- 遊星からの物体Xビギニング(仮)ベンベン♪2
262 :名無シネマ@上映中[age]:2011/11/08(火) 10:51:19.81 ID:mW1KE4ft - エドワードは皆を連れて、氷の通路が船の表面とぶつかる場所へ。船は斜めにかしぎ、ぶざまに氷漬けになっている。
エドワードは船に上る。後を追うサンダースは立ち止まる。船の表面はあ一歩ごとに奇妙な金属的な音を立てる。 かしいだ船の上を歩くのは容易ではなく、皆は注意深くバランスを保つ。ケイトが船の上に隆起を見つける。 丸いハッチが開いている。 全員がハッチを見る。サンダーとアダムは畏怖している。ケイトは少し心配そうである。 エドワード:開けるのにまる1週間かかった。開けた途端、ラジオがいかれたのさ。 サンダーはノルウェー語でエドワードに尋ねる。 サンダー:中は入ってみたのか? エドワード:表示が欲しくてね。放射能の痕跡なし。G−サットで空気中の毒物の検出もなし。
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263 :名無シネマ@上映中[age]:2011/11/08(火) 11:33:32.81 ID:mW1KE4ft - レオンがアダムの足元に、何かのハーネスを投げてよこす。ケイトはさらに心配そうである。ジュリエットが
ケイトに近づき、そっと話しかける。 ジュリエット:貴方のボスは、私たちが下へ降りたかどうか訊いてるのよね。1回だけ降りたわ。中の空気を テストするためにね。 ケイトは通訳と新しい仲間ができたのでほっとする。 ケイト:それで? ジュリエットは防水ハーネスを付け、答える前に少し間をおく。 ジュリエット:まだ誰も死んでないのよ。
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264 :名無シネマ@上映中[age]:2011/11/08(火) 14:17:44.92 ID:mW1KE4ft - エイリアン・シップ−夜
レオンはハッチを避けて船の下へ入る。後へシグナル・フレアを残して。傍の床には道具箱が置かれている。 サンダーが率先して上ってくる。最後にケイトがジョナスと上がってくる。 シップ内部 ジュリエットはてっぺんにいる。内部にいるチームはジョナス、エドワード、レオン、サンダー、アダムス、 そしてケイトである。幾人かが懐中電灯を点け、楕円形の部屋の縁を照らし出す。直角の部分が見られない。 全てが、卵の内部のように傾斜している。壁には金属の輝きはない。全てに縫い目がなく、一体化している。 エドワードが話すが、その声は奇妙に響く。うつろで、疲れきっている…部屋の音響効果で変化しているかの ようだ。
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265 :名無シネマ@上映中[age]:2011/11/08(火) 14:45:15.36 ID:mW1KE4ft - エドワード:ここまでは来た。
冷気の中、皆の息が眼に見える。静かである。不可解なほど、静かである。2本の丸いトンネルが、この部屋から 暗闇へと続いている。懐中電灯の光も充分には届かない。サンダーは左のトンネルへ向かう。皆も後に続く。 THULEステーション、倉庫 氷のブロック上のヒート・ランプの音以外、部屋は静かである。ブロックの側面を水が曲がりくねって流れ落ちて いる。ブロックの溶解は早まりつつある。中で凍っているエイリアンのぼやけた姿…
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266 :名無シネマ@上映中[age]:2011/11/08(火) 15:27:59.38 ID:mW1KE4ft - エイリアン・シップ内
トンネルの中、曲がり角を風が吹いている。ジョナスが時々フラッシュを焚いて船内部の写真を撮っている。 この空間ではフラッシュは異様な光り方をする。バルブから出る光は水の波紋のようである。 ジョナス:みんな、見たか?… サンダーが道を先導していく。光は丸い、門のような出入り口を捉える。ケイトの光は、反対側にもう一つの 出入り口を捉える。そこへ近づき…小さな部屋らしい。壁と床に造作がなされているが、パーソナル・アイテム はない。ケイトがしゃがみ込む。床の何かに気付いたのだ。黒い。煤の跡である。出入り口で痕跡は広がっている。 何ものかが廊下から小部屋内へ炎を放ったのだろう。床の焦げ跡が終わる部分に、大量の灰が残っている。 分解されてから久しいのだ−それが何であれ。ジョナスはケイトのわきで腰を曲げる。懐中電灯がその場面を 明るく照らしている。うなづき、かすれたノルウェー風アクセントで話し出す。 ジョナス:火事があったらしいな。
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269 :名無シネマ@上映中[age]:2011/11/08(火) 16:45:20.63 ID:mW1KE4ft - 更に多くの煤の跡が床に…次の部屋へと続いている。全ての懐中電灯の光が入り口に集中する…
エイリアンの冬眠室内 サンダーと皆が部屋へ入る。彼らの顔は畏怖のため生気を失っている。懐中電灯の光が広い部屋の空間を 切り裂く…天井から釣り下がった大きい卵のようなポッドが明らかになる。ポッドは巨大な、凍った 電飾クリスマス・ツリーそっくりである。長い間、凍った液で充満している。光を引くと、そこには 何列も何列も…何ダースも…何百も…この部屋の広さは船全体の直径にも及んでいるに違いない… 入り口でレオンがシグナル・フレアに点火し、足元へ落とす。外側のハッチからこの部屋へ風がそっと 吹き込んでくる。風は自然にはないトーンで唸りを上げる。墓場のような静けさの中、彼らは釣り下がった ポッドを過ぎて進む。
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270 :名無シネマ@上映中[age]:2011/11/08(火) 17:31:33.20 ID:mW1KE4ft - 彼らはポッドを照らす。中に何があるのか見ようとして。ガラスのような表面は凍りついて見通せない。
せいぜい影かたちがうかがえる程度である。 アダム:何かを集めてたらしいな… サンダーがあるポッドに屈み込む。粉々になっており、床に残骸が落ちている。彼は電灯で内側を照らす… ガラスのような壁に深いひっかき跡が残っている。 サンダー:中に何がいたにせよ、そいつは外へ出たんだな。 アダムは他のポッドへ注意を向ける。ジョナスのライトで、傍の床に更に丸い焼け焦げた跡があるのが判明する。 ジョナス:ここにも煤の跡がある。そこら中めちゃめちゃだ。 ケイトは脳内で答えを探している。 ケイト:(小声で)犯罪現場ぽいと言ったほうが…
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271 :名無シネマ@上映中[age]:2011/11/08(火) 17:55:49.44 ID:mW1KE4ft - 物体Xというより「エイリアン」っぽいですね。
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