- 翠星石虐待スレ6
294 :名無しかわいいよ名無し[]:2020/01/18(土) 00:53:02.83 ID:HZRmx+o/0 - 今日は土曜日。
デュードにとって久々の休みである。 会社をクビになったものの