- PA・SR?音響さん語り合いましょう 20チャンネル目 [無断転載禁止]©2ch.net
924 :ドレミファ名無シド[sage]:2021/01/14(木) 00:47:48.78 ID:1C2vv51G - >>923
プラス180度とマイナス180度は全く同じです どんだけ遅れたり早まったりしたら何度なのかは周波数によって違います 度、というのは概念なので、サイン波だけ鳴らす仕事の人はともかく、あんまり深く考えなくていいんじゃないでしょうか (意味がわかってたらそれでいい) 一応説明しますが、ぜったい自分で試したほうがいいですよ スマートのPCのLとRにまったく同じ音を入れて下さい PC環境が44.1とか48KHzくらいのサンプリングレートだとして 0.02ミリ秒だけLを遅延させたら、高周波は右肩下がり 0.02ミリ秒だけRを遅延させたら、高周波は右肩上がり だいたい20kHz近辺で逆相(180度)になります さらに遅延を増やすと下がり始め(上がり始め)の開始点は低周波側に移動してきますし、高周波は180度を超えて下から(上から)続きが出て来ることになります
|
- PA・SR?音響さん語り合いましょう 20チャンネル目 [無断転載禁止]©2ch.net
925 :ドレミファ名無シド[sage]:2021/01/14(木) 00:48:02.62 ID:1C2vv51G - つづき
スマートはトランスファーファンクションでLにミージャメントマイク、Rにリファレンスラインなので、測定ディレイ入れずだと天然のディレイ分だけLのマイクが遅れてきてますので(この世にあり得ないほど綺麗に再生できてる環境なら)右肩下がりです 測定のためには天然のディレイをなかったことにしたいので、Rのリファレンスラインにディレイを入れて測定時差をなくしにいきます 測定時差ぴったり消したはずが、まだどこかの帯域が右肩下がりのままだとしたら、その帯域はLのマイクに音が遅れてきてるということが言えます 右肩あがりのとこが出てしまったら、その帯域はLのマイクに音が早く来てしまっている(笑)と言えます 測定ディレイをぴったり合わせたつもりが、まだ合わせられてないという可能性も考えないといけないし、ノイズや風による測定エラーかもしれないし、コヒーレンスのグラフもよく見てです とにかく高周波側は位相の測定値の「度」はいとも簡単に動くということ 0.02秒のズレは、摂氏15度の気温だと1cm以下のマイク位置のズレなので(今ざっと計算しただけなので誰か検算おなしゃす) 反射の影響を受けにくく、雑音も少なく、帯域バランスの良い位置にマイク立てないといけないです まともな温度計でちゃんと気温測ってスマートの設定に入力してくださいね 雨、風、セミ、屋根、壁、床、ぜんぶ邪魔です
|
- PA・SR?音響さん語り合いましょう 20チャンネル目 [無断転載禁止]©2ch.net
926 :ドレミファ名無シド[sage]:2021/01/14(木) 01:53:55.91 ID:1C2vv51G - 最後に書いた0.02秒ってのは0.02ミリ秒の書き間違えでした
|
- PA・SR?音響さん語り合いましょう 20チャンネル目 [無断転載禁止]©2ch.net
927 :ドレミファ名無シド[sage]:2021/01/14(木) 02:58:07.79 ID:1C2vv51G - 「度」を見るときの実用例です
音速が340メートル/秒になる気温のとき ステージ上にモニターがいくつか転がってたとします バックバンドのモニター聴取位置はメインボーカルのモニターと距離の差が1.7m(5ミリ秒ズレ)だったとします 先に答え合わせとして、バックバンドモニターだけをリファレンス比較で計測して、そのままのマイク位置ながら測定ディレイを変更せずにボーカルモニターだけを鳴らして測定すると、100Hzやその奇数倍の周波数のとこの位相の角度はちょうど打ち消しあう数値になるはずです 1.7m(5ミリ秒)は100Hzの半波長分だからです どっちのモニターも同じくらいの音量で聞こえてしまうようなバランス(つまりメインボーカル用が大音量)で鳴らすとバックバンドの人は100Hzとその奇数倍の周波数(300Hzとか500Hz)が聞こえなくなり、100Hzの偶数倍(200Hzとか400Hzとか600Hz)は異常に大きくなります 実際はそこまで極端にボーカルモニターが大きくはないので100Hzが完全に消え去るまではいかないけど、すくなくとも弱まりはします そして、EQでのチューニングじゃ根本的には解決しません 異常に大きくなるとこにハウリングしやすい音があるのは非常に不利ですし、無くなるとこに欲しい楽音の芯があるのも困ります
|
- PA・SR?音響さん語り合いましょう 20チャンネル目 [無断転載禁止]©2ch.net
928 :ドレミファ名無シド[sage]:2021/01/14(木) 03:07:52.56 ID:1C2vv51G - モニターの置き方を変えたり、演奏するのに気持ち悪くない程度に(ハース効果もない程度に)ディレイをかけたりしてEQでも調整しやすくなります
異なる位置のモニター同士の位相で説明しましたが、実際は表の回り込みとか反射音との関係でも起こります ステージで耳で聞いてなんとなく目で距離感見て経験則でちょこっとディレイで解決できる天才エンジニアもいますが、適当な当てずっぽうなので違うとこに山や谷ができたりして余計にまた困ったりも 時間はかかりますが、なぜ、こんなとこがハウるんだろうとか、どうしてここだけ聞こえなくなるんだ、という問題の解決は地道に位相を見ていけば解決方法がみつかるかもしれないです 解決方法はみつからないかもしれないですが、解決は建物工事しないと不可能だということがわかって諦め切れるかも知れないです
|