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110 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/04/24(月) 23:05:48.97 ID:RYORxyQM - 日本は高度成長期やバブル時代以上の転換期になるの? 〜人口オーナスも見方によっては味方に〜
寒冷前線が接近してくるため、次第に気圧の傾きが急となって、南西風が吹き気温が上がる。 あすは、天気や風向き次第だが、札幌でも20℃に届く可能性がある。 一時的に、寒冷渦が通過するタイミングで寒気が入り気温がやや低下することや急な雨もありえる。 だた、大気の状態が不安定となる。木曜にかけて、スッキリしないモヤモヤすることもある不安定な天気になりえる。、 土曜日と来週月曜あたりは北海道の北に低気圧が近づく予想になった。 その後、GW後半にかけて気温が上がってくる。天気予報も変わりやすいので注意が必要だ。 札幌のGW4/29〜5/8の各一週間での平均気温が高い確率が50%以上になった。特に4/30〜5/6は確率が高い。 大通地区のオフィス街に暖房用の熱を供給する地下に埋設された配管のバルブ付近から水蒸気が漏れ、 マンホールを通じて地上に噴き出す騒ぎがあった。 今日は、春らしい陽気の中、大通公園の西2丁目から4丁目にある3つの噴水が再開し、いよいよ、GWモードになってきた。 約半年ぶりに、噴水が、勢いよく噴き上がった。これくらい清々しいことはない! サクラのつぼみも膨らみ、花びらが見えてきて、長さ、厚さともに、成長し、いよいよ春本番を迎える。 約半年ぶりに、〇〇が、勢いよく噴き上がった。これくらい気持ちのいいことはない! おっぱいもふくらみ、アソコのビラビラも見えてきて、長さ、厚さともに成長し、いよいよ思春期本番を迎える。 興奮すると、血流が多くなり、ぷくっと大きく厚くなるんだ。 「膜破れて惨があり」なんてことのないようにしていただきたいものだ。 春の息吹と自然の美しい情景が目に浮かんでくる、人間を含む生き物達の心情の変化や躍動も表せる 抒情的な対句表現でもあるなぁ。としみじみ想う。 「国破れて山河在り 城春にして草木深し」 人の世の栄枯盛衰とは無関係に、自然の地形や自然の営みは不変である。 「春望」は国の崩壊に対する杜甫の悲痛な心情と愛国心が込められている。 日本は、原発事故という未曾有の出来事によって、この自明の真理さえ覆されかねない状況になった。 被災地で、この漢詩を思い浮かべた人もいらっしゃるとは思う。 そして、北海道では、基本梅雨がないとされるが、去年6月は、本来梅雨前線でバリヤされるはずの太平洋から の湿った空気の影響で雨が多く、また、夏には未曾有の台風があった。 戦争に破れ、文化、教育、政治など日本のすべて否定された。
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111 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/04/24(月) 23:14:50.34 ID:RYORxyQM - 日本は、業績よりもミスに厳しい「減点主義社会」だと言われることが多々ある。
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112 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/04/24(月) 23:19:08.63 ID:RYORxyQM - 日本は、業績よりもミスに厳しい「減点主義社会」なの? 〜農耕から狩猟へ〜
人の行動を単純化し、組織化することにつながる。利権や対価を搾取する側にとっては、非常に便利な社会システムとなっている。 規則化・法制度化しないと日本社会が立ち行かないのは、もはや人の良識に頼ることができなくなったのだろうかぁ?? 日本企業は、「薄くする」「軽くする」「小さくする」といった既にある明確な問題を技術的に解決することは得意だ。 しかし、市場に潜んでいるまだ誰も気がついていない問題そのものの発見力が弱い。 業務だけでなく教育においても、効率性重視、創造性軽視な状態である。 まぁ、人命にかかわることなどリカバリーすることのできない、たった一度でも許されないミスもある。 