- 【ひの饅】痛いレビューを晒すスレ7!玉座【自演】
178 :484[sage]:2013/08/20(火) 20:57:51.91 ID:DM9D1YSw - 越田さんの「私は碁ってこういうものだと思う」という内容の本です。
凡百の棋書にありがちな図が、この本ではありません。文字を読みたい人には最適です。 また、常識的な内容を、注意を引くために、わざわざわかりにくい言い回しを使うなど画期的な試みが随所に施されています。印刷が悪いのは、まあご愛嬌です。 でも、著者の碁に賭ける情熱は誰にも負けません。 そもそも、トップクラスのアマチュアに3子置いても勝てない程度の棋力の人が碁の本を出すということ自身、碁の出版界の常識をぶち破る快挙だと思います。 売れるから本を書くのではなく、表現したいから本を書く。 ここに出版の原点を見る思いがします。まさに著者の情熱なくしては世に出なかった本です。 ですから、こういう本は、内容についてわざわざ論評するのはどうかと思います。 この本に失礼です。出版したことそのこと自身が快挙なんですから。 越田さんの大胆さと自己評価の高さには脱帽で、頭の下がる思いです。 内容については常識で考えると、星1つ。畏敬の念をこめて、星ひとつです。 常識で考えれば図のない囲碁の本、わかりにくい表現、新奇さのない内容ではどうかんがえても、常識では星ひとつ以外ありえません。 しかし、この本は、常識をものともしない著者が、常識で評価するしないの次元を越える次元で勝負した本です。 そもそも常識や星で評価するのは、この本や、著者に対して失礼です。 常識をものさしとして星ひとつにされることは逆に著者にとっての勲章なのかもしれません。 それに、どちらの方向にせよ、突き抜けた本と言うのは、すばらしい。 使い道がそれなりにでてくるものです。 たとえば、この本の場合、碁会でのブービー賞用に、最適の商品です。 また、「いつかは自分も碁の本を書いてみたい」という志を持つ人にとってはものすごく勇気を与えてくれる本です。 棋書がごまんとある出版界で、一冊くらい、こういう異端の書があってもいいのではないでしょうか。 なお、この本は、基礎編とのことですが、応用編、実用編が出るのでしょうか。 それもまた楽しみです。
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