- オペラ化したい題材
244 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/01/02(水) 08:20:54.01 ID:5v4vFRCu - モーツァルト『アポロとヒアシンスの天国と地獄』
時は古代ギリシア。 アポロを守護神として奉るラコニア王国の王子ヒアシンスは優しい父オエルバス、美しい妹のメリア、親友のゼフィロスらと幸福な日々を過ごしていた。 20歳になったヒアシンスはアポロの宣託を承りに出かける。 アポロの予言は残酷なものであった。 「お前は父を殺し、母を妻とするであろう」。母は幼い頃に亡くなっており不思議に思うヒアシンスであったが、愛する父オエルバスを殺すなどとは・・・故郷を去り、別の土地に行くことを決意する。 途上、偉そうな態度でヒアシンスを嘲笑する一行に出会う。 怒ったヒアシンスとの争いになり、怪力にまかせて一行を皆殺しにしてしまう。 実は彼は捨て子であり、一行の首領であった男、ライオスは父親であった。第1の予言が実現する。 辿り着いたテーベ王国では不気味な怪物が暗躍しており、謎をかけ呪いをかけて人々を苦しめていた。 賢いヒアシンスは怪物の謎を解き退治する。 一躍英雄となった彼に褒美をして与えられたのは王妃、イオカステ。 ヒアシンスは彼女を妻とするが、イオカステこそ実の母であった。第2の予言が実現した。 やがて、テーベの国中に惨たらしい疫病が流行る。原因はヒアシンスにあった。 「知らないものは存在しない」という周囲の忠告にも関わらず、敢えて真実を知ろうとするヒアシンス。そして我が身が実はテーベの王子であったことを知る。 母であり妻であるイオカステは自殺。 あまりの残酷な現実を見たくないとヒアシンスは両目を突き盲目になり放浪の旅に出ようとする。
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- オペラ化したい題材
245 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/01/02(水) 08:21:47.60 ID:5v4vFRCu - しかし、その時、彼を心配し、必死に後を探してきた、妹の王女メリアと親友ゼフィロスが現れる。
「過去を振り向いて生きては行けない。先を見なさい」。 2人に説得され、盲目のヒアシンスは枯れ木で作った杖をつき、手を取られてラコニア王国へ戻ろうとする。 途上、夜には満天の星。心密かにメリアを愛していたゼフィロスであったが、メリアのヒアシンスに対する真心を知り、「夜空の星に願いを捧ぐ〜」と歌い、星さえ見られぬヒアシンスを慰める。 祖国ラコニア王国では父オエルバスが待ちかねていた。そして、実は真の兄妹でなかったヒアシンスとメリアは婚礼を挙げる。 そのとき、彼らを哀れに思ったアポロが奇跡を起こす。 ヒアシンスの持っていた枯れ木の杖に緑の葉が現れ、美しい花が咲いた。その香りをヒアシンスも嗅ぐ。それはその名の通り、ヒアシンスの花であった。ラコニア王国の民衆の喜びの大合唱の中、幕は閉じるのであった。
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- オペラ化したい題材
246 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/01/02(水) 08:23:07.09 ID:5v4vFRCu - ヒアシンス:ペーター・ホフマン
メリア:ルチア・ポップ ゼフィロス:ペーター・シュライアー ライオス:ディートリッヒ・フィッシャー・ディスカウ イオカステ:クリスタ・ルードヴィッヒ オエルバス:ヘルマン・プライ 指揮:アラン・ベルギウス 演出:ジョゼフ・ロージー この作品はあまりに不道徳なので短縮版がモーツァルト11歳の作品として上演されている。 原作は父レオポルトの手が入っているのではないかという説も有力である。
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- クラシック板・教養学部ドイツ科
21 :名無しの笛の踊り[sage]:2013/01/02(水) 16:04:20.08 ID:5v4vFRCu - >>12
んなことはない。 経済的にも豊かだし、文化レベルも高い。 ただ「ウィーンは特殊」と言われるように極端に保守的。 日本で言えば京都人の誇りみたいな感じかな? 音楽も、距離的に割と近いミュンヘンなんかと違って 迫力や声量とかでなく、あくまでも音の美しさを追求する。 辻井伸行はキワモノ扱いされたりするが、 先生の先生がウィーンの人だからあんなもの。
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