- 【中野】メイドBar Eden 5人目
319 :中山雄介[]:2011/12/07(水) 08:30:44.76 ID:2P0by4zlO - 大学時代の友人、藤本幸之助の話をします。
藤本は入学当初からにぎやかで遊び好きな男でした。 その藤本が2年の春から大学の近くにアパートを借りて一人暮しを始める事になったのです。 晴れて一人暮しを始めて半月ほどは、うるさく意見する保護者がいなくなったことからか、藤本は連日、コンパだなんだと遊び回っていました。 ところがです。 一人暮しを始めて、1ヶ月ほどすぎたころから、急に藤本は付き合いが悪くなったのです。 大学に来ても、授業が終わると、友人達の誘いを断り、そそくさと帰ってしまうのです。 性格までも変わってしまい、以前はにぎやかに騒ぎまくっていた、あの藤本が、妙にぼんやりとして、人に話し掛けられても上の空といった様子なのです。 藤本のあまりの変化が気になった僕は、何かあったのか聞いてみました。 すると、藤本は初めのうちは言い渋っていたのですが、やがて、照れくさそうな笑みを浮かべて、「実は彼女ができて、今、一緒に暮らしているんだ」と打ち明けました。 それを聞いた僕は、驚き半分、やっかみ半分で、彼女の事をいろいろ聞き出そうとしましたが、藤本はなかなか答えようとしません。 結局、僕が聞き出す事ができたのは、「彼女が凄い寂しがり屋なので、一人で部屋に置いておけない。だから滅多にでかけなくなったのだ」という事ぐらいでした。 僕が、「だったら彼女と一緒に出かければいいじゃないか」と言うと、藤本は「彼女は身体が弱いから、外に出るのは大変なんだ」と答えるのです。 僕はどこか納得いかないものを感じました。
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320 :中山雄介[]:2011/12/07(水) 08:31:10.20 ID:2P0by4zlO - そんな身体の弱い女と、あの遊び好きで活発だった藤本が一体何処で知り合ったのか・・・??
そして、彼女は部屋から一歩も出ずに、どうやって生活しているのか・・・?? 確かに気になりましたが、そんな事を軽々しく聞くわけにもいかず、とりあえず、藤本本人が満足しているのなら、僕に口出しする筋合いはありません。 それ以上は何も聞かずに、その日は藤本と別れました。 ところが、その翌日から藤本はぷつりと大学に来なくなってしまいました。 藤本が顔を見せなくなって十日ほど過ぎた頃、さすがにおかしいと思った僕は、藤本の部屋に電話をかけてみましたが、料金を滞納して回線を切られているらしいのです。 心配になった僕は藤本のアパートに行ってみることにしました。 途中、僕以外に藤本と親しかった友人にも声をかけましたが、都合が悪くて、結局僕1人で行く事になりました。 藤本の住んでいるアパートは何処にでもあるような平凡な建物でした。 僕は藤本の部屋を見つけると、チャイムを押しましたが、何の反応もありません。 留守かと思い、引き返そうとすると、中から物音が聞こえたような気がしたので、念の為に、ドアに耳をあてて様子をうかがうと、中からぼそぼそと話し声が聞こえてきます。 僕はもう一度チャイムを押し、何度も押し続けた末、ドアが開き、そのほんのわずかな隙間から藤本が顔を覗かせました。 「藤本! おまえどうしたんだよ?!」 「・・・なんだ、中山か」 そう言って藤本はドアを大きく開きました。 その顔を見て僕はギョっとしました。 藤本は酷く顔色が悪くどんよりとした目は充血し、無精髭だらけの頬はこけて、げっそりとしており、まるで別人のようになっていたのです。
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321 :中山雄介[]:2011/12/07(水) 08:33:23.52 ID:2P0by4zlO - 僕が驚きに言葉を失っていると、藤本は「・・・まあ、入れよ。せっかくだから彼女にも会っていってくれよ」と言い、ドアを開けたまま、僕にはお構いなしに中へ入ってしまいました。
僕はあわてて靴を脱ぎ、あとを追いかけました。 狭い玄関を入ると、すぐにキッチン兼用の短い廊下になっていて、その向こうには部屋に通じるらしいドアが見えました。 藤本はそのドアを開けると、部屋のほうへ向かって「友達が来たんだよ」と声をかけて中へ行きます。 僕もそのあとに続きました。 「突然ですいません。お邪魔します」 と部屋にいるはずの彼女にそう挨拶しながら部屋に足を踏み入れた僕は部屋の中を見て呆気にとられてしまいました。 そこには女の姿など影も形もなく、六畳ほどの部屋には家具と呼べるようなものはほとんど無く、代わりにコンビニやファーストフードの袋やカップ麺の開き容器などが散乱しています。 そしても奇妙なことに部屋の真ん中に縦横の幅が1メートルはあろうかという大きな水槽が1つ、頑丈そうなスチール台に置かれていました。 水槽にはなみなみと水が湛えられ、その中にはバレーボールほどの大きさの黒い藻の塊のようなものがゆらゆらと浮いていました。 「こついが俺の友達の中山だよ。ほら、前に話した筝っただろ」 僕の横に立っていた藤本は、誰もいない空間に向かってそう言いました。 「・・・お、おい、しっかりしろよ! 誰もいないじゃないか!」 「・・・誰もいないって・・・? 馬鹿な事言うなよ。彼女に失礼だろ」 藤本のその言葉に答えるように水槽の中の黒い藻がユラっとうごめきました。 そして藻の塊はゆるゆるとほどけるように水中に広がってゆき、その中央に何か白いものが見えました。 じっと目を凝らした僕はそれが何かを理解した途端、悲鳴を上げました
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322 :中山雄介[]:2011/12/07(水) 08:34:26.62 ID:2P0by4zlO - それは目を閉じた白い顔の女だったのです!