こうした社会が、それを防止したり、軽減してリカバリー可能なレベルまでの対策をする方向につながっている。 特に日本は、周りを海や山に囲まれ平和な環境が作りやすかった。水資源も豊富で気温の日較差も小さい。 ただ、島国というのは、見方によっては逃げ場のない環境でもある。 天然資源も少ないのでマンパワーが求められ、他人と協力して創意工夫が求められる。 時に、危機意識が必要にもなってくる。攻撃よりも防衛を重んじるられる環境だ。 今後について強い危機感を認識していて、それを回避するための自己防衛本能が働いていると考えられる。 無意識のうちに、自分を守るために、相手を傷つけないように意識している。 他人を傷つけたり、嫌な思いをさせたくないという心理が働くが、それは他人を傷つけることで、自分が危害を加えられるのではないかということだろう。 加点主義的な環境においては、行動しないことは死に値する行為だ。 よいことか悪いことかの判断は、普段との差分も影響している。幸福の絶頂を味わったとしても、まだそれ以上のものを求めてしまうという癖もある。 プラス方向への差分を増やすことにより、心の安定を図っているということだ。 これが将来においても継続できるか、周囲の変化に対応できるのかなどの不安要素も心の奥底に眠っている。 マイノリティーにたいしての配慮が足りないともいわれる国である。特に弱者を軽蔑したり、強いものでもあら捜しや嫉妬による悪口は多い。 相対的に他人を下げることで、自分を上げるという方法だ。特異な人を対象にすることで、敵を増やさずに大勢の人は味方にできる。 これは、人類の歴史以上に古くからある文化であるともいえる。人間だけでなく、自然界でも、動物が群れを作り行動するシーンがある。 鳥やサルなど群れでいる生物では、ある一匹が敵を見つけて声を上げることで、 群れ全体が敵に気づくことによって被害を最小限にするという行動様式がよく観察される。 群れで密集して固まっていると、肉食動物が近づけないというメリットもある。 動物たちの行動から、個々では弱い人間が生きるための糧を学んでいたとも考えられる。これが、現代社会の礎になったともいえる。 人間の脳は日々、体験や経験、外から入ってくる情報に基づき、バイアスを構築する。 狩猟・採集は、何らリスクを負わず、自然界から採取する食糧の調達方法。エモノが減ったり、採集できる食べ物がなくなったら移動すればいい。 それに対し、農耕・牧畜は、そのための施設を築き、ある程度の準備を整えて行う必要がある食料調達方法だ。 何らかの天災や気候の不順により、その年の実りが絶望的となれば一発アウト。病気が流行って家畜が全滅したりすれば、それまでの苦労は水の泡。 順調にいけば安定して食べ物を得られるが、その反面、1回の失敗で飢え死にしかねない、とてもリスキーな仕組みと言える
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113 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/04/24(月) 23:21:35.49 ID:RYORxyQM - 日本は、武家政権の誕生以前から、天皇親政、摂関政治、院政など、主に皇族や公家から構成される朝廷機構の中枢から、
官人身分の国司を全国に派遣して統治が行われていた。 武家社会の成立において、政治や社会、文化などの面で大きな変化が見られた。 地方の豪族が自分の土地を守るために武装したり、朝廷や貴族の身辺警護を行う武官が成長することで武士が出現した。 彼らは組織的にまとまり武士団を形成するようになる。やがて、武士による朝廷への反乱も起こるようになり、朝廷はこの反乱 をおさえるために,武士の力を必要とした。このようにして武士の力が認められるようになった。 農業に牛馬や鉄製の農具,草木灰などが使われることにより、農業が発達し二毛作なども行われるようになった。 また、工業の発達により定期市なども開かれるようになった。 儀礼や年中行事の整備という面から、社会秩序の形成・維持が図られたという想定ができる。 儀礼や年中行事は、社会に浸透した思想に含まれる特定の観念に意義付けられて秩序として機能して維持されてきたためである。 武士や民衆の成長とともに、文化の面での新しい動きが起こり、新しい仏教の宗派や彫刻作品、文学、建築様式が現れた。 