- 【三行中傷絶対禁止】シャープ奈良事業所PART44
376 :あ[]:2020/07/30(木) 07:52:54.05 ID:D1l+4CsJ0 - シャープ事業再生物語 〜ある名物社員の告白〜
第一章:こんな知財部門だから傾いた ラポール天理。ここはシャープでも、極一部の選ばれし優秀人材のみが住む事の出来る独身寮カーストの頂点に立つ理想郷。 選ばれし優秀人材に選ばれた私こと、ケンケンくんは、ここで伴侶と共に華々しく脱寮し、さしずめ、都祁村あたりに豪邸を建て、自らは知財本部長となり、妻と共に豊かな生活を送るライフプランの作成に全業務の98%を注いでいた。 しかし、現実は厳しく、ライフプラン作成業務の脚を引っ張る同僚や上司、無能連中の嫉妬に狂った攻撃への反撃のチャンスも掴めないまま、ただただ時間は流れていった。 焦り? そう、ライフプランの第一歩は、伴侶を見つけ出す事だ。自分ほどの優秀な人材には、勝手に周りから女性が集まってくるものだと楽観していたが、現実には優秀過ぎるが故に、多くの女性から遠い存在だと思われていてもおかしくない。 なぜそんな当たり前の事に気が付かなかったのか? 自分の優秀さ故に近眼視になっていた事を悔やむアラサー九州男児。 そんな時、あの女を見つけてしまった。 あの目が眩むほどに眩しかった、始まりは突然始まり、そして誓う。 あの娘に捧げたい!この「道程」を! つづく
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- 【三行中傷絶対禁止】シャープ奈良事業所PART44
377 :あ[]:2020/07/30(木) 08:15:34.95 ID:D1l+4CsJ0 - シャープ事業再生物語 〜ある名物社員の告白
第一章: 1-2 都祁村。現在は平成の大合弁の一環で、奈良市となっている。名阪国道の天理の頂上にあるベッドタウンで、多くのシャープの管理職が戸建てを構える住宅地。 なぜ、ケンケンがそこを選んだかといえば、憎い管理職が住居を構えているからだと言えば、それは間違いでは無い。独身寮カーストの頂点に住む私だからそこ、住むところもカーストの頂点に立たち、憎い管理職の上にならなければならないという、上に立つべき人材の責務である。 ならば生駒や学園前といった、役員が住むあたりにすべきだという意見は意味を為さない。無能な諸君でも、名阪国道を走ればわかるだろう?あの景色を。 奈良盆地を見下ろすあの光景。古くは豪族、天皇家、そして中山みき。この栄光すら見下し下界へ降り、知財部員を指導する。 その環境こそが揃っているのが、都祁村なのだ。 その第一歩となる伴侶となるべきあの娘。 吸い寄せられる瞳に、熱い衝動を感じ、翌朝、無精した。 これは恋と一言ではすませなれない、優秀な子孫を残す為の衝動なのだ。 つづく。 中世の貴族と同じく、人を指導すべき人材は
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- 【三行中傷絶対禁止】シャープ奈良事業所PART44
378 :あ[]:2020/07/30(木) 08:33:49.58 ID:D1l+4CsJ0 - シャープ事業再生物語 〜ある名物社員の告白
第一章:1-3 「ノブレス・オブリージュ」。これは私ことケンケンの座右の銘の一つである。自分のような優秀な人間には、それを伴う義務がある。いわゆる貴族主義というものだ。 しかし、中世の貴族とは、その特権故に義務を忘れ、堕落し、そして革命へと繋がった事は、歴史の必然であるだろう。 しかし、貴族の現代的解釈に於ける精神的後継者であり、ロジカルシンキングの使い手で武闘派(以下略)ケンケンくんは、愚者ではなく、歴史に学ぶ賢者である。 だからそこ、貴族の精神をより昇華させる為に日夜、婚活業務比率を上げていく必要があるのだ。 しかし無能の上司はそんな私に「御託はいいから仕事しろ」と命令する。近い将来、知財部門長になるべき人材にこのような無礼を働けば組織は傾く事は必然である。 そう、これから来る、知財部門の崩壊と社外放逐は、このケンケンくんの崇高なる貴族主義を理解出来ない無能の嫉妬から始まったのだ。 この自分の置かれた厳しい状況をあの娘に伝えたい。 吉野杉ボールペン(500円)を手に取り、恋文に手をつけた。 つづく
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