- 続・ハウルの動く城を解説したい
335 :ピリア[]:2018/11/09(金) 02:41:29.22 ID:5CWQMMVi - 肉体、物質、というのも重く凝ってるだけで、
結局は精神と同じものなんだな・・・。 もうここまでくると説明できる気がしないがww でもなんで人界より異界の方がはるかに広大とか、 人界も異界の一部とかそういうふうになってるのか、 オカルトな話の常套句、 肉体を持ってるってことは、強い。 同じようなレベルなら精神だけの存在より強い。 っていうのの意味がな。 気になってたけどそれで解るというか。 黒と白、 物質と精神は対立項でもあるけど、 なんていうかグラデーションなんだな。 結局は同じものからできている。 比重の重いもの、軽いものがあるだけというか。 だめだやっぱり説明できる気がしないww
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336 :ピリア[]:2018/11/09(金) 02:53:25.82 ID:5CWQMMVi - 魔女宅みてからハウルの動く城をみると、
ソフィも、キキと同じ癒しのプロセスをたどってるのが解る。 まじハウル無駄なシーン皆無だな。意味の塊だww ソフィの帽子屋は街の中にある、 沢山の煙突から黒煙がもくもくで、 線路のすぐ隣で、ソフィの仕事部屋もがたがた揺れてる。 これはなんていうか、心の健康に良くない、騒がしい環境だ。 ソフィの心が「美しくない」とか「店を守らなきゃ」「誰も頼れない」とか ガラクタで頑なになっていったのは、 母のせいも父のせいもあるだろうが、 環境のせいもあるな〜。 で、動く城が星の海と呼ばれる すばらしい自然の中を進んでいくことで、 ソフィはとても喜ぶ、感動する。 洗濯物を干した後、 波打ち際で軽食とお茶を飲んで、 あとはずっと湖面を眺めている。 これは街を出て、森へ行ったキキと同じだ。 湖面には暗雲から光が射している。 暗雲のようだったソフィの心に、光が射した。 ていう描写じゃないかと思った。 次の市場へ行く場面でも 「海ははじめて、きらきらしてきれいね」と言う。 マルクルは「いつもと同じじゃ」と言う。 心が変わると、いつもと同じ景色に、 いつもと同じ世界に、今までと違うものを見出すことができるようになる。 カーテンを開いて、 目に映る全てのものはメッセージな状態だ。
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337 :ピリア[]:2018/11/09(金) 03:04:01.97 ID:5CWQMMVi - 荒れ地の魔女の呪いを解けたのは、この時かなあ。
暗雲のようだったソフィの心に、雲間から光が射した時。 「私なんて美しかったことなんか一度もないわ」 の場面では、もう中年になるしな。 その時には老婆化はソフィの無意識がコントロールしてる。 あ、老婆化は暗示や催眠でもいいけど、変身と言ってもいいな。 ハウルも鳥に変身するし。三下魔法使いも怪物に変身する。 変身はポピュラーな魔法らしい。
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338 :ピリア[]:2018/11/09(金) 03:37:19.75 ID:5CWQMMVi - ケガレ、ってなんなのか。
ウィキ見てもピンとこないから書いてみる。 ケガレ、というのは、よごれてるとか、きたない、 というのとは少し違う。 忌まわしい、というニュアンスがある。 多分それは、神様的存在への畏れ、 と密接に関係していると思った。 神の怒りをかうもの、神が忌むもの、それがケガレだ。 ケガレ、というのは汚れたら洗えば清潔、 というような合理的な人間のルールではない。 神様のルール、神様に配慮するルール、 それがケガレなんじゃないかな。 だからケガれたら、洗う、じゃなくて禊ぎ、 という神様のルールに則った作法で清めなくてはならない。 ケガレの思想があるってことは、 合理や理屈、人間のルールじゃない、 不合理で理屈では理解できない、経験則のような、 神様の、異界のルールを重んじてるってことだ。 これを迷信として切り捨てると、 揺り戻しが厄介になると思われる。 切り捨てないで、その由来をよく見つめて、差別じゃなくて、 禊ぎや神事でどうにか矛盾を解消していけるといいと思う。 自然である神様を大切にしたいけど、 自然を削って恵みを得たい。 という矛盾をだ。
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