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名無しさん@お腹いっぱい。
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90 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2015/10/30(金) 11:27:05.48 ID:Ksa5pA2D
>>76
今度 あの人無断で販売してますよ と関係者に言うよ
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64 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2015/10/30(金) 11:48:09.84 ID:Ksa5pA2D
「すごいことになってる...」  飛行機を降りた僕の目の前に、地面から地面へとコンパスで描か
れたように、端から端までくっきりと虹がかかっていました。  「こっちに来て正解だったんだ..
.」  こんなにもしっかりと地に足を着けている虹は、これまでの人生で見たことありません。それ
はまるで、ここに来たことが正解だったと言っているようにさえ見えました。というのも、もともと
今日はここに来る予定ではなかったのです。  「11時半?」  その日は、朝から「春にして君を想う
」の舞台となっているイーサフィヨルズルに行くことになっていました。朝7時半の飛行機に間に合う
ようにホテルをチェックアウトして国内線の空港に向かい、順調にチェックインまでは済ませたもの
の、いつまでたっても搭乗案内がされません。なかなか搭乗する雰囲気にならないのです。そして出
発時刻をすぎたころ、ようやくアナウンスが流れました。  「11時半?」  僕は耳を疑いました。ま
さかと思いつつも、そばにいた夫婦に聞きました。  「いま、11時半って言いました?」  「あぁ言
ってたね、まいったよ」 そう言って笑うと、ふたりは空港内の小さなカフェにはいっていきました。
天候によって飛ばない日も珍しくないと聞いてはいたものの、まさか自分が該当するとは思いません
でした。ましてや、限られた時間でたくさん周りたい僕にとって、4時間待ちの宣告は相当なダメージ
です。話によると、11時半になれば飛べるわけではなく、そのときにまたウェザーチェックをして判断
するとのことでした。  「まぁ、これも旅行の醍醐味か」  前回のフィンランドでの教訓をふまえ、
今回は空港のカフェでのんびり待つことにしました。ではせっかくなので、この待ち時間を利用して
、なぜ僕が旅に出るのかを、お話しましょう。  おそらく小さい理由を挙げればきりがありませんが
、大きな要因としては二つあります。まず一つ目は、「そこに知らない世界があるから」です。これ
だけメディアが発達し、世界中のことはなんでも目にすることができる時代ですが、やはり自らその
地を訪れないと、そこにある空気を感じることはできません。体全体で感じないと本当の意味で「知
る」ことはできないのです。見知らぬ地で感じる空気は
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65 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2015/10/30(金) 11:49:56.18 ID:Ksa5pA2D
お風呂のお湯を入れ替えるような新鮮な気持ちと、武道館から東京ドームライブに発展するような、
人間のキャパシティーが拡張される感覚を与えてくれます。また、見知らぬ地だからこそ生じる、期
待と不安も重要な要素です。なにをするにも体が覚えてしまっている日常生活に比べ、旅は不安と安
堵の繰り返し、ときに危険も伴います。でも、現地の人たちと触れ合いながら不安を乗り越え、目的
をひとつひとつ達成していくと、大げさですが、「生きてる!」って思うのです。これって結構重要