巨大の水槽の中に水に揺らめく黒髪に縁取られた女の生首が浮いていたのです。 僕が黒い藻だと思っていたものは女の髪でした。 水中に浮かんだ首だけの女は僕の目の前で閉じていたまぶたをぱつちりと開きました。 そして女は僕を見ると、色の無い唇をゆがめてニタリと笑ったのです。 次の瞬間僕は一目散に部屋を飛び出していました。 それっきり藤本には会いませんでした。 あの後、藤本は失踪してしまい、実家の家族が捜索願いを出したという事で、大学に警察が来て、いろいろと調べていたようでしたが、結局藤本の消息はつかめなかったとの事です。 失踪後、藤本の部屋には、巨大な空の水槽が残されていたと聞きました。
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323 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 08:48:15.98 ID:2P0by4zlO - 聞いた話なんですけど。
ある有名な心霊スポットへ、友達と二人、深夜に車で行ってみたんですって。 トンネルを抜けると、そこが有名な心霊スポット。 と、そこに目の前にふっと女の人の白い影が。 あ!と思って、慌ててブレーキを踏んで、降りてみたところ、そこに人影はなく、目の前は崖。 なんでもガードレールが壊れていて、ブレーキを踏んでなかったら落ちてしまっていたかもしれないということです。 「あの幽霊は助けてくれたんだ」 そう思って、そこで手を合わせ、お祈りして帰路についたそうです。 トンネルを引き返す途中、ふとミラーを見ると、後部座席に、先ほど、目の前を横切った女の人の姿が‥‥。 その女の人は、こう呟いて、すぅーっと消えたそうです。 「死ねばよかったのに」
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325 :これマジなんです…。[]:2011/12/07(水) 19:01:51.73 ID:2P0by4zlO - 私は職業柄、深夜遅くまで自宅で作業している事が多い。
そんなある日の深夜、ふと窓に何かがぶつかる音がした。 夏だったら私の自宅は田舎なので、カナブンか何かだろうと思うが、その時の季節は冬だ。 不審に思った私は部屋の換気もかねて、窓を開けて外を見てみる事にした。 家は一軒屋なのだが、その門の前に女の子が背を向けて立っている。 年端は小学生高学年といったところだろうか。 夜中といっても、とっくに1時は回っているし、歩ける距離にコンビニも自販機さえない。 その時、俯き加減だった女の子が突然こちらを振り向いた。目が合った。 流石に気味が悪くなった私は愛想笑いをして、窓を閉め、寝る事にした。 少し恐怖はあったものの、心霊の類に遭遇した事の無い私はそのまま眠りにつき、そして何事もなく朝を迎える。 昨日の子は何だったんだろう…親とケンカでもしたのかと思いつつ、カーテンを開け、再び門の前を覗いてみる。 すると窓には無数の子供の手形がつけられていた。それらは全て内側からだった。 窓にうつりこんだ部屋の中には、その女の子が立っていた。
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326 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 19:02:40.67 ID:2P0by4zlO - さとし君は小学三年生、大のお婆ちゃん子だった。
学校から帰ると、さとし君はいつも二階のお部屋からお婆ちゃんによばれる。 たばこのおつかいをたのまれるのだ。 五百円玉をわたされて二百五十円のたばこを買ってくると、残りのお金はさとし君へのおだちんだ。 やさしかったお婆ちゃん、大好きだったお婆ちゃん。 そんなお婆ちゃんが心ぞうの病気で、急に死んでしまった。 お婆ちゃんのお葬式が終わって、親せきのおじさんおばさんたちが帰ると、家の中は急に静かになった。 さとし君は二階のお婆ちゃんの部屋に行ってみた。 夕日がさしこむ部屋の中には、お婆ちゃんが使っていたタンスや座布団がそのまま残っている。 「おばあちゃん」 さとし君は小さくつぶやくとタンスの一番下の引き出しをそっとあけてみた。 引き出しの中にお婆ちゃんが横になって、にこにこしながらさとし君を見つめていた。
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327 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 19:03:44.51 ID:2P0by4zlO - 敷地内の渓泉会館は、よくクラブ活動の合宿にも利用されているが、非常に気味の悪い絵画が飾ってある。
