- 山下和仁は地球上で最もうまいギタリスト 8
798 :ドレミファ名無シド[]:2013/03/06(水) 16:12:19.16 ID:455HS/GK - 音楽家としてのこれからの夢・目標は何でしょうか。
20代の頃は年間100回ほど演奏会をしていました。30代半ばになったら第一線 から退きはじめるべきだと思います。若いギタリストにできるだけ席を譲り、 若い作曲家に新作発表の場を提供する努力をしてきました。高齢化社会となっ た日本では、“生涯現役”をやたら礼賛する傾向がありますが、若者に譲るべ きところは譲っていかなければ、社会全体が年老いてしまいます。素晴らしい “御隠居さん”が落語の中にしか登場しないのでは、味気ない。“古老”と呼 ぶにふさわしい魅力ある老人たちは、私の人生にも豊かな影響と刺激を与えて くれました。その中の一人の弁ですが、「年寄りは求められた時に出ていくぐ らいでちょうどよい」のでは?俗世を離れ、その上でできる“仙人の遊び”の ような境地の芸術もあると思います。しかしそれは、ちまたで軽々しく“円熟 の境地”などと粉飾されているものなどとは、かけ離れたものと想像します。
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- 山下和仁は地球上で最もうまいギタリスト 8
799 :ドレミファ名無シド[]:2013/03/06(水) 16:21:13.79 ID:455HS/GK - 「山下和仁(ギター)」6月3日(金)19:00フィリアホール
日本が世界に誇る名ギタリスト、山下和仁が、フィリアホール主催 [新たなるギターの巨匠たち〜バッハがつなぐギターの宇宙]シリーズ第 2弾に登場し、ソロリサイタルを開いた。曲目は前半が、イングランド 民謡(藤家渓子編)「グリーン・スリーヴス」、藤家渓子の3作品(「冷 たい波と、赤い血と」、「燈火節」、「貝の歌、石の歌」)、アイルラ ンド民謡(藤家渓子編)「夏の名残りのバラ」、後半は山下和仁自身の 編曲によるJ.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第6番」。アンコールはグルッ クの「精霊の踊り」と2曲の古謡(「白い小船」、「コンポステラの歌」)。 高度な感性と技巧に支えられた山下和仁の演奏はさらに磨き込まれ、 一段と深められた円熟の境地を感じさせると同時に、さながら孤高の吟 遊詩人を思わせるものであった。比類ない集中力と求心力が、演奏に緊 張感と高揚感を与え、1音1音吟味された音の連なりのなかに深い想いが 構築されていた。ピンと張りつめたピアニッシモも豊かなデリカシーも 出色。(横堀 朱美)
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800 :ドレミファ名無シド[]:2013/03/06(水) 16:26:56.43 ID:455HS/GK - 彼のコンサートで私が最も心打たれたことは、そしてレコードからは伺
い知ることのできなかったことは、山下という人物の持つ途方もない、 ほとんど狂気の沙汰とも思える激しさと誠実さでした。 彼はまるで何かに取り懸かれたかのように弾き続け、その姿はパガニー 二もこうであったかと思わせるほどでした。 けれど彼の演奏のすべては、まさに個人的な、時としてはかなり特異に も感じられる彼の音楽観から生まれてきたものなのです。 そこには、私達のギターに対する考え方がいかに小さなものであったかを…… 私達がこれまで考えていた以上に、そう、ギターがもっともっと音楽に 貢献できる楽器なのだということを、身を持って教えてくれた1人の青 年がいたのです。
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