- 金ローだしジブリを解説したい。千と千尋、ポニョ、ラピュタ
196 :ピリア[]:2019/10/13(日) 22:44:43.02 ID:pNTrawZ5 - 10年追いかけた王の背中、再開の望みを、ロードエルメロイ二世は諦める。
召喚の機会、バトルロワイヤル、聖杯戦争に参加しないという決断をする。 まあ、イスカンダルはすでに死んだ人だし。 その存在は役目を終えてるのに、呼び出して戦わせるとか、そもそも迷惑な話ではあるよな。 イスカンダルの果たしたかった夢、世界征服なんてのも現代では叶えようもないわけで。 会いたいとか、今度こそとか、王の偉大さを証明したいとか、生者の執着に過ぎないんだな・・・。 「死者に囚われた男は厄介だ、面倒なところに引きこまれないように目を離さないでやれ」 と獅子号さんが忠告してくれたけど。 ロードエルメロイ二世は、いくつかの事件を経て、自分自身の戦場があることを知る。 イスカンダルの聖遺物を悪用する敵、自分を慕う弟子や義妹や生徒たちとの関係性。 過去の執着を繰り返すには、彼はあまりに真摯に今を生き過ぎていたんだなw 彼のもがいてきた10年が、築いてきたものが、彼自身の人生を、ある道として形づくっていく。 アニメのラストで、彼は最果ての海で王と、父と、追いかけた憧れと対面する夢を見る。 「お前の隣に並ぶことはできない。道行きの苦しみも、その果ての栄誉も、 ロードエルメロイ二世の戦場で、現実で得るべきものだから」 剛毅な王は、「そうか」、「楽しかったか?ここまでの旅は、」と問うてくれる。 かつての少年は「当たり前だ、お前の背中を追う旅なんだから」と応える。 最果ての海オケアノスの絵は、何度かアニメ内で出てきた演出なんだけど、 父に憧れ追い求める少年、臣下の心の間は、そこに王はいない。 自分の道を行くという決断ができた夜、初めて王の姿が顕われる。 再会し、対等に並び立ち、決別の儀式をすることができる。 それが自立だ。王の臣下の少年から、彼は自分自身の王と成った。
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