巨大な牛と、その傍らに横たわる妙に蒼白い子供。 絵の意味は不明だが、どうやら「牛の首」という非常に恐い話に関係があるらしい。 「牛の首」とは、今から25年ほど前に当高校の数学教師だけが全てを知っていた怪談。 当時先生は生徒を数名ワゴン車に乗せて、移動中に恐い話をしていた時の事である。 さんざん恐い話を聞かせたあげく、最後にとっておきの「牛の首」という話をはじめた。 しばらく静かに聞いていた生徒達も次第に恐怖が限界に達し、「先生!もうやめて!!」と耳を塞ぎながら各々が叫びはじめたが、先生は面白がって生徒の訴えを無視し夢中になって話続けた。 そして、ふと車内が静かになっているのに気付き、後ろを振り返ると生徒全員が口からアワを噴いて失神していたのだ。 あまりの恐怖に気を失ったらしい。 それ以来この先生は二度と、この「牛の首」の話を口にださなくなった。 私が在学中の頃、この先生に「ねぇ、牛の首って話ご存じですか…」と話かけると、急に先生の顔色が変わり「一体どこから聞いた?!そんな話は知らん!!」それっきりこの「牛の首」は謎のまま。 渓泉会館の絵もどうやら関係あるらしいのだが深くまでは解らない。 また、今でも、クラブの合宿中に絵の飾ってある部屋で泊まると不思議な出来事が起きている。
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328 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 19:04:48.40 ID:2P0by4zlO - 田中河内介の最期
大正時代の始め頃、東京の京橋に「画博堂」という書画屋があって、 そこの3階には同好の志が集まって持ち寄った怪談話をかわるがわる話し合うということがよく行われていた。 ある日、その画博堂に見なれない男がやってきて、自分にも話をさせてくれと言う。 どんな話かと聞くと、田中河内介の話だという。 田中河内介は明治維新時の知られざる尊皇志士のひとりである。 その男は、「田中河内介が寺田屋事件のあとどうなってしまったかということは話せばよくないことがその身にふりかかって来ると言われていて、 誰もその話をしない。知っている人はその名前さえ口外しない程だ。そんなわけで、本当のことを知っている人が、だんだん少なくなってしまって、 自分がとうとうそれを知っている最後の人になってしまったから話しておきたいのだ」と言う。 始めは、よした方がいいなどと、懸念してとめる者もいたが、大半の人々が面白がってうながすので、その男が話を始めた。 前置きを言って、いよいよ本題にはいるかと思うと、話はいつの間にかまた元へもどってしまった。 河内介の末路を知っている者は、自分一人になってしまったし、それにこの文明開化の世の中に、話せば悪いことがあるなどということがあるはずもない。 だから今日は思い切って話すから、是非聞いてもらいたい。 というところまで来ると、またいつのまにか始めに返ってしまって、田中河内介の末路を知っている者は、と話し出す。 なかなか本題にはいらない。 その間に、一座の人が一人立ち、二人立ちしはじめた。 別に飽きたから抜けていくというわけではなくて、用で立ったり、呼ばれたりして立ったのだそうだが、私の父も自宅から電話がかかってきて下に呼ばれた。 下におりたついでに帳場で煙草をつけていると、又あとから一人おりて来て、まだ「文明開花」をやってますぜ、どうかしてるんじゃないかと笑っていると、あわただしく人がおりてきた。 偶然誰もまわりにいなくなったその部屋で、前の小机にうつぶせになったまま、彼が死んでしまったというのだ。 とうとう、河内介の最期はその人は話さずじまいであった、というのである。
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329 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 19:05:49.65 ID:2P0by4zlO - 怖いかどうかは分かりませんが、バイトの面接を受けようと、フロムエーか何かを見て電話をかけた時の事です。
「もしもし…」などと言ったのですが、返答がありません。 ただ受話器の向こうから赤ん坊の泣き声が聞こえていていました。 しかも受話器の遠い所からです。 不思議に思いかけ直してみたら、普通に職場にかかりました。 その話しを友達にしたら、同じような体験をしていて、気味が悪くなりました。 一体なんだったのでしょう?