明治になり政府は、首都を東京に移し、政、官、民の密接な連携の下に、我が国の近代化を図るため、強力な中央集権体制の確立を目指した。 この基調は、その後の政治体制や社会情勢の変化にもかかわらず、今日まで一貫して維持され、我が国の近代化や、 敗戦により、他国の干渉を受けた教育、憲法の下で、価値感、考え方、国民のもっていたアイデンテイテイーが失われた。 そのなかでも、廃虚から復興し、極東の島国でありながら、世界有数の経済大国に発展することに、大きな役割を果たしてきた。 その反面、東京への一極集中が進み、全国各地域の活力を低下させ、情報、文化の画一化をもたらし、各分野に見られる弊害を指摘する声は、次第に大きくなってきた。 現代人が安定志向にはしるのも、現在は成熟化社会であるが、これ以上好転するどころか悪化するだろうとの思いが強い。 現代の我々を襲うリスクは、歴史や経験からは教訓を引き出せないものが多い。 どれだけ危険なのか。イメージや先入観、本能の発する恐怖に惑わされずに、定量的に考える。 今までのやり方が通用しなくなると危機を感じあらゆる模索を始める。 この北海道も、かつて、厳しい自然との闘いをしてきた。 開拓が成功するかどうかは個人の能力や努力だけでなく、選択した土地の状況や天候などの運不運にも左右された。 とくに、石狩川の融雪期には毎年のように水害の苦しみを舐めなければならなかった。 当時は、農作物が冷害に弱く作柄も安定しないため、投機的な性質を持つ一面があった。 政府は北海道でのイネ栽培を不可能とみなし畑作を強制した。しかし、米が作れない寒冷地とは知っていても 米食への思いが断ち切れなかった。イナゴの害と干ばつとで農作物は大被害を受けたが、谷地や沢地の水田は好成績だった。
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114 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/04/24(月) 23:22:26.52 ID:RYORxyQM - 人はしばしば無意識のうちに、なんとかして変化を避けようと試み、必要以上に人生のハードルを上げることにもなる。
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115 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/04/24(月) 23:22:59.23 ID:RYORxyQM - 「事なかれ主義」などと言われるが、関係者間での対立構造をできるだけ避けたいという心理が働いている。
現実に権力を握っている人間の言う事、行動を正とする。 組織がサイロ化され、それぞれ縄張りを主張するように「俺のシマに手を出すな」という雰囲気がある場合、 自分の手の届く範囲で物事を解決したくなる。 気付かないうちに減点主義の体質となり、自分の尺度に照らして、あそこがダメ、ここもダメ、と相手のあら探しばかりをやる。 小さい頃からこのような環境で育つ日本人は出る杭を叩き、互いの足を引っ張り合う集団になる。 バブル崩壊時に、減点主義から加点主義に転換し、イノベーション文化を前提とした人材育成が必要だった。 短所やできない部分に目を向けるばかりではなく、個性や才能、その人の持っているすばらしい部分に注目し、 それを引き出し伸ばすように支援する。 現状維持ができない国になってきている。いわゆる狩猟系的な要素も必要となってくる。 従来のやり方を変えて新しい価値を生み出すことこそが、変革につながると意識することが大切だ。 変化を体験した人はどんどん新たな変化を求めるようになる。 水平思考は既成の枠に捕らわれずに視点を様々に変えて問題解決を図る思考方法。 垂直思考は与えられた枠の中での問題解決を探る思考方法。 危機的状況になればそれまでの概念が通用しなくなって、常識にとらわれない解決策が求められる。 幅広い情報を集めることが容易な現代では、水平思考は比較的簡単にでき、需要も高い。 日本企業が国際競争力を発揮している領域は、実際にモノを開発し生産するのに手間暇と時間がかかる複雑なものなどすり合わせ型に近いアーキテクチャを持っている。 最近は、モジュール化が進む、部品などを共有化してコストを削減する。また、作業を単純化することで人材確保を容易にしていく。 製造プロセスの改善から、この動きをさらに推し進め、製造プロセスの完全自動化を試みるという方向に変わる。 