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名無しさん@お腹いっぱい。
【大唐西域記】 玄奘三蔵 【西游記】

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【大唐西域記】 玄奘三蔵 【西游記】
179 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/09/15(木) 23:33:21.22 ID:Jq36+vOp0
「大唐西域記」は地理書で、各地で伝説・説話も採取している紀行本。
弟子が書いた「大慈恩寺三蔵法師伝」が玄奘の伝記。
  
玄奘の生涯を語るなら、隋唐の社会・政治の混乱、西域やインドの事情を書いてたらきりがないから、
とにかく玄奘自身にスポットを当てて豊富な逸話から人物を描くといいな。

【大唐西域記】 玄奘三蔵 【西游記】
180 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/09/15(木) 23:36:51.72 ID:Jq36+vOp0
1.幼少期。
   利発、聡明、寡黙、長兄への思慕と尊崇。得度を得、洛陽で修行ののち成都に赴く。

2.青年前期(21歳か23歳くらいまで)。
   学問への希求心が強く、また社会の混乱もあって唐内各地を歴遊して仏典を学ぶ。
   (戒律順守し、肉食しない質素な食事で相当な距離を歩いただろうし、
    身体的には痩身で無駄のないマラソン選手のようだったと思う)
   諸説入り乱れる仏典解釈に疑問を抱き、インドで真の経典を得ようと決意。
   もちろん当時最新にして最高峰の仏教哲学「瑜伽師地論」を研究したい気持ちも強い牽引力に。
   違法出国を成功させるために、国境や西域国の諸々の事情を綿密に調査し、
    インドまでのルートや旅費を周到に準備した。

3.青年後期〜(20代後半)
   玄奘伝での圧巻。エピソードも豊富。
   国境越え。「不東」の決意。
   莫賀延磧で遭難、死にかける中、深沙神を見る。
   やがて伊吾国に至り高昌国王の庇護を受けるも、出発を許されない。
   断食して衰弱した末にやっと出国。膨大な旅費(物資)や供を得る。
   盗賊に遭いつつも、ペダル峠の氷河越え。凍死する供多数。
   西突厥の葉護可汗の庇護を受ける………まどなどしてインド到着。

4.〜壮年
  インドで学問に専念。ナーランダー寺、マガダ国などインド中を歩く。
  あるときガンガー河を渡るときに盗賊団に遭い、眉目秀麗故にドゥルガー神への生贄に
  されそうになるも、神風?が吹いて盗賊たちを改心させる。

   
5.壮年〜老年。(63歳で逝去)
  違法出国から18年、唐に帰国。
  太宗に丁重に迎えられる。
  太宗は西域事情に詳しい玄奘を還俗させて政治を補佐させたがるが、玄奘は固辞。
  洛陽の弘福寺、のちに長安慈恩寺で訳経に従事。
  西域求法の旅で罹った呼吸器系の持病に苦しみつつ、死ぬ直前まですさまじい勢い
  で訳経し続けた。  (平均五日間に一経典だったとか)

  玄奘のメモを元に大唐西域記を編纂した弟子の弁機は、房玄齢がらみの陰謀に巻き込まれ、
  腰斬の刑で死刑に処せられている。(おそらく西域事情を知りすぎたため)
  そんな厳しい政治的状況の中をどうにか泳ぎ切り、あくまで僧籍を離れずに仏典研究に没頭し、
  「瑜伽師地論」をまとめた晩年だった。
【大唐西域記】 玄奘三蔵 【西游記】
181 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/09/15(木) 23:40:50.55 ID:Jq36+vOp0
玄奘伝としては当然、西域求法の2、3あたりが中心になるだろうけど、太宗をかわしつつひたすら訳経し続けた帰国後も面白いと思う。

玄奘を描くキーワードは、真面目、質素。探究心。学問的野心。意志の強さ。
悪く言えば、頑固、融通がきかない部分がある。(学問的にも頑固に学説にこだわるところがあった)

でも西域の旅や帰国後を考えれば、ただの素朴な学問僧ではなく、
政治的な目配りを心得た老獪な部分もあったと思う。ただしすべては学問のため。
弟子(弁機)を見殺しにしてしまったときの心境も、描き甲斐がありそう。
【大唐西域記】 玄奘三蔵 【西游記】
182 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/09/15(木) 23:45:49.79 ID:Jq36+vOp0
>>174
俳優はよく知らないけど、やっぱり美形に演じてほしいし、金城武はいいんじゃないの。
ただ、肉食等を守らない小乗の僧たちを批判して戒律を厳守した玄奘だから、
身体的にはもう少し線が細い感じでもいいかもね。
玄奘が拳法を身に着けていたという設定は自分は好みだけど、あくまで自ら求めたのではなく、
唐内歴遊や数多の盗賊に遭遇した西域旅行で必要に迫られ武術にも長けていったとしてほしい。


西遊記の三蔵法師の真面目、頑固、ときに孫悟空に非道すぎる態度をとる…などは、けっこう
史実の玄奘の一面を映していると思う。
夏目雅子の三蔵は、性格もだけど、眉目秀麗、肉食しない痩身痩躯の僧、といった玄奘の一面を
極端にした感じがあって、自分はあれも好きだ。まあ玄奘ではなく三蔵法師だけど。


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