トップページ > 楽器・作曲 > 2021年12月02日 > xSQ7PHsA

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ドレミファ名無シド
Collings

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Collings
334 :ドレミファ名無シド[]:2021/12/02(木) 10:01:30.90 ID:xSQ7PHsA
コリングスアコギのハカランダ(ブラジリアンローズウッド)について。
Baaa、Baa、Ba、Bの4グレードがあり、それぞれトリプルA、ダブルA、A、Bのグレード名で呼ばれる。ただし1994年以前にはこの区分は明確にされておらず、ラベルにモデル名と材・グレードが手書きで必ず書かれるようになったのは95年頃からと思う。また2000年代中頃には材不足からグレード分けもなくなり、ただBの略号がつくだけとなる。2007年頃からはコリングスのハカランダモデルは米国内流通だけに限られ、2010年代中頃にはハカランダモデルの製作はすべて打ち切られた。
コリングスアコギのハカランダ材のグレードは、まずBaaaが完全柾目(クォーターソーン)か全面スパイダー、Baaが整った追い柾目や部分的なスパイダーや色柄の美しい板目、Baが追い柾目やまあまあ美しい板目、Bが普通の板目となる。必ずしもクォーターソーンが最上ではなく、色が薄めで重量軽めのクォーターソーンがBaaに格付けられたものもよくある。またBaなのに見た目が素晴らしいものや、なぜこれがBaa?と不思議に思えるものもあり、外見だけでなく材のもつトーンも評価に含まれているのかもしれない。
Collings
335 :ドレミファ名無シド[]:2021/12/02(木) 11:37:53.12 ID:xSQ7PHsA
アコギでハカランダのグレードを銘記しているのはコリングスくらいの気がする。ジェームス・グッダールでも見たことがあるがコリングスはすべてラベルにはっきり書いていて、中古市場でも値付けの参考にされている。
マーチンのD100、D50とか45オーセンティックとかとてつもない高額で取引きされている楽器があるが、コリングスのハカランダを見慣れていると、これはせいぜいBaaくらいだなとか、これじゃBa程度だなというものがほとんどだ。はっきり言ってコリングスのハカランダの方がモノがよい。
しかしハカランダ材のグレードと音の良さとの間に明確な相関関係はなく、高額なマーチンのカスタムメイドギターに価値がないなどと言ってる訳ではない。価値観はそれぞれで良いと思う。
Collings
337 :ドレミファ名無シド[]:2021/12/02(木) 18:51:46.26 ID:xSQ7PHsA
2HのTは素晴らしい楽器だと思います。ビルが最後に手がけたヴィンテージマーチン再現研究の最終成果ですね。クリーンでシャープな音のスタンダードモデルとはある意味対照的な力強く骨太な音の楽器を弾き込んでいくことで10年後、20年後にどんな音色に育っていくのか本当に楽しみですね。私は所有してはいませんが(笑)
Collings
338 :ドレミファ名無シド[]:2021/12/02(木) 21:09:29.41 ID:xSQ7PHsA
コリングスアコギのスプルースはシトカ、アディロン、ジャーマン、エンゲルマンの4種。スタンダードはシトカだが、生前のビルのインタビューでも明言されているとおり、厳選に厳選を重ねた特別な材しか使わない。1や2Hのスタンダードモデルに使われるものも、マーチンの45スタイルに用いられるものよりも厳選された希少な材だ。大量の板の中から贅沢に厳選されたコリングスのシトカはまさに最高の材だろう。
アディロンは資源が枯渇している希少材で高価だが材木屋の値付けではジャーマンと同じくらいの価格だ。でもコリングスのアディロンはジャーマンよりもはるかに高く、相当厳選していると思われる。とはいえ見た目は冬目の目幅の広いものが多く、見栄えよりも材が持っているトーンを見極めて選んでいるようだ。見た目の良し悪しに関わらずコリングスのアディロンならば品質は十分に信頼できる。
ジャーマンは硬くコシのある伝統的な材で始めは鳴らないが、弾き込むと透明で倍音の多い美音を発する。OMやOOなどの小型ボディの楽器をフィンガーピッキングでプレイするのならアディロンよりも向いているかもしれない。
エンゲルマンは北米産の柔らかい材で強度は上記3種よりも弱いが、フィンガーピッキングではキメの細かい倍音を伴う上品で美しい音色を発し、魅力的で捨てがたい。コリングスはいずれのスプルースでも材の特徴を最大限に活かして素晴らしい音色のギターを作り出している。
Collings
339 :ドレミファ名無シド[]:2021/12/02(木) 23:46:35.52 ID:xSQ7PHsA
コリングスアコギのネックはホンジュラスマホガニーのワンピース。それもほぼ例外なく完全なクォーターソーンの柾目で、角が鋭く立ったヘッドからヒールに至るまで木目が綺麗に垂直に通っている。ホンマホは現在枯渇し入手困難で価格も年々高騰しており、これほどに贅沢なネックにずっとこだわっていることには驚かされる。
ホンマホのネックブロックにはかなり比重の差があり、コリングスではネックの重量調整のために1、2本のスティールバーを埋め込んでいるが、これはプリウォーマーチンが重めのスティールTバーを埋め込んでいたのにより近づけるため。しかし94年以前のいわゆる初期モノにはそれがなくネックは軽く出来ている。どちらがいいかは好みが分かれるところだろう。
ネックだけでなく、コリングスではスタイル1のマホガニーモデルのボディ材にもすべてホンマホが使われている。これほどにホンマホにこだわるメーカーも珍しいが、今やホンマホのボディ材はインディアンローズウッドのボディ材よりも材料費が高い。それなのにコリングスでは1は2Hよりもわずかながら安価である。材料代は多分1の方がかかっているはずなのに。
マホのいいギターが欲しければ第一候補はなんと言ってもコリングスだろう。そういえば、亡きビルの一番好きな材の組み合わせもアディロントップにホンマホサイドバックだった。


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