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362 :名無しの笛の踊り[]:2017/10/24(火) 01:33:04.51 ID:mshu7tLP - シベリウスは特に交響曲を含む管弦楽曲の作曲家として成功したわけだが、なぜかを鑑みるに、一つにはそれまでにない彼独自のサウンドを切り拓いた事。
そのサウンドは確かにフィンランドの森や湖や冷たい空気を感じさせる何かである。 これを言うと「あるのは音だけ」だとか、ハンスリック的絶対音楽的な価値観を持ち出して反対する人が必ず出てくるが、むしろそれは今となっては廃れた音楽学的価値観であって、シベリウスの作曲の背景にある北欧の風土性を否定する方が無理がある。 もう一つは、作曲技法だけでは説明できない「語り口」のうまさである。 彼は交響曲第1番から現代の演奏会レパートリーに残るだけの作品を書いている。 技法的にはドイツロマン派やチャイコフスキーの影響が指摘されるし、前述の彼独自のサウンドをまだ十分には創り出せていないが、彼独自の語り口のうまさによって、繰り返し演奏されるだけの音楽になっている。
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363 :名無しの笛の踊り[]:2017/10/24(火) 01:40:20.29 ID:mshu7tLP - これは喩えてみれば、才能のある作家が若いうちから、経験には乏しいし未熟な点も残るにもかかわらず、魅力的な面白い小説を書ける事に似ている。
シベリウスはうまい小説家のように、彼の世界に引き入れて話を聞かせ、最終的にカタルシスを得させる終盤へと持っていくのがうまいのである。
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364 :名無しの笛の踊り[sage]:2017/10/24(火) 02:39:50.05 ID:mshu7tLP - 蛇足だが、ハンスリックのいうように、音楽は特に器楽の場合、使われる素材は「音だけ」であり、そこに学問としての音楽学の固有の対象があるという主張を否定する訳ではない
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365 :名無しの笛の踊り[]:2017/10/24(火) 02:54:25.15 ID:mshu7tLP - 言わずもがなだが補足
シベリウスが音楽を通じて、フィンランドの自然や、神話などを含む民族性風土性を表現する意欲があったことは、彼自身の文章ないし創作活動全体から明らかである。 それをサウンドとして表現するのは、作曲技法の領域であり、管弦楽法に彼固有の創意による彼以前には無かった技法の開拓がある。
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423 :名無しの笛の踊り[sage]:2017/10/24(火) 13:52:01.22 ID:mshu7tLP - 自分の中だけに通用する他の人には謎理論を振り回されても、読む人にはさっぱり分からんよ
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370 :名無しの笛の踊り[]:2017/10/24(火) 14:08:24.29 ID:mshu7tLP - >>366
>>336
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371 :名無しの笛の踊り[]:2017/10/24(火) 14:11:52.80 ID:mshu7tLP - >>367
それはどうも 同じような事言ってる人いました? あったならぜひ教えて欲しいですね 面白そうなので 私は特に何も見ずに書いたんですが
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376 :名無しの笛の踊り[]:2017/10/24(火) 19:50:29.50 ID:mshu7tLP - 他の作曲家との比較でいうならば、
フォーレの室内楽曲における地位と シベリウスの管弦楽曲における地位とが類似しているかも、しれない。 影響関係や語法の類似ではなく。 ジャンルへの資質の嵌まり具合、 時代に抗しつつそれぞれのジャンルで固有で孤高の地位を築いた点など
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