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【小林よしのり】遅咲きじじい 退職3年目

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【小林よしのり】遅咲きじじい 退職3年目
81 :中村(1)[]:2008/07/05(土) 20:25:08 ID:ybMzKXJj0
このあいだ「小林よしのりの異常天才図鑑」と
「小林よしのりのゴーマンガ大事典」を読んで相当な衝撃を受けたよ。
「異常天才図鑑」の最後に載っていた「夜叉が行く」という読みきり。
「月間少年チャンピオン増刊i,mチャンピオン」85年2号に掲載されてたらしい。

小林やしゃのりという漫画家が編集長に「漫画家なんか駒じゃあ!編集者の言うとおり
描けばええんじゃーっ!どんどん連載起こして人気のないのは切りまくりゃええがなーっ!
新人はなんぼでもおるけんのー!干されたくなければゼニになるのを描いてこいやーつ!」
と言われて漫画業界に幻滅、ある田舎で暮らすようになる。

続きはいずれ書く。
【小林よしのり】遅咲きじじい 退職3年目
82 :中村[]:2008/07/05(土) 21:29:57 ID:ybMzKXJj0
やっぱりこのスレで語るのは不適当なので止めとく。
【小林よしのり】遅咲きじじい 退職3年目
83 :中村(2)[]:2008/07/05(土) 21:39:39 ID:ybMzKXJj0
すまん、どうしてもこのスレで書かせてくれ。

それから2年後。やしゃのりは名前を偽って田舎暮らしをしていた。
やしゃのりは村で居酒屋を営む女性、彩から恋心を抱かれ始めていた。
居酒屋で彩にやしゃのりは酌をつがれ、顔を赤らめる。
そのとき、彩の妹、浩一が「少年たわば」の編集長に連れて行かれそうになる。
編集長の名は蛇川、かつてやしゃのりに「漫画家なんか駒じゃあ!」と言い放った男である
浩一は漫画家を志望していたが、今はまだ漫画の勉強をしたいと考えていた。
その浩一を蛇川は専属契約金として札束を出し、店から連れ出してしまう。
止めようとする彩にガラの悪い編集者が言い寄る。
やしゃのりは編集者から彩を救い出した。(蛇川はやしゃのりの存在に気づかなかった)
彩はやしゃのりの人差し指に特徴的なペンだこがあることに気づく。
浩一は彩に何度も「特徴的なベンだこを持った天才漫画家、小林やしゃのりが
2年前に姿を消した」と言っていた。
その夜「少年ぱにっく」の編集者、樋口ひでぶと名乗る男がやしゃのりの家を訪ねる。
樋口は「少年たわば」のやり方を批判、やしゃのりにと立ち上がってくれと頼む。
しかしやしゃのりはそれを拒否した。
やしゃのりは蛇川に罵倒され、原稿を川に破り捨てた過去を思い出していた。

【小林よしのり】遅咲きじじい 退職3年目
84 :中村(3)[]:2008/07/05(土) 22:06:10 ID:ybMzKXJj0
それから数ヵ月後、やしゃのりは彩が店をたたんでいるとことに出くわす。
彩はやしゃのりに泣きつく。浩一が自殺したのだ。
浩一の漫画は人気が出ずに打ち切られ、そのうえ他の漫画誌にも描けないよう
執筆室に閉じ込められ絶望したのである。
仇討ちに上京しようとする彩にやしゃのりはビンタし「ここは黙って俺に任せてくれんか」と言う。
やしゃのりはペンだこを彩に見せる。
そしてやしゃのりは上京し「少年ぱにっく」で「夜叉がゆく」の連載を始める。
「夜叉がゆく」は奇跡的な大ヒット。大喜びする樋口。
しかしやしゃのりに憎悪を抱く者たちがいた。「たわば」の編集長、蛇川と編集者たちである。
蛇川はやしゃのりのところに暴漢を送り込み、やしゃのりの右腕を折らせた。
「夜叉がゆく」の連載中止となった少年ぱにっくは全く売れなくなる。泣きじゃくる樋口。
やしゃのりの脳裏に浮かぶのは蛇川の勝ち誇った顔。
「おのれ〜」やしゃのりは言った。「樋口、手伝ってくれ!」
そしてやしゃのりは上半身裸、はちまきに2本のペンをそなえつけ、左手に日本刀を持った。
そのすがたはさながら夜叉のようであった…。

【小林よしのり】遅咲きじじい 退職3年目
85 :中村(4)[]:2008/07/05(土) 22:28:09 ID:ybMzKXJj0
「はあああ〜〜〜〜つ!!」やしゃのりはたわば社ビルに乗り込んでいった。
そして「たわば」編集室の扉をあけた。
編集者「な…なんだおめえは〜〜〜っ!」
やしゃのり「てめーらくいあらためて十字を切りやがれ!さもねーと………たたっきるぜーっ!!」
どんどん編集者たちを斬り捨てていくやしゃのり。
そして執筆室の扉を蹴破り、飼い殺しになっていた漫画家たちを解放した。
蛇川に詰め寄るやしゃのり。蛇川は命乞いをするが…。
やしゃのりは口に含んだインクを蛇川の顔に吹きつけ、こう言い放つ。
「地獄の餓鬼どもに売れる雑誌でもつくりやがれーーーーーーーーっ!!!」
そしてやしゃのりはぶわんと頭を振り、ペンを飛ばした。ペンは蛇川の額に刺さった。
蛇川は失禁しながら絶命した。やしゃのりは編集室を立ち去っていった。

やしゃのりの凶行を新聞で知った彩。そこに箱が届けられてきた。
箱には折られたペンが入っていた。
彩「やしゃのりさん…。あなたは今どこに…」
(完)



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