- MaxとMayaの行く末 2
543 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/11/22(日) 07:55:45.77 ID:37n/+/a5 - Officeは2003で完成していたところにリボンインタフェースなどと馬鹿げたギミックを搭載し、
同じ目的を達するのに多くのアクションと動線が必要となり生産性が落ちた。 ユーザは何も「変化」を求めているのではなく「進化」を求めているのであるが、 本来Excelが抱えている多くの根本問題の解決はアーキテクチャにかかわるため、 つまり下位レイヤ(土台)であるマンションのくい打ちからやり直すにはほとんど作り変えになりかねないので、 上層部の部屋の模様替えのごとく、バージョンアップの度にUIを「無駄に」変えることでユーザの メンタルマップをリセットさせ模様替えの結果、何がどこにあるか分からないで右往左往させることを 「バージョンアップ劇場」の演出とし、異議を唱えるものを「進化についてこれない池沼」だの 「情弱乙wwww」だの本質を理解していない愚かな多数のファナティックが排除していく。 そう言われれば多くの人は自分に非があると考え適応しようと努力し、人々はメンタルマップを再構築することでヘトヘトになり、 それが終わった頃には理不尽は記憶から消え去り何かすごい偉業を成し遂げたかのごとく勘違いして幸福に浸る。 今時Officeソフトを使いながら「悪名高いリボンインタフェース」を批判しようものなら かつての共感から「過剰適応」しDarksideに堕ちた者達に噛み付かれるのが関の山だ。 ゾンビに逃れる人々が最後は自分がゾンビになりかつての仲間に襲い掛かるといった構図だ。 >>527 で書いたとおり、多数派というのは常に誤っていると考えたほうがいい。 あなたは多数のゾンビに囲まれたからといって知性を失ったゾンビが正しいと思うのだろうか。 世の中において本質を理解しているものは常に少数派というのが世の常である。
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544 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/11/22(日) 08:00:34.04 ID:37n/+/a5 - 多くのパッケージソフトはバージョンアップの度に多くの負担をユーザに強いており
ERPパッケージですらユーザはバージョンアップにヒーヒー言っている事は有名だ。 特に日本ではERPパッケージでも様々な理由からカスタマイズ、つまりアドオン等の開発が行われるケースが 多いが、通常のパッケージソフトはバージョンアップによってカスタマイズ部分の非互換対応が問題となるため 本来はユーザにとって「カスタマイズ」は禁忌とされている。 このようにバージョンアップによるユーザが無駄に犠牲となる構図はあらゆるソフトウエアで見られることであるが バージョンアップによる非互換対応とはIT業界の「食い扶持」でもある。 システムになんら問題が無くても、バージョンアップによるサポート切れや、 機器リプレースに伴い新しいOS,新しいミドルウエアのリプレースは半ば強要されることとなり、 最上位のアプリケーションレイヤが否応無く影響を受け膨大なコストでそれらの対応をすることを、 IT業界ではなんら疑問に感じる者はいない。 >>542で書いたとおり「抽象化された目的は変わらないが下位レイヤを更新すると具体的な手続きが変わってしまう」がゆえに 「何の価値も生み出さない」作業のために膨大な投資を迫られるのが常であり、ユーザにとっても必要悪として「常識化」されてきた。 これらの理由から特に海外ではERPなどのパッケージソフトは、カスタマイズせずに使うことが一般的だ。 簡単に言えばERPパッケージはもともとカスタマイズをすることを良しとしていない思想が根底にある。 ベンダーの最大公約数にユーザは合わせろという立ち位置はXSIファナティックの主張とも重なっている。 たしかに一般的にはパッケージソフトはカスタマイズするべきではないだろう。 しかしMayaだけはこの常識を覆した。 Mayaはユーザが大幅にカスタマイズすることを前提として設計された極めて珍しいパッケージソフトである。
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545 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2015/11/22(日) 08:03:43.01 ID:37n/+/a5 - ここまで複雑で巨大かつ高度な技術の固まりのパッケージソフトと
ユーザによる膨大なカスタマイズ資産の共存が見事に機能し、 進化の過程で長期間にわたり互換性が保たれているケースが過去を含めて他にあるだろうか。 Mayaをがっつりプロダクションパイプラインのメインツールとして開発した 膨大なアセットを持つ巨大プロダクションが、プロジェクトの切り替え時の Mayaバージョンアップで非互換対応に追われるという話が語られているだろうか? 仮に15年前のMayaユーザがタイムスリップし今のMayaを触っても、 ユーザインタフェースの基本的な考え方は一貫して変わっていないため ノウハウがそのまま流用出来、もって来たMelスクリプトは動作し、シーンファイルも開ける。 心配事は吹っ飛び膨大な新機能を見て感動に包まれるだけだろう。 あなたは、今から15年後、つまり2030年にタイムスリップしても まだ自分の作り上げた資産とノウハウがこの世界で生かせると思うだろうか? それを実現してきたのがMayaであり、今から15年後にもそれが実現できるポテンシャルは十分ある。 この期間を通算すると2001年宇宙の旅やブレードランナー等の近未来を描いた際のタイムギャップとスケール感は一致する。 ユーザにとって最もつらいことは、自分の長年蓄積したノウハウが消失することである。 XSIのアセットとノウハウのライフサイクルが短期間に終焉に向かった事を嘆くXSIファナティックは Mayaはユーザフレンドリーではないと長年攻撃してきたが、 実はMayaの様に互換性の高さからユーザのアセットやノウハウが長期間消失しないことこそ、 もっともユーザフレンドリーであった。
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