- ベートーヴェン ピアノソナタ総合 その23
838 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/08/31(土) 11:26:35.43 ID:lSi+j6g/ - ケンプはまさに、主観を磨いている。
主観を削ぎ落とし、客観に近づこうとしている。 ただし、 >ゴツゴツとした素っ気無さ、音楽に必然的に纏わり付く >官能を極力排した厳しい表現を玩味頂きたい 素っ気なさは排除され、厳しさがない。温かみが出てしまっている。 アラウもこの点同じく温かみが出ている。 というより、ケンプアラウに限らず、素っ気ない厳しい表現に なっている人はほとんどいない。 ベートーベンピアノソナタにおいて、 素っ気なさと厳しさは、熱い気持ちと表裏一体の関係にある。 本当の情熱は冷たい表層に覆われている。 熱い演奏の方が分かりやすいが、熱ければいい、冷たいからいい、ということではなく、 内面の厳しさがそこにあるかどうか、妥協がないか、ここにかかっている。
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