量子ビットのプロセッサを誰でも利用できる:IBM、「量子コンピューティングプラットフォーム」を公開 IBMが「量子コンピューティング」プラットフォームをクラウドで公開した。誰でも量子コンピュータにアクセスして、実験に参加できる。 米IBM Researchは2016年5月4日(米国時間)、量子コンピューティングプラットフォーム「IBM Quantum Experience」を IBM Cloudで公開した。PCやスマートデバイスからIBMの量子プロセッサにアクセスして実験に参加できる。 http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1605/09/news143.html http://image.itmedia.co.jp/ait/articles/1605/09/si_ibm-01.jpg http://image.itmedia.co.jp/ait/articles/1605/09/si_ibm-02.jpg http://image.itmedia.co.jp/ait/articles/1605/09/l_si_ibm-03.jpg IBMはこの取り組みの狙いを、「量子コンピューティングはコンピューティングの未来を開くものであり、 現時点のスーパーコンピュータでは解決できない問題を解決できる可能性を秘めている。このために公開に踏み切った」と述べている。 IBM Quantum Experienceでは、IBMの量子プロセッサを使ってアルゴリズムの実行や個々の量子ビット(キュービット)の操作、 量子コンピューティングで何を実現できる可能性があるかに関するチュートリアルやシミュレーションの探索が可能となっている。 量子コンピューティングの基盤は、米国ニューヨーク州にあるIBM T.J. Watson Research Centerに設置される。 このプラットフォームに採用されているIBMの量子プロセッサは、5つの超電導量子ビットで構成されており、 大規模な量子システムへのスケーリングが可能なIBMの量子アーキテクチャの最新の進化形となっている。汎用量子コンピュータの開発に向けた最先端のアプローチだという。 汎用量子コンピュータは、任意のコンピューティングタスクを実行できるようにプログラミングでき、 多くの重要な科学およびビジネスアプリケーションで既存のコンピュータよりも格段に高いパフォーマンスを発揮するだろうと、IBMは述べている。 汎用量子コンピュータはまだ存在しないが、IBMは、50〜100量子ビットで構成される中規模量子プロセッサが今後10年以内に実現できるとの見通しを示している。 2016年現在、性能ランキング「TOP500」にランクインするクラスのスーパーコンピュータであっても、プロセッサの量子ビットが50にとどまる量子コンピュータすらエミュレートできない。 このことが、量子コンピューティング技術の莫大な可能性を示しているという。 Explore our 360 Video of the IBM Research Quantum Lab http://rainbow.cafemix.jp/?sop:v/jf7D8snlsnQ!RDjf7D8snlsnQ#MIX http://i1.ytimg.com/vi/jf7D8snlsnQ/mqdefault.jpg
量子ビットのプロセッサを誰でも利用できる:IBM、「量子コンピューティングプラットフォーム」を公開 IBMが「量子コンピューティング」プラットフォームをクラウドで公開した。誰でも量子コンピュータにアクセスして、実験に参加できる。 米IBM Researchは2016年5月4日(米国時間)、量子コンピューティングプラットフォーム「IBM Quantum Experience」を IBM Cloudで公開した。PCやスマートデバイスからIBMの量子プロセッサにアクセスして実験に参加できる。 http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1605/09/news143.html http://image.itmedia.co.jp/ait/articles/1605/09/si_ibm-01.jpg http://image.itmedia.co.jp/ait/articles/1605/09/si_ibm-02.jpg http://image.itmedia.co.jp/ait/articles/1605/09/l_si_ibm-03.jpg IBMはこの取り組みの狙いを、「量子コンピューティングはコンピューティングの未来を開くものであり、 現時点のスーパーコンピュータでは解決できない問題を解決できる可能性を秘めている。このために公開に踏み切った」と述べている。 IBM Quantum Experienceでは、IBMの量子プロセッサを使ってアルゴリズムの実行や個々の量子ビット(キュービット)の操作、 量子コンピューティングで何を実現できる可能性があるかに関するチュートリアルやシミュレーションの探索が可能となっている。 量子コンピューティングの基盤は、米国ニューヨーク州にあるIBM T.J. Watson Research Centerに設置される。 このプラットフォームに採用されているIBMの量子プロセッサは、5つの超電導量子ビットで構成されており、 大規模な量子システムへのスケーリングが可能なIBMの量子アーキテクチャの最新の進化形となっている。汎用量子コンピュータの開発に向けた最先端のアプローチだという。 汎用量子コンピュータは、任意のコンピューティングタスクを実行できるようにプログラミングでき、 多くの重要な科学およびビジネスアプリケーションで既存のコンピュータよりも格段に高いパフォーマンスを発揮するだろうと、IBMは述べている。 汎用量子コンピュータはまだ存在しないが、IBMは、50〜100量子ビットで構成される中規模量子プロセッサが今後10年以内に実現できるとの見通しを示している。 2016年現在、性能ランキング「TOP500」にランクインするクラスのスーパーコンピュータであっても、プロセッサの量子ビットが50にとどまる量子コンピュータすらエミュレートできない。 このことが、量子コンピューティング技術の莫大な可能性を示しているという。 Explore our 360 Video of the IBM Research Quantum Lab http://rainbow.cafemix.jp/?sop:v/jf7D8snlsnQ!RDjf7D8snlsnQ#MIX http://i1.ytimg.com/vi/jf7D8snlsnQ/mqdefault.jpg