- コミックマーケット総合スレ(188)
247 :カタログ片手に名無しさん[sage]:2023/01/24(火) 02:19:38.93 ID:VepBPCc3 - >>221
もしかすると、怪我などをして輸血が必要になった際に役立つ、と思ったかもしれないが、それは誤りだ。 輸血前には、必ず血液検査で血液型を確認するからである。病院によって異なるが、一般に血液型の検査結果は 数十分で得られる。さらに、患者の血液と血液製剤の一部を混ぜてみて有害な反応が起こらないかを見る「クロスマッチ 試験(交差適合試験)」も輸血前に必ず行う。 これは、もし本人が「私はA型です」と主張しても決して省略しない。同じ病院で以前血液検査を受けたことがある人で、 血液型が確実にわかっている場合でも、クロスマッチ試験は必ず行う(術前検査など一部の例外は除く)。 その理由は単純だ。誤って異なる型の血液を使ってしまうと、命にかかわるほど重篤な反応を起こすからである。「不適 合輸血」と呼ばれる現象だ。これほど重大な情報を、患者の自己申告に頼るわけにはいかないのだ。 また、多くの人は出生時に受けた検査の結果をもって、自分の血液型を認識している。だが、生後すぐの血液型検査 は正確ではない。A型だと思っていた人が、初めての手術前に検査をしたらB型だとわかった、ということもある。自己申告 の血液型が頼りにならないのは、こうした理由もあるのだ。 では、血液型がわからない患者に大出血が起き、血液型検査をする余裕もないくらいの緊急事態だったらどうするだろ うか? このときばかりは仕方なく本人の自己申告を信じるだろうか? この場合は、やむを得ずO型の血液を用いる。相手が何型でも重篤な反応が起こらない可能性が高いからだ。たとえ 緊急事態であっても、やはり自己申告の血液型情報を利用することはないのである。
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