- ヴァイオリン レイトの会 32巻目
314 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/10/01(火) 21:01:03.05 ID:HHyl3Ppu - >>313
またアホなことを… カソルティとか知らんのかい
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- 【violin】ヴァイオリン総合スレ8【バイオリン】
431 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/10/01(火) 21:22:33.39 ID:HHyl3Ppu - ツィガーヌはハイフェッツとかオイストラフみたいな超高性能譜面再生サイボーグがさらっと弾き通すのが正しい
作曲者自身がバッハパガニーニイザイの譜面とにらめっこして「どう書いたら難しくなるか」とか考えて仕上げた曲だもの そういう嫌がらせを柳に風と流すのが真のエスプリって奴なんでさ シャコンヌは独立した曲として考えるのはアレだと思う そもそもパルティータ二番じたいが音が荒れると即終了みたいなところがあるじゃんか 低いポジションで指の位置が和声的に完璧でかつ開放弦と辻褄合わないとあちゃーみたいな 無伴奏全体にいえることだけど、あの曲は特に だから本当はソナタ一番から続けてって、こいつすげー難しいことやってんなって聴き手に思わせて、 奏者が立ち向かっている困難そのものに共感できるレベルに持ってったところにチョモランマ無酸素登頂が来るみたいな 技術云々じゃなくて、ヴァイオリンでとんでもなくすごいことやってるんだって共感させること そういうアプローチでないと、あれは弾けないと思うぜ 音楽は知識じゃない。演奏を聴くとはある経験をすることで、それは演奏するというある体験と同じもののはずだ こういう世界を作りたいとくり返しくり返し変奏する奏者=作曲者を追体験すること バッハの無伴奏は本当に音楽だから、そういうことができる シャコンヌ聴き終わって、静寂のなかからソナタ三番のアダジオが聞こえてきたら、まじで泣けるもの
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- ◆◇◆セルゲイ・ラフマニノフ 第11楽章◆◇◆
445 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/10/01(火) 21:36:05.96 ID:HHyl3Ppu - ラフマニノフスレとかあるのか。交響曲二番が大嫌いなんだ。
何で大嫌いなのかっていうと、大好きだからだ。正確に言うと、本当は大好きだ。だから嫌いなんだ。 こんな曲が世の中に存在しなければ俺はもう少し幸せになれてただろうにって思うといたたまれなくなる。 だから嫌い。大嫌い。大嫌いなのは何故か考える。自分がそれを好きだからだ。 この曲を大好きな自分が大嫌い。だから幸せなんて大嫌い。みんな死んじゃえばいいんだ。
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- ◆◇◆セルゲイ・ラフマニノフ 第11楽章◆◇◆
446 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/10/01(火) 21:44:11.71 ID:HHyl3Ppu - 最初にこの曲にみっちり関わりあったときのことを考える。地方のアマオケにいた頃だった。
ヴィオラパートのトップになって半年だった。ヴィオラを持って半年だった。 ヴィオラの惨状に我慢ならなくなって楽器手に入れてヴィオラパートに移ったらトップやらされた。 まあ、んなこたどうでもいい。オケの大多数が憧れてたラフマの二番やることになった。 オケじたいもそれ以前ののんびりした体制が次第にごたごたし始めてた頃だった。 好きな連中が勝手に弾いてるだけ、そういう牧歌的な体制じゃやっていけなくなってきた頃だ。 だから、一部のおいしい思いをできる立場の連中以外にとってはラフマの二番は単に苦行でしかなかった。 音符の多さ、作り上げにくさ、それからそれから…。 何とかしたいって思ったんだよ。ぼろぼろのヴィオラパートをひっかかえて、自分もヴィオラの何かが判ってたわけじゃないのに。
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- ◆◇◆セルゲイ・ラフマニノフ 第11楽章◆◇◆
447 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/10/01(火) 21:48:10.45 ID:HHyl3Ppu - 合奏のたびに胃に穴が開く気がした。毎日夢を見た。今思い出してもびっくりなんだが、
寸分たがわずラフマの二番を弾いてるんだ。夢で目の前でめくってたパート譜が本物と完全に同じだったもの。 休符を数える。とろい後ろのために余裕を持って楽器を構える。背中でザッツを出す。 指揮者が怒って帰る。目が覚めると暗い天井。時計を見る。眠ろうと努力する。 給付を数える。とろい後ろのために余裕を持って楽器を構える。背中でザッツを出す。 指揮者が怒って帰る。目が覚める。さっきより数分後を示す時計。
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- ◆◇◆セルゲイ・ラフマニノフ 第11楽章◆◇◆
448 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/10/01(火) 21:57:42.47 ID:HHyl3Ppu - 本番がどうだったかなんて言わないよ。ぼろぼろだっただけだからさ。もう昔の話だ。
それから自分も経験を積んだ。これじゃいかんとレッスンに行ったし、それで弾き方も変わったし、世界も変わった。 一度潰れる寸前を経験した身には怖いものなどなかった。だから今はもう、怖いものはない。 だから、セルゲイ・ラフマニノフ作曲の交響曲第二番作品27ホ短調に関して、ひとつ言わせてほしい。 この曲を演るというのであれば、自分から一つだけお願いしたい。ただ一つの心残りがあるからだ。 最高の演奏にしてくれ。 それだけだ。
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