なのです。どうしてもステレオタイプな生活では、いちいち「俺!生きてる!」なんてなかなか感じ
られません。でも旅をしていると「生きている実感」が自然と湧いてくるのです。温泉マニアな僕は
、当然、国内の温泉旅行なんかも好きなのですが、それはどちらかというと「落ち着き」や「癒し」
を求めるもので、海外のひとり旅とは求めるものが違います。海外での旅は、会話をすること、バス
に乗ること、ひとつひとつの行動に不安や責任が伴い、それだけに達成感も増幅します。見知らぬ地
で体感するすべてが、「生きている実感」につながるわけです。ではまだ搭乗アナウンスが流れない
ので、ではまだ搭乗アナウンスが流れないので、コーヒーでも頼みましょうか。  もうひとつの理由
、それは「クリーンアップ」です。パソコンをやる人は聞いたことがあるかもしれませんが、早い話
「整理整頓」です。パソコンの中にあるハードディスクはときどきクリーンアップをやらないと、デ
ータが乱雑に並びすぎて要領よく収納できなくなってしまいます。ぐちゃぐちゃに並べられたCDたち
をアーティスト別に整理するように、クリーンアップすることで、情報を整頓するのです。ハードデ
ィスクだって時折クリーンアップをしないといけないのだから、人間の脳も時々クリーンアップしな
いと破綻してしまうのです。毎日大量にはいってくる情報を、脳の中で「必要」「不必要」などに分
別処理しなくてはなりません。でも人間の脳は、ハードディスクのようにファイルで整理できません
。とても乱雑に散らかっています。だからこそ脳のクリーンアップが必要なのです。それが僕の場合
、旅の間に行われるのです。  最近は「待つ」という機会が少なくなりました。あまり「待つ」こと
が好きな人はいないと思います。それは退屈だからです。
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66 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2015/10/30(金) 11:52:11.97 ID:Ksa5pA2D
でも、退屈っていうのも人間には必要なのでしょう。日常生活においては、退屈な空白部分はすぐに
なにかで埋められてしまいます。無駄が排除され、脳をクリーンアップするタイミングがないのです
。でも旅をしているといろいろなことがあって、そんなに要領よくいきません。ぼーっと景色を眺め
ているだけでも、その間に頭の中が整理され、なにが頭のなかにあるのかが浮かび上がってくるので
す。便利さで無駄な時間を奪われた現代人こそ、ぼーっとしている時間や、空港で待ちぼうけをくら
っている時間が、ときには必要なのです。 散らかった部屋を整理したら、「こんなとこにあったんだ
!」と、ずっと探していたお気に入りのCDが見つかることもあります。ケースと中身がひとつずつずれ
たままだったのを、ちゃんとケースと中身を一致させると、どのCDがないのかがわかります。冷蔵庫
の中も、整理することで今日何を作れるのかわかるものです。同じように脳も、整理整頓すると、自
分が何をするべきかが見えてくるのです。また、旅は体で感じる情報が新鮮なので、いままでにない
アイデアが浮かんだりします。新たな調味料が加わるようなものです。脳というのは不思議なもので
、考えようとすると浮かばず、一旦はなれると勝手に浮かび上がってくるのです。だから、机の前で
じっくり考えているより、いっそ旅でもしちゃったほうがいいのです。そうして脳の中がすっきりし
てくると、ようやく自分と向き合えるようになるのです。つまり、脳をクリーンアップすることで、
「本当の自分」というものが浮かび上がってくるのです。  見知らぬ地を訪れることで得る「生きて
いる実感」と、脳をクリーンアップすることで見えてくる「本当の自分」。結局僕は、海外を旅しな
がら、自分という世界を旅しているのかもしれません。あ、アナウンスが流れました。  「15時?