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330 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 19:18:25.17 ID:2P0by4zlO - 昔田舎で,くわがた とか かぶと虫を,採りに行った時と思ってください
空が,完全に明け切る前に行くのがベストというわけで朝4時ころの暗いうちから起き出て,友達とつるんで行ったわけ。 薄暗い中を枝をかき分けながら,目星をつけていた所をあれこれまわってでかいのがいるとラッキーてな感じで歩き回るうちに枝をかき分けて何かにあたって,何だと思ったら目を向いた死体が,目の前でこっちに近づいてぶつかった あとは書けん 最初に首吊死体にぶつかって,押された死体が吊られた状態で戻ってきてたんだと思う
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331 :Blacksheep[]:2011/12/07(水) 19:19:18.22 ID:2P0by4zlO - 父親の親戚の話。
その親戚の人(仮にAさんとしておく)は、農作業中に誤って振り下ろした鍬を自分の足にヒットさせてしまい、足を大怪我してしまった。 医療技術も進歩していない昔でおまけに片田舎であったから、Aさんは片足切断の上、死線を2〜3日さまよったそうだ。 それもどうにか小康状態をむかえ、安心した家族はひとまずAさんを自宅につれて帰った。 そしてその夜。 Aさんとふすまを隔てた隣で寝ていたAさんの家族は、隣室から聞こえるただならぬうめき声で目を覚ました。 慌てて起きてふすまを開けると、Aさんがものすごい形相でうなされている。 すぐにAさんを起こしてみると、怯えきった表情で天井を指差し「母ちゃんが迎えに来た! 母ちゃんが迎えに来た!」と繰り返すばかり。 しかしAさんの母親はこのときすでに亡くなっている。 Aさんの家族もぞっとして天井を見上げると、そのトタン張りの屋根の上を、二本足の何かがものすごい勢いで駆けぬけていったそうだ。
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332 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 19:20:23.90 ID:2P0by4zlO - 少なくとも当人達にはシャレにならない話
根本敬「人生解毒波止場」収録「極道ちょっとイイ話」より かの奥尻島とも程遠からぬ、ある猟師町。 土地柄、「あわびの密猟」が任侠道の人たちのシノギとなっていた。 その日の晩も組の者があわびを獲っていたのだが、その最中に例の大地震が起きたのであった。 しかし海中にいたためか、彼らは全く気づかなかった。 で、海から上ると何やら丘の方が騒々しい。 見るとパトカーが止まり、警官が立っている。 警官達「おめえら早ぐ来い 早ぐっ」(津波が来るから) 893達「みつかっちまった!逃げろ!」 警官達「あっバガヤロッ!どごさ行ぐ!」 組の者達は慌ててボートを漕ぎ、闇につつまれた沖合に消えて行ったという。 港に津波が押し寄せたのは、それから数十分後の事であった。 以上。全くオカルトじゃない、でも好きなんだよこの話。
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333 :ペクチマ[]:2011/12/07(水) 19:21:04.17 ID:2P0by4zlO - 市松人形の話
押し入れに一体の市松人形が眠っていた。 厳重に包まれて桐の箱に大事そうに入っていおりその為あって保存状態はすばらしく良かった。 長く黒い髪、白い肌、赤い蝶の刺繍が入った着物。 これは高く売れると質屋に持っていった。 質屋もその人形をたいそう気に入りガラス窓の一番目につく場所に飾った。 ある日、一人の少女が店の前を通りかかった。 少女はその人形を一目見て気に入りすぐさま両親にねだって買ってもらった。 それからしばらくは少女の格好の遊び相手となった。 しかし少女も大きくなりそんな人形があった事などすっかり忘れてしまい中学入学の日ふと人形の事を思い出した。 やっとの思いで探し当てた人形はかつての姿は微塵と無くそれはそれはみすぼらしかった。 髪はぼさぼさ、着物はすす汚れていて腕は割れていた。 しかしその割れた腕の隙間からなにやら黒く細長いものが出ていた。 少女は気になりよく見てみるとそれは髪の毛だった。 何故髪の毛が?そう思って引っ張ってみるとするするするするどこまでもぬけていった。 さすがに奇妙に思いその人形を叩き割ってみたところ中からミイラ化した1、2歳の赤子が長い髪の毛に包まれ姿を現した。 少女は悲鳴をあげ倒れこんだ。 数日後、お寺に人形を持っていき供養してもらった。 それから十数年の月日が流れた。 その少女も今やすっかり年老いてしまい孫までいた。 たまたま遊びに来ていた孫は押し入れの奥からなにやら箱を取り出してきた。 見たことも無い箱だった。 しかし孫が箱を開けた瞬間老婆は驚きを隠せなかった。 そう、確かにあの時寺で供養し焼き捨てたはずの人形が新品同様な状態で眠っていた。 そんな驚きを知らず老婆の孫はその人形を気に入ったようだった そして孫は老婆にせがむ。 「ねぇおばあちゃん、この人形私にちょうだい」
