- クラシックギター総合スレPart64
188 :名無しの笛の踊り[sage]:2012/03/25(日) 03:19:11.91 ID:OthNhKL6 - 現代ギターの今月号付録の第54回東京国際のDVDやっと見られた。
@アンドレー・バルフィヴィッチ(ロシア 第4位) 最初の白っぽいギターの外人さん中々いいね。 バッハのプレリュード,フーガとアレグロからのプレリュード,よく歌っていて音色も温かく美しい音。 ラストフェルマータ以降をアチェルランド気味?にテンポを変えて一期匂える解釈も斬新 アグアドの序奏とロンドのテンポは,この曲で初めて納得できる早めのテンポで弾ききった演奏でいい。 ベートーベンのピアノソナタ(悲愴)のフィナーレを思い起こすニュアンスも出ている。ただ,曲の難易度と しては弱いかもしれない。細かい音型で出きっていないところが散見されたのが難か? メロディとバスの分離もよく,聴いていて安心でき,音楽として安定して聴ける。 A小暮氏(第3位) 独特なサウンドホールの飾りだけど有名な楽器なのかな?左手が指板に吸いつくような感じでレベルが高いことは伺える。 ムダーラ ガポを使っていい雰囲気が出ている。コンクール向きの曲かどうかは疑問だけど。 ブローウェル 円柱の都市 初めて聴く曲 雰囲気はあるが,やはり,独特の音型が続き,一つのまとまった音楽としてイメージしにくい。 ダンス風部分はヒナステラ風で面白いが,正面からメロディーの歌い方,音色メカニックなどを見るのは難しい。 続く低音の歌の部分も聞かせ所として魅力が乏しい。 続くフィナーレ的部分もいつものブローウェル節という感じで新鮮味はない(曲のことだが)。 コンクールにはやはり不向きでは? 演奏自体は大変安定していて風格がある演奏。もっと正面突破の曲を弾いてほしかった。
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189 :名無しの笛の踊り[sage]:2012/03/25(日) 03:21:27.55 ID:OthNhKL6 - Bヨハネッセン(アイスランド 第5位)
かなりハイポジションでのギターレストを使ってちょっと変わった演奏スタイル。 ミラノのファンタジア19・20 こうした曲がコンクール向きとはやはり思えないが。 ヴェルトミューラー・ピアノソナタからアレグロ 確かナクソスでコリヴォカヴィッチが弾いているピアノソナタの編曲もの。細かい音型で指の都合でテンポが揺れる (遅れる)のは興覚め。可はなく,不可所々あり,記憶ミス?で止まりそうになったりしたところあり? 曲の面白さを引き出すまでは言っていない。 Cフローリアン・ラルース(フランス 第2位) やや神経質そうな風貌 ダンジェロ 二つのリディア旋法の歌 いい雰囲気の曲・演奏だが,やはりコンクールで何を訴えたいのか不明 2曲目は疾走する様な音型は面白いがやはり正面からのチャレンジとは思えない。 序奏とカプリース(レゴンディ) やっと実力の判りそうな曲と期待。メロディー部分が美しく歌ってなかなかいい。なんでこういう曲をもっと 弾かないのか?所々音を外すが特に気にならない。 カプリースに入ってからはちょっと地味。曲自体の限界もあるか。しかし,メカ的にもスムーズ且つ安定し ていて,後半は結構盛り上がった。スケール感こそないが,かなりこの曲の良さを出した好演だと思った。
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190 :名無しの笛の踊り[sage]:2012/03/25(日) 03:30:28.19 ID:OthNhKL6 - D藤元高輝氏(第1位)
かなり立派な飾りのある弦巻部分,周辺にずっと打たれている点々の模様など,特徴のある楽器のよう ですが,なんでしょう? 武満徹エキノクス(課題曲) バッハ無伴奏バイオリンソナタ第3番から(パルティータとあるのは間違いでしょう)。 アダージョとフーガ メロディーはギターらしい音で歌っており,この曲をギターで弾くときによくある軽さからは免れていて期待できる。 フーガも堂々としたフーガになっていて,よくある,一応ギターで音にしてみました,という程度の演奏とは 一線を画している。ただ,この曲を敢えてギターで弾くことの魅力を出せていたかというとやや疑問。この曲 をギターで満足したことがないので奏者の責任ではないと思うが。 演奏自体は説得力のある安定した堂々たる演奏だと思います。 ヘンツェ 王宮の音楽から1グロスター ブリームの演奏でも何がいいのかさっパリ判らなかった曲をコンクールで弾いてしかも一位を取ってし まったというので,全く脱帽し,どのような演奏だったのか,大変な楽しみ,興味を持って臨んだ。 大変な熱演で,ブリームの時より曲としての有機的意味が見えそうな気がする場面が多いが,やは り残念ながら楽しめるほどには至らない。この曲の演奏自体で優勝したというより,バッハなどとの総 合評価で勝ち取ったものと理解したい。