」  結局11時半になっても飛ぶことはなく、13時をすぎてから、次のウェザーチェックは15時過ぎだ
というアナウンスが流れました。  「目的地を変えることにしました。いろいろありがとうございま
した」  一緒にカフェで時間をつぶしてくれた夫妻にそういうと、僕は行き先をイーサフィヨルズル
からアークレイリというところに変更しました。もともとそこはイーサフィヨルズルのあとに行く予定だったところです。
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252 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2015/10/30(金) 15:18:31.45 ID:Ksa5pA2D
ではまだ搭乗アナウンスが流れないので、コーヒーでも頼みましょうか。  もうひとつの理由、それ
は「クリーンアップ」です。パソコンをやる人は聞いたことがあるかもしれませんが、早い話「整理
整頓」です。パソコンの中にあるハードディスクはときどきクリーンアップをやらないと、データが
乱雑に並びすぎて要領よく収納できなくなってしまいます。ぐちゃぐちゃに並べられたCDたちをアー
ティスト別に整理するように、クリーンアップすることで、情報を整頓するのです。ハードディスク
だって時折クリーンアップをしないといけないのだから、人間の脳も時々クリーンアップしないと破
綻してしまうのです。毎日大量にはいってくる情報を、脳の中で「必要」「不必要」などに分別処理
しなくてはなりません。でも人間の脳は、ハードディスクのようにファイルで整理できません。とて
も乱雑に散らかっています。だからこそ脳のクリーンアップが必要なのです。それが僕の場合、旅の
間に行われるのです。  最近は「待つ」という機会が少なくなりました。あまり「待つ」ことが好き
な人はいないと思います。それは退屈だからです。でも、退屈っていうのも人間には必要なのでしょ
う。日常生活においては、退屈な空白部分はすぐになにかで埋められてしまいます。無駄が排除され
、脳をクリーンアップするタイミングがないのです。でも旅をしているといろいろなことがあって、
そんなに要領よくいきません。ぼーっと景色を眺めているだけでも、その間に頭の中が整理され、な
にが頭のなかにあるのかが浮かび上がってくるのです。便利さで無駄な時間を奪われた現代人こそ、
ぼーっとしている時間や、空港で待ちぼうけをくらっている時間が、ときには必要なのです。 散らか
った部屋を整理したら、「こんなとこにあったんだ!」と、ずっと探していたお気に入りのCDが見つ
かることもあります。ケースと中身がひとつずつずれたままだったのを、ちゃんとケースと中身を一
致させると、どのCDがないのかがわかります。冷蔵庫の中も、整理することで今日何を作れるのかわ
かるものです。同じように脳も、整理整頓すると、自分が何をするべきかが見えてくるのです。また
、旅は体で感じる情報が新鮮なので、いままでにないアイデアが浮かんだりします。新たな調味料が
加わるようなものです。
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101 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2015/10/30(金) 21:59:49.81 ID:Ksa5pA2D
「ご一緒させてもらって、いいですか?」 と言っているような気がして僕は、慌ててヘッドホンをは
ずしました。 「ご一緒させてもらって、いいですか?」 口の動きから推測した通りのことを言ってい
ました。まるで合い席よろしいですかとたずねるように男は、使用していない方のヘッドホンを手に
し、僕にきいてきました。 「えっ、あっ、はい...」 たしかにひとつの視聴器に対してヘッドホン
がふたつあることは知っていたものの、実際に見知らぬ人と同時に使用した経験はなく、ましてや途
中参加で視聴器を共有してくる人が存在するとは思ってもいなかったので、さすがに困惑した表情を
隠せませんでした。 「拒否するべきだったのだろうか...」 すぐに、その男の要求に対して断るこ
とができなかったことへの後悔が押し寄せてきました。そもそもおかしいではないか。視聴器という
のは、そのCDが自分の好きな世界かどうか確かめたりするものであって、言ってみれば服を試着する
ようなもの。突然試着室のカーテンを開け、僕もそのジーンズ履いてみてもいいかな、と言うような
ものです。カップルや友人同士ならまだしも、見ず知らずの人と共有するべきものではないのです。
だから、要求に対して断るか、もしくは「どうぞ」と言ってさりげなく立ち去るとかすればよかった
のではと感じはじめたのです。ただ、もしバトンタッチするように僕が去っていたら、ちょっとした
立ち退きに従ったようなものだし、その男の外見からも、なにか危害を加えるようなタイプではなく
、一応スーツを着ていたので、常識を持った人物であるだろうということなどが、拒否する気を起こ
させなかったのかもしれません。僕は、ヘッドホンから流れてくる音楽が、まったく耳に入らなくな