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334 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 19:22:33.24 ID:2P0by4zlO - 二ヶ月くらい前、隣の部屋から女の子の絶叫が聞こえた。
バット持って行ってみると半狂乱になって泣いていた。 話できるような状態じゃなかったけど、どうも家中の写真や人形の眼がつぶされていたらしい。 みんな黒目だけになっていた。 その子はすぐにいなくなった。どうなったかは知らない。 俺も一人だったら叫んでたと思う。今も思い出すとゾッとする
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335 :ブラウン管[]:2011/12/07(水) 19:35:48.13 ID:2P0by4zlO - 家族で鳥取県に旅行に行ったときの話です。
私が小学生だった頃、私の家族は夏休みに父の実家がある鳥取県に旅行に行くのがお決まりでした。 実家に4、5泊した後、温泉旅館に1、2泊というのが多かったと思います。 話はその温泉旅館での事です。 その頃、私は第二次成長期に差し掛かった時期で、家族と一緒なのが嫌だったので先に一人で温泉に入りました。(笑 一足先に温泉に入った私は両親と弟が温泉に行ってる間、部屋でテレビをみて家族が帰ってくるのを待っていました。 時刻は10時頃だったと思います。 私はテレビに飽きたので持ってきた携帯ゲーム機でもやろうと思いのそのそと四つ足でテレビまで這っていって電源を切りました。 その時、何気なく消えたテレビのブラウン管を見た私は自分の目を疑いました。 テレビの湾曲したブラウン管には魚眼レンズのように部屋のほぼ全体が映っていました。 中央には私が映っています。 その背後。部屋の対角線にあたる角。そこに誰かが映っているのです。 浴衣姿の女の人でした。 部屋の隅を向いているので顔は分かりません。 しばらく私はテレビの電源を切った四つん這いの姿勢のままで固まっていました。
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336 :ブラウン管[]:2011/12/07(水) 19:36:18.99 ID:2P0by4zlO - 何十秒か何分か経ちました。
私も背後の浴衣姿の女の人も動いていません。 その時意識せずに指が動いたのでしょうか。テレビが再びつきました。 私は金縛りが解けたかのように反射的に振り向きました。 ……誰もいません。 部屋の隅には女の人などいませんでした。 楽しげなテレビの音が流れ、私はさっきのは現実だったのか分からなくなりました。 私はもう一度テレビの電源を切りました。 何故かは良く分かりません。 安心して好奇心が出たのかもしれません。 さっきのが夢だったという証拠が欲しかったのかもしれません。
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337 :ブラウン管[]:2011/12/07(水) 19:36:41.18 ID:2P0by4zlO - …しかしテレビのブラウン管には、同じように浴衣姿の女の人が映っていました。
私は信じられない思いでじっと彼女を見つめました。 すると彼女の肩が見られているのを感じたかのようにピクリと動きました。 ……気付かれた!そう思いました。 そして私は今度こそ泣きそうになってしまいました。 その女の人が振り返り始めたのです。 顔は見たくない!! 横顔が見えた瞬間、私は目をつぶりました。 私は温泉から帰ってきた家族に起こされました。 テレビの前で眠っていたそうです。 あれが夢だったのかは今も分かりません。
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338 :がいしゅつだったらすいません。[]:2011/12/07(水) 19:37:42.02 ID:2P0by4zlO - 霊関係では無いんですが、心に引っかかっている話です。
山で、遭難者の白骨死体が発見されたんですが、彼が生前助けを求める為に木の枝を組み合わせて、大きく「SOS」って文字を作っていたんです。 でも発見されず、そのまま死んでしまった。 その後その辺りを撮影した航空写真(すっごいでかいやつ)の右下に小さく、「SOS」ってあったんです。 幼稚園に通っていたくらい小さかった私ですが、ものすごく怖くなりました。 覚えてる方いらっしゃいますか?