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191 :名無しの笛の踊り[sage]:2012/03/25(日) 03:30:52.60 ID:OthNhKL6 - 全般に右手はセゴビア風に親指側に重心が来る奏法はかなり廃れたよう。
全般に審査委員長代理のいうように,レベルが高く差が少なかったようです。 前回・前々回のDVDを聴いた印象でも,ここまで,音楽として完成した演奏が続いた年は少なかったと思います。 草食系,おとなしい曲,内省的過ぎで,あまりにも一つの色に偏りすぎているのではないか,もっと楽しめる曲を入れろ, という講評はごもっとも。 ただ,バッハの時代の最近の外楽器のトレンド取り入れろ,当たり前に考えられていることを常識として演奏してほしい, あまりにギター的範囲でのバッハになってしまっている,というのは疑問。初めから古楽からポピュラーまで,差別なしに 楽しんできたギターの世界はむしろその方面では実質的に進んでいる面がある。ピリオドだ,時代考証だなどとお勉強して 未だ混迷中な連中の真似をする必要はない。そうしたのが一回りしたのがギターの世界の常識と思って堂々とやりましょう。 パルフィヴィッチのプレリュードはどんな古楽の装飾音付きピリオド演奏より美しかった。 私としては, 1位@(4位)2位C(2位)3位A(1位)4位A(3位)
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212 :名無しの笛の踊り[sage]:2012/03/25(日) 17:32:29.99 ID:OthNhKL6 - >>194
>>201 少なくとも,収録されている曲は全部入ってます。途中略はなし。 上記に書いた曲は全て最初から最後まで入ってます。 表彰式なんか少し省略したらと思えるほど全部入ってるw 画質・音質は判りませんが,ごく普通の市販のDVDと区別はつきません。十分楽しめます。
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213 :名無しの笛の踊り[sage]:2012/03/25(日) 18:43:28.27 ID:OthNhKL6 - 見直したら,先月号に使用楽器とか全部載ってましたね。藤元さんはやはり今井とのこと
講評を言った人は「音楽ジャーナリスト」の池田卓夫さんという人でした。 引用は適当だったので,そんなこといっていないと言われそうだったので,記事を見直すと 「18世紀音楽の様式感の不足だ。1968年に吹き荒れた学生運動の嵐の中,第二次対戦後の世界を支配して 来た様様の(な)価値観や思い込みの修正が進み,アーノンクールやレオンハルト,ブリュッヘン,ホグウッド らピリオド(作曲当時の仕様の)楽器の専門から奏法の見直しに取り組んだ。 次第に真意が理解され,岩やモダン(現代仕様の)楽器の奏者もアーティキュレーション,強弱法,修辞法などの 冷気的文献を重視している。しかしギター会ではまだ「流線型のバッハ」が目立ち,フレーズの頭拍の(18世紀の常識 なので譜面は帰されていない)アクセントや,一つの旋律ないによける強弱の変化などに無頓着な例が 散見されたのは残念」(現代ギター平成24年2月号記事引用) ということなので,同様なことをおっしゃっていると思います。 私としては「思い込み」が修正され,「真意」が理解されることがこの方にも来ることを祈りますw
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214 :名無しの笛の踊り[sage]:2012/03/25(日) 18:45:48.12 ID:OthNhKL6 - ×岩や
〇今や ×冷気的 〇歴史的 ×帰されて 〇記されて ×旋律ないによける 〇旋律内における
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