っていました。  傍から見たら、多少奇妙な光景になっていたことでしょう。サラリーマン風の男と
、カジュアルな30前後の男という、あまり友人同士にみえにくい、不釣合いなふたりがひとつの視聴
器を共有しているのだから。そんなことばかり気にしていたものの、次第にどうでもよくなってくる
と、ヘッドホンからの音楽がようやく耳に届くようになってきました。
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102 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2015/10/30(金) 22:01:29.90 ID:Ksa5pA2D
「次の曲にしてもいいのだろうか...」 しかし、慣れたら慣れたで、そんな疑問が浮上してきまし
た。いま流れている曲をフルコーラス聴くつまりはない。そもそも視聴というのはそういうもので、
深夜のテレビのザッピングのように、いろいろ試してみて自分にハマるのを探す作業なのです。一曲
一曲フルコーラスで聴いていたらそれこそCD一枚分の時間がかかってしまうわけで、ましてやひとつ
の視聴器に数枚のCDがはいっているのだから、そういった他のCDも聴きたい。だからテンポよく次の
曲、次のCDにいきたいのです、通常であれば。しかし、です。今回に限っては僕一人の視聴器ではな
かったのです。ふたりでシェアしていたのです。だから、次の曲を聴きたいからといって自分のテン
ポで変えていいものなのか、相手の気持ちを無視して曲を変えてもいいのだろうか、心のなかでの葛
藤がはじまったのです。 「これが少年ジャンプだったら、どうだっただろう?」 中学時代、休み時間
になると漫画雑誌をふたりで一緒に読んでいる奴らがいました。ドラゴンボールをふたりで読んだり
するわけです。その状況に似ている気がしたのです。漫画にしたって、読むスピードに多少なりとも
個人差はあるわけで、ページをめくる前に「いい?」ときいてりして、相手のことを気にしてしまう
ものです。ただ、いちいち「いい?」「うん、いいよ」なんてやりとりをしていたらストーリーに集
中できなくなるのも当然で、次第に気を使わなくなり、結果的には、ページをめくるタイミングは本
の所有者にゆだねられるものなのです。その本に対しお金を払った者が一番えらいわけで、どんなに
仲のよい友人であってもページをめくる権利は持っていないのです。マックのポテトにしてもそうで
す。「ポテト食べていいよ」といわれ二人でシェアすることになっても決して友人は平等であろうと
してはいけないのです。ポテトに対してお金を払った人のほうが絶対的にえらいわけで、そこにはゆ
るぎない上下関係がうまれているのです。たとえポテトを食べることを許可されたとしても、調子に
のって何本も食べていいわけではなくて、出資者2本に対し友人が1本という具合でなければならないの
です。ましてやポテトでいうと、長さにバラつきもあります。当然長いポテトは出資者で、友人は短
めのものを選ばないといけないのです。
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103 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2015/10/30(金) 22:02:52.34 ID:Ksa5pA2D
ただし、人によっては、短いカリカリに焦げたタイプのが好みの場合もあるので、あらかじめ「こう
いうカリカリの好き?」と出資者にきいておかないといけないのです。このように、ひとえに「シェ
ア」といっても、かならずしも平等の関係とは限らないのです。だいぶ本線からそれてしまいました
。ポテトの話はいりませんでした。いずれにせよ、それに対して誰がお金を払ったのかがポイントと
なるわけです。しかし、目の前の視聴器は僕が買ったわけではありません。「視聴料」を払ったわけ
でもありません。じゃぁどこで上下関係が生まれるかといえば、それは紛れもなく順番です。お金を
払った者がいないのであれば、先に使用していたものに、その操作の権利が与えられるべきなのでし
ょう。だからここでいうと、先にヘッドホンで視聴していた僕に曲を変える権利があるのです。 「い
いですか?」 操作の権利があるからとはいえ、さすがに無言で曲を次に進めるのも意地悪かと思い、
僕は横の男に軽く合図してからボタンを押そうとしました。が、ボタンに触れるか触れないかぐらい
のところで僕の指がピタッととまりました。一瞬見えた男の表情の異変に気付いたからです。おそる
おそる僕は、再び彼の方に目をやりました。 ひとつの視聴器を僕と共有していた男は、ヘッドホンを
しながら号泣していました。顔をクシャクシャにして泣いていました。ヘッドホンから流れてくる音
楽とはまったく別のリズムで肩が揺れていました。 「ちょっと、どうしたんですか?だいじょうぶで
すか?!」 やはりあのとき拒否しておけばよかったんだ、そんな後悔が再び押し寄せてきました。


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