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339 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 19:38:21.39 ID:2P0by4zlO - 知人に聴いた話である。
とある山小屋に泊まったときのこと。 部屋に入ったとたん鼻がひん曲がるほど臭気が充満している。 部屋の中を丹念に探してみたが臭いの元となるようなモノは無かった。 皆、首を傾げることしきり。 しかし、このままではここで寝ることも出来ない。 仲間の一人が押入を開けると、天井の板が少しずれていた。 どうやら、屋根裏にそこからいけるようだ。 しかも、臭いの元はどうやらそこである。 当然の事ながら皆、最悪の事態を想像していた。 一人が、意を決して屋根裏に上った。 絶叫とともにそいつは押入を転げ落ちてきた。 ひと、ひと、が寝てる! 寝てる?皆、首を傾げる。生きてるのか?そいつは。 だって、にやにや笑っていやがるんだ! 浮浪者が住み着いているのか? もう一人が勇気を出して懐中電灯を片手に屋根裏に上った。 確かに真っ暗な中に黒い陰が横たわっている。くさい。 死体か?でも、確かに笑っている。やけに暗闇に白く浮き出た顔が、ニヤニヤと笑っている。 懐中電灯を顔に当てた。 口のあたりがモゾモゾと蠢いている。 それは、顔にびっしりとたかった蛆だった。 死体の顔がニヤニヤと笑っているように見えたのは、蠢く蛆の動きだった。
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340 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 20:10:21.00 ID:2P0by4zlO - 私はマンションのロビーでエレベーターを待っていた。
彼氏の家を深夜12時に出て、車で送って貰ってきたところだ。 エレベーターは3階にあった。2階、1階、そして地下へと降りて、また、1階に上がってきた。 チン、と音がして、エレベーターの扉が開いた。 どきっとした。 女の人が乗っていた。五十歳くらいだろうか。主婦のようだ。 両手を自分の前で重ねたようにして、うつむいて立っている。 どきっとしたのは、その人が、入り口に背を向けていたからだ。 ガラス張りで外の見えるエレベーターならいざ知らず、こんな小さなマンションの、五人も乗ったら窮屈な感じのするこのエレベーターに、一人で壁の方を向いて乗っているなんて。 私は乗るのをためらった。 だが、その後ろ姿からは攻撃的な感じは見受けられない。 小柄で、着ているものだって母や近所の主婦達とたいして変わらない。 大丈夫だろう、と判断した私は、エレベーターに乗ることにした。 さりげなく乗り込んでドアを閉め、4階のボタンを押して、また、あれっと思った。 どこの階のボタンも押されていなかったのだ。 住人ではないのだろうか。エレベーターの操作がわからない? 何階に行くのか聞いてみようか。 だが、私がそんなことを考えている間もその婦人は少しも動かないままで、声をかけることができないまま4階についてしまった。 一緒におりてきたらどうしよう、と思ったが、自然にドアが閉まる音が背後にしただけで、その人が動いた様子はまったく感じられなかった。 眠っている母をおこさないように風呂に入り、冷蔵庫をあけると、風呂上がりには欠かせないいつもの牛乳がきらしていることに気づいた。 私の喉は習慣で、こんなにも牛乳を欲している。 マンションのすぐ近くにコンビニがある。 夜中に出向くことも珍しくない。 私は財布を持ち、ドアに鍵をかけてエレベーターに向かった。 エレベーターは4階にあったので、下向きの矢印ボタンを押したらすぐに扉が開いた。 ぎょっとした。 先程の女の人が、まだ同じ姿勢のまま乗っていたのだ。 恐い、と感じた。 今度は乗れない、と思った。 私はその人が振り向いたりしない事を祈りながら階段のほうへ向かった。
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341 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 20:11:03.20 ID:2P0by4zlO - おもしろそうなので私の「洒落にならんかった」怖い話を書いてみます。
私が小学五年生のころ、スペースワールドという遊園地に一週間ほど滞在するツアーみたいのに、従兄弟と2人で参加したときのことです。 一日目、楽しい体験をたくさんしてホテルに帰り、従兄弟と一緒に「明日はどんなことするんだろうね?」とか話してました。 確か夜8時ごろだったと思います。 突然、自分と同い年ぐらいの女の子の声が、「ねえねえ、」と話しかけてきました。 ちょっとびっくりしましたが、すぐ隣の部屋から聞こえてくることがわかり、その子と一時間ぐらい、たわいない雑談をしました。 ・・・ここまでくればわかるとお思いですが、次の日その部屋をのぞこうと隣にいってみると、そこに部屋はありませんでした。 私の部屋の隣は、階段になっていて、わたしの部屋の壁とおぼしき所は、とても人が話せる位置にはありませんでした。 あのときは不思議におもっただけでしたが、今になるとぞっとします。 昨日の雑談のとき、彼女が言った言葉・・・・ 「ねえ、こっちの部屋にこない?」 あの時、「もう寝る時間だしいいよ」といってなかったら・・・ かなりヘタレな文章になりましたが、実話です。 ちなみに、部屋に泊まる際に言われたのですが、以前ツアー中に部屋でふざけていて、ベッドから転落し首の骨をおって亡くなられた人がいたそうです。 確認して見た所、その子は小学五年ぐらいの女の子で、私の泊まった部屋で亡くなられたそうです・・・。 もう少し、この話しには続きがあるのですが、少し延ばします。 全部話しちゃったらおもしろくないんで。 まあ、そんなに長い続きでもないんですがね。では。
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342 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 20:11:32.28 ID:2P0by4zlO - では、続きを・・・
その日を過ぎると、その女の子の声は聞こえなくなりました。 それでまぁ、少々気になりながらも残りの日を過ごし、いよいよ最終日となった訳です。 この日は最終日でおわかれ、ということで全員で集合写真をとることになったんです。 ・・わたしの肩に手がくっきりとうつっていました。 周りの人の姿勢をみても、いたずらでやられたようには見えませんでした。 第一、私は列の一番左にいたのに、左肩に手が置いて置いてあったのです。 恐らく彼女はさびしくて私についてきたのでしょうね。 あれ以来別に何も怪奇現象が起こっていないので、悪い霊じゃないのだと思いたいです。 ただ、彼女の冥福をお祈りしたいです。 以上、終わりです。 ある程度予想できた結末だったと思いますが。 ではでは。
