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955 :ドレミファ名無シド (アウアウウー Sa39-R8Ea)[sage]:2018/05/23(水) 19:39:03.01 ID:5yuizYPsa - ワッチョイありのスレがあったんだな。
乗算回路の実装は、いくつか方法があるがどれも高精度なものは難しくて部品点数も多くなって 基礎理論を学んでない人にはちょっと無理だろうが一番古典的なものを一応書いておこう @BPトランジスタのベースエミッタ間の遮断領域のいわば漏れ電流は対数に近い特性を持っている これを用いてまず対数変換を行う。 A対数変換した演算結果を今度は足し合わせる。 B演算結果を今度は対数変換を行う。 大雑把に言うとオペアンプの負帰還に@の変換回路を入れて逆特性を得ると言えばイメージできるか 対数の加算をして復調すると乗算器になる、というわけ 因みに、ここでNPNバイポーラトランジスタのB→E間PN接続と同様に NchJFET(モノポーラトランジスタ)のS→G間のPN接続は「遮断領域で使われる」 素子の物性の話になってくるので、高校で物理をとってなかった人にはちょっと難しいかもな
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956 :ドレミファ名無シド (アウアウウー Sa39-R8Ea)[sage]:2018/05/23(水) 19:47:45.80 ID:5yuizYPsa - 市販のものでこの方式のリングモジュレータは(最近見ないが)乗算器ICを用いて実装してたはず
20年くらい前にはDODなんかが作ってたと思う。 Zoomのマルチなんかに(演算処理としては)似たようなものは入っていたかもしれないが、あれはたぶんデジタル演算 出音としてはアッパーオクターヴァーとはとても言えないようなキワモノ系だけどね 実際のギターの出力信号は正弦波とはかけ離れてるというのがまず一点と AC入力のリアルタイム乗算は位相の処理なんかを正確にできないと簡単に暴走するってわけ
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957 :ドレミファ名無シド (アウアウウー Sa39-R8Ea)[sage]:2018/05/23(水) 19:52:29.24 ID:5yuizYPsa - >>955で二点誤記
Bの「演算結果を対数変換」→「演算結果を逆対数変換」つまりは指数変換 「S→G間のPN接続」ではなく「G→S間のPN接続」
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958 :ドレミファ名無シド (アウアウウー Sa39-R8Ea)[sage]:2018/05/23(水) 19:54:49.00 ID:5yuizYPsa - 最後にもう一点
市販のエフェクターでリングモジュレータと謳ってる商品はいくつかあるが 大概は全波整流回路の派生の印象。 理由は精度が要求されなくて部品点数が少ない(原価が安い)から
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959 :ドレミファ名無シド (アウアウウー Sa39-R8Ea)[sage]:2018/05/23(水) 20:17:01.95 ID:5yuizYPsa - 最後と言っといた矢先にアレだが、
ワッチョイなしのスレの方をあんまり伸ばしてもアレなのでこっちで追加で回答しておこう MXR BLUEBOXは有名な回路で、ボスのオクターバの原型とも言える回路なんだが これらはそもそもアッパーではなくてダウンオクターバ 遁倍回路ではなくて分周回路でやってる処理としては正反対だが、安定性は良い。 汎用ロジックICで簡単に実装できるので、ギターの音域外の高音を出すのが目的でなければこっちの方が綺麗にオクターブサウンドにはなる。
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