわる考え方が今でも存在するのは、 ある意味で日本のマーケットがそれでも成立する構造になっているからだと思います。 ただ、世界がネットでつながる時代になっている今、そういう鎖国思考にこだわっていると恩恵に 預かれないものも大きいんじゃないかという気がします。 だからこそ、いかに気持ちよくコピーしてシェアしてもらい、その上で成立するビジネスを考えた方がいいと思っています。 ――本とかCDとか、コピーされること前提の時代になって市場が縮小している分野がたくさんあります。 伊藤さんは、そうした縮小分野に可能性が残されているとすればどんな方向だと思いますか? 伊藤 コピーできない「体験」をマネタイズの手段にしていくことでしょうか。音楽産業はCDが売れないという前提に立って、 ライブやイベントでどう収益構造を作るか考えていますよね。 それって、従来のように、いかにアーティストがメディアでバーンと露出して、CD屋さんで面出し大展開したかによって売り上げが 決まるみたいな「広く売る」世界じゃないんですむしろ「狭く売る」ことが重要だと思います。 ――「狭く売る」ですか。 伊藤 コアなファンに対してイベントを打つとか、限定商品を売るとか。コアなお客さんであればあるほど、 オンライン上でコピーできない貴重な体験や限定されたものに価値を見出して、 お金を支払ってくれるものだと思います。だからこそ、ネット発のクリエイターがテレビに大々的に露出しなくても大人気になれる時代ですし、 大きな事務所に所属していなくても面白いことができる可能性がある。 初音ミクは、人が創造する営みの象徴 ――初音ミクの場合は、どう狭く売っているんでしょうか。 伊藤 コンサートイベントに来てくださるファンの方たちは、ミクのことが好きなのはもちろん、楽曲を作るクリエイターに対する愛情も強い。 ですから、ミクのコンサートってクリエイターが一堂に会する、ある種の「クリエイター祭り」みたいなものになっていて、 これこそコピー不可能な、かけがえのないイベントになっている気がします。 ――初音ミクを通して、クリエイターが育つ土壌も作っている感じですね。 伊藤 初音ミクで楽曲を作る様々な人がいる、初音ミクを描く様々な人がいる。そうしたクリエイターに共感する人たちが 、国内外問わず、世代を超え、ミクの周辺に集まってくる。 初音ミクはそういう、人が創造する営みの象徴になってきているのかな、という気がしています。 そういう10年を、初音ミクを通じて見てこれたのは幸運でしたね。
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