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343 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 20:12:18.24 ID:2P0by4zlO - 子供が1才の頃だったろうか。
壁に向かってバナナを「どーじょ(どうぞ)」ってやってた。 3才のころは、「父さんのお布団で寝てた眼鏡してるおばあちゃんと、ジム(室内用ジャングルジム)のところにいるおじいちゃん、だれ?」と聞かれた。 前日お墓参りに行っただけに、んんん。 こんなこともあるんだね。
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344 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 20:14:02.33 ID:2P0by4zlO - 百物語といえば・・・
去年の夏ごろ、私は百物語に参加しました。 そこで母校に伝わるとっておきの話を書き込もうとしたのですが、肝心な部分が消去されたり、途中から文字化けしたりして書き込めませんでした。 ここでふと気づきました。 うちの母校の怪談は全国的に有名なものが多く、この板にも何度か書き込まれているのですが、この話はまだ一度も書き込まれているのを見ていないことに。
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- 【中野】メイドBar Eden 5人目
345 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 21:23:10.82 ID:2P0by4zlO - 昔見た夢なんですが。
自分が夜の道を歩いている。 場所は湯河原とかの温泉街っぽい感じ。 少し坂になったアスファルトの道だった。 気が付くと左横に一軒の旅館が見えた。 修学旅行なんかで使いそうな三四階建ての旅館、電気はきえてて中は真っ暗、なぜか自分はその旅館に近寄り中に入っていく。 深夜の病院のように緑色の非常灯がついてて奥のほうは見えない。 横のあった従業員用みたいな階段をなぜか上っていくと、上の階についた、そこでふっと気が付き「帰ろう」と思って階段を下りていくが、なぜかおんなじ場所に戻ってきてしまう。 出そんな私を浴衣をきた夫婦がじっとみている。 何度やってもでられずこまっていると、一人の老人が近寄ってきて、無言で私を導いてくれた。 すると始めにきた旅館の入り口に出られて、入り口のガラス扉が見えた。 私がその方向へ急いでいこうとすると、その老人が一言 「あんた本当は死にたくないんだろう?」 そこで目がさめた。
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346 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 21:24:01.48 ID:2P0by4zlO - 10年近く前、俺は出張で京都に行った。
その日は1日中スケジュールが詰まっていて、ホテルにチェックインしたのは、夜の10時を回っていた。 いつもの出張なら、これから夜の街に繰り出すのだが、朝早く東京を出たこともあって疲れていた俺は、弁当とビールを買って部屋で過ごすことにした。 腹も一杯になり、ビールに心地よく酔った俺は、部屋の電気も消さないまま、いつしか眠ってしまったらしかった。 すると夜中に右腕が痺れて目が覚めた。 右腕に何かが乗っている・・・。 まるで女に腕枕をしているようだ、部屋の電気はついている。 半分寝ぼけ眼の俺は、さほど不思議にも思わず右腕を見た。 すると長い髪の女が、無表情で俺の腕を枕にしてこちらを見つめている。 「うわぁ!」 我に帰った俺は思わず叫んで身を起こした。 もう女の姿は無い。 気のせいか・・・。 いやしかし、右腕にはまだ女の頭のズシッとした感触が残っている。 不思議だ・・・。 そう思いながら、さすっていた右腕を何気なく見ると、そこには、くっきりと髪の毛の跡が残っていた。
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347 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 21:25:28.03 ID:2P0by4zlO - 高校1年のとき、関東にある某高原に移動教室に行った。
俺たちの泊まったホテルは、山の中腹に建つ結構近代的なホテルだった。 消灯前、クラスの連中は部屋や廊下ではしゃぎ回っていたが、俺と、当時付き合っていたK美、親友のS、そしてSの彼女のT子は、K美の班の部屋で、その世代特有のくだらない話をして楽しんでいた。 そのうちSとT子は、疲れが出たのか眠ってしまったため、仕方なく俺とK美は、以前一緒に見た映画の話をしていた。 すると突然、K美が驚いた様子で手を口に当て、窓のほうを指差すではないか。 「どうしたの?」と聞きながら窓のほうを振り向くと、カーテンの閉まっている窓に、外の街灯に照らされた、肩まで髪を伸ばした女の横向きのシルエットがスーッと、右から左に移動していくのが見えた。 ここは2階だ、ベランダは無い、窓の下は山の斜面なので2階といってもかなりの高さだ。 「きゃーっ!!!」 K美が叫ぶのと同時に俺たちは、転がるようにして部屋を出た。 「どうした、どうした!」 廊下にいたクラスメイトが集まってくる。 「いま、窓に女の人の影が・・・」 泣きながらK美が言うと、「本当か?」とみんな次々に部屋に入っていく。 部屋ではまだSとT子が寝ていた。 「おい!起きろよ!」 誰かが言うと、「なんだよ、うるせーなぁ」とSが、目をこすりながら起き上がる。 「今、そこの窓になあ・・・・」 俺が説明すると。 「そんなわけねーだろ。どごだよ?」と不機嫌そうにSが言う。 「そこだよ、そこ!・・・」 すると全員が注目する窓の、カーテンとカーテンレールの隙間から、手のひらほどもある巨大な目が、ジーッと俺たちを見つめていた・・・。
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348 :C.N.:名無したん[]:2011/12/07(水) 21:28:05.96 ID:2P0by4zlO - 森公美子の話って、いつだか徹子の部屋で話してたヤツかな?
