- 【古鎮・古刹】英雄と建築と私たち【祖廟・亭】
81 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/10/14(金) 01:56:18.08 ID:lXcE0aysP - 芸術とか、芸術的とかいう言葉がどうも気恥ずかしい。
自分を芸術家だとおもっている人たちも苦手である。ぼくはイラストレーターであり、子供の頃から 絵を描くことが大好ぎだったが、画家になろうなどとおもったことは一度もなかった。 小学生の時、ゴッホの画集を見ていて、自分の耳を切る話はまったく理解できなかった。気味悪 い男だなあとおもった。 絵を描いていると、インタビューなどでよく訊かれる。「壁にぶち当たったり、描けなくて悩んだりし たことはありませんか」、などといった質問だ。 ぼくは答える。「芸術家じゃありませんので、そんな恰好いいことはないですよ」 描けなかったり悩んだりするくらいならとっくにこの仕事はやめている。楽しいからやっているのだ。 自分を芸術家だとおもっている人たちのファッションも苦手だ。普通のシャツを着れぱいいのに少 しも似合わないマオカラーのシャツなどを着る。どこか普通じゃないことを主張したいのだろうか。 このマオカラー愛好家に何故か建築家が多いのもふしぎである。デザイン関係者にもこのマオカ ラーファンが多く、全国のデザイン会議などあると半分くらいがマオカラーを着て現れる。弁解して おくが、マオカラーのシャツが悪いのではない。自分は普通じゃない、芸術家なんだといった輩に 魅入られてしまったのが不幸である。マオカラーには同情する。 人前で絵を描いたりするのも勘弁だ。ワークショップなどはぞっとする。人前で音楽に合わせて絵 を描くなどは死刑に等しい。もしも肉親がそんなことをしたら自殺するだろう。(イラストレーター)
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