そもそもどういった価値や機能を提供すればいいのかというコンセプト力や、完成品をいかに上手く宣伝し売るのかといったマーケティング力が足りない。 世界統一品質を基本に標準化して大量生産によるコスト削減を目指し、世界の市場に販売するパターンは、 市場も成長していて、安価に作れる東南アジアに流れる? 生活様式や民族・文化の違い更に経済発展の段階を踏まえた現地の市場ニーズに製品仕様や品質を見直して、 多様に変化して対応する新たな事業のパターンを構築することが求められている時代だ。 ものごとって、ひろく見れば周期性があるものだ。ものごとって表裏一体ではある。
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- 【北海道】経済戦略議論 4 【札幌市】〜生産性向上への道しるべ〜 [無断転載禁止]©2ch.net
291 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/04/24(月) 23:26:07.74 ID:RYORxyQM - 北海道は日本のギガ産業基地だって? 〜んなわけねぇ!〜
北海道は日本最大の食料生産地域であり、食に関連する産業が地域経済において重要な役割を担っている。 食は生命の基本であり、食の安全・安心の確保は重要である。 気候やそれに伴う生態系に左右される面が大きく不安定要素が大きい。フレキシブルな対応ができず、設備投資や技術開発も困難な現状がある。 何より、経営についても収益改善が厳しい。特に、海外とのコスト競争もある。 この北海道においても、一次産品がGDPに占める割合は、わずかに数%でしかない、 しかし、これが最終消費者まで至るまでにおおよそ7倍にまでなる。これらにかかわる建設、運輸、エネルギーなどを考慮するとさらに増加する。 世界的に食料の需給がひっ迫するとともに価格が高騰してきている。 世界人口の増加や中国、インドなど途上国の経済成長により食料需要が大幅に増加する。 それらによる、需要の増大や原油価格の高騰などにより、肥料・飼料などの生産資材価格が上昇している。 バイオ燃料など非食用の穀物需要が増加している。 種の生産をホクレンや農協に委託し、農場の審査や奨励品種を決める試験などを行っている。 道総研中央農試では、種を低温貯蔵するなど品質の管理に努めている。 稲や麦、大豆の種子の生産、普及を都道府県に義務付ける主要農作物種子法の廃止法案が、 参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。 新規種子の開発は、予算的にもシステム的にも維持できなくなり、日本では認められていない 遺伝子組み換え米の種子開発が進められる可能性がある。 鮮度保持技術を活用することで、北海道野菜の流通範囲拡大や出荷時期の調整などが期待される。 北海道の農水産物やその加工品の高付加価値化や販売エリアの拡大において、 鮮度・品質保持技術の向上とその普及は重要であり、これに係る機械機器や鮮度・品質保持物流に係る管理システムの開発の推進が必要。 札幌は道内の大消費地でもあり、製造業は食料品のウエイトが高い。 産品購入意欲度は札幌市と北海道はそれぞれ第1位となっており、高いブランド力がある。 しかしながら、フード産業においても付加価値額が地方別でも最下位なのが現状だ。 これは、まだ、外国人などの影響を十分に取り込めていない分、労働生産性の向上やそれによる待遇改善の余地もあるということだ。 北海道の良質な素材を使った高品質で多品種少量生産に特徴があるが、 その反面、生産コストが高く、大量生産品や輸入品との価格競争では適正な利益を確保することが難しい。 食品の安全・安心に対する消費者意識の高まりによって、これまで東南アジア諸国から低価格を背景とし た食品の輸入増加に歯止めが掛り輸入食品の購買力の低下が急速に進み、国内食品に対する再評価が消費者から得られ、 特に道産食品に対する市場ニーズが今後ますます高まってくる可能性がある。地域産品のブランド化の鍵となるのは、知的財産の保護と品質管理の徹底である。 その際には、地域産品のブランドを維持・向上するため、地域産品の名称を保護する地域団体商標制度の拡充を図るとともに、 JAS法やJIS法を活用し、その品質を保証・アピールできる仕組みを構築できる環境づくりが重要だ。 道内の企業と大学や試験研究機関との産学連携を図り新食品の創出、技術やシステムの開発,有機性未利用資源の有効利用等の開発について積極的に行い、 付加価値の向上と食品産業の振興に努める。 食料品製造業は、北海道の良質な素材を使った高品質で少量生産である。その反面、地域内に存在する資源(人材、技術、資源)の有効活用を図り、 加工食品の開発や高付加価値食品の開発・新食品素材の開発、食品製造機器の開発など促進が必要となる。 札幌が強みを持つ卸機能を活用して、商社、食品卸会社、食品製造業者が相互に連携を図り、 商流・物流ネットワークの構築に取り組むほか、ジェトロ北海道や経済団体などと連携をし、 商談会の共同開催を通じた新たなビジネスパートナーの発掘や商談後のフォローなどマーケティングや販売の支援をしていく。 企業が、消費者や小売店などの求めるものを的確に把握したうえで商品開発が行えるよう、企業が行うマーケティング調査やモニタリング調査が必要だ。 ネット上で、イベントや事業を企画した人が企画をPRし、不特定多数の人から少しずつ資金を集める「クラウドファンディング」 を活用してくなど、アイディアなら掃いて捨てるほどあるだろう。
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292 :名無しさん@お腹いっぱい。(地震なし)[sage]:2017/04/24(月) 23:26:38.15 ID:RYORxyQM - 企業が首都圏などに商品を発送する際、発送個数が少ないために1個あたりの送料が割高になっているという課題を解決するため、
北海道全体で企業の商品を集め、一括して首都圏などへ配送を行う物流体制の構築を図る。 食品等の自主回収のうち、食品衛生法違反やその疑いがある食品等を自主回収する場合に、 その内容を市に報告することを義務づけ、市は報告された情報をHP等に掲載、デジタルサイネージなどでも周知を徹底させる。 フード産業の機械化についても、電子業界が低迷しており、比較的安定している業種である食品業界への参入したいとの声もある。 また、食品製造事業者から野菜加工機械に関する相談を受けた公的試験研究機関から機械開発に関する打診がある。 季節ものが多いことや製造品数の関係から、機械の稼働が一定ではなく、機械投資額を回収し難いこともある。 後発医薬品の製造は、研究・試験の必要が少ないため人口集積地でなくても誘致へ のハードルは新薬開発の場合より低くなるだろう。 ジェネリック製薬メーカーの誘致に成功しているほか、ジェネリックのメーカー進出において、 北海道では出遅れ感が否めないが、今後の医薬品の需要増加を経済成長に取り込んでいくために、 北海道の広大な土地、豊富な水資源、食料基地としての特質を活かしたバイオ産業育成と連携した 医薬品製造への重点的取組が有効であり、我が国全体に貢献することにもなろう。 売上から原材料費を控除した部分であって、雇用者所得、営業余剰などである。 このため、高い人件費による大きな消費があっても、消費による経済波及効果は小さいため、 お金が地域に回らない構造を改善する必要がある。 よって、地域でお金が回る構造に改善するためには、工場誘致への取組のほか、新たな需要をつくりだす産業の創出が必要であろう。 例えば、情報サービス業の投入係数を見ると、北海道が弱い製造業への投入が非常に少ない構造になっているため、 北海道の冷涼な気候と地政学的リスクの低さを活かしたIT産業の振興策のほか、道内IT企業による商品の開発 や消費拡大も北海道経済にとって有効だろう。 コンテンツ産業におけるビジネス基盤の確立に向け、人材育成や創業支援の推進、国内外の企業・クリエイターとの交流を促進するとともに、 他産業と積極的な連携により、コンテンツ産業の振興を図る。 また、近年の自然エネルギーの活用のほか、既に実用化されているエネファームといった燃料電池に 北海道近海のメタンハイドレードから抽出された水素を供給できれば、暖房や発電のための石油製品の移輸入が不要になり、 民間消費支出による経済波及効果を改善するだろう。 ただし、自然エネルギーの導入は電気料金の上昇分や従来型発電所や精油所での需要喪失といったマイナス効果と、 燃料の移輸入削減分などのプラス効果のどちらが大きいかの経済比較が別途必要になるだろう。
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