死んでしまった友達が訪ねてくる話。 すごく不思議な話だけど、ぜんぜん怖いと感じない話だよ。 概要は、死んだ友達が夜中に訪ねてきて、いろいろ話をする。 森公美子はその間にキッチンへ行って飲み物を飲んだりしたし、会話の内容をティッシュの箱にメモったりするの。 で、それが翌朝になってもちゃんと残ってたというもの。 ティッシュに書いた内容というのは、森と死んだ友達の共通の知人に伝言を頼まれたもので、その内容は森が知るはずもなかったものであり、後日共通の知人にそれを話したところとてもビックリされたという話。 友達は確か事故死だったかと思う。
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349 :チキン[]:2011/12/07(水) 21:30:20.90 ID:2P0by4zlO - 森久美子の体験談。
久美子が友人三人と旅行に行った時の事。 とある旅館で一泊する事になっていた。有名な旅館との事。食事をおおいに楽しむとあとは寝るだけ。 寝床は結構な広さの和室だった。生け花や掛け軸、日本人形が飾ってあった。 四組みの布団に各自潜り込むと、疲れからか一人、また一人と眠りに入っていく。久美子も眠くなって来た。 スーッ、スーッという寝息が耳に心地良い。 ところがふと気付く。四人で寝ているのに聞こえてくる寝息が多い気がする。 あれ?部屋を見回して見た。友人達は気持ち良さそうに眠っている。気の性か。 そう思いながら寝返りを打った。ふと目に入ってきたモノ。 赤い着物の日本人形だった。 最初に見た時は確か舞を模したポーズだったのに何か変だ。おまけに物音まで聞こえて来た。 フーッ、フーッ、フーッ、息苦しそうな呼吸の音。バサッ、バサッ、バサッ、何の音? 目を凝らして人形をよく見てみる。動いていた。 両手をゆっくり上げては降り下ろす両手をゆっくり上げては降り下ろす、その繰り返し。 そしてその度にフーッ、バサッ。久美子は思わず小さな声を上げてしまった。 その声に気付いたのか、人形は久美子の方に向き直る。そして一言。 「見るな」 久美子は気を失った。 以上、森久美子の体験談でした。
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350 :チキン[]:2011/12/07(水) 21:49:57.41 ID:2P0by4zlO - ある女がおかしな行動を取るようになった。裸で出歩いたり物を壊したり。声まで代わってしまった。
心配した家族は病院へと連れて行くが原因はわからない。そこでお寺に相談してみる事になった。住職は女をひとめ見るなり表情を曇らす。 「水子霊です。かなり強い念を感じます」 住職はすぐさま三人の霊能者を呼び寄せた。伸ばし放題の髭や髪、うす汚れた身なり、飾りのついた錫杖。 三人それぞれが屈強な精神力を感じさせる。父母との挨拶もそこそこに離れでお払いが始まった。 三人で女を囲むように座し、激しい経文を唱える。すると女は聞いた事も無いような声で唸り初めた。みなさんは見ない方が良い、父母は住職に促され本堂で待つ事になった。 何時間くらいたっただろうか。離れの方が不意に静かになった。住職は急いで様子を見に行った。父母は固唾を飲んで待ち続ける。 しばらくすると女が泣きながら駆け込んできた。間違い無く以前に戻っていた。抱き合い泣き崩れる親子。 遅れて住職も戻って来た。 「除霊は成功しました。娘さんはもう大丈夫です」 しかし顔色は真っ青だ。 「どうかなさったんですか?」 母が尋ねる。 「こんな物が娘さんから・・・」 住職の手には血に染まった小さな爪がひとつ。 「それと・・・」 ウォアーーー!突然離れの方から奇声が聞こえてきた。 「霊能者はみな発狂してしまいました」
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