- ◆◇◆セルゲイ・ラフマニノフ 第11楽章◆◇◆
252 :名無しの笛の踊り[]:2012/05/16(水) 08:28:22.27 ID:CrDIWDvm - >>250
ラフマニノフがホロヴィッツに送った手紙によると、あの18変奏の アイディアを発見してラフマニノフは狂喜し、これでこの曲全体が 救われたと確信した、とのことだから、作曲者自身があそこをこの 曲全体の核心部と考えていたのは事実だと思う。だから、あそこだけ 抜粋して聴かれるのは織り込み済みだと思う。 ちなみにそのアイディアとは、18変奏のあの甘美な主題は唐突でも なんでもなく、パガニーニの主題の反行にすぎないということ。 これはシューマンもブラームスも気付かなかったアイディアだと ラフマニノフはホロヴィッツに書き送っている。 あと、あの曲は終わり方が素敵だ。盛り上がって、いつもの彼のよ うに、パンパカパーンとやるのかと思わせておいて、主題から取った序奏 の一部で弱音でさっと幕を引く。見事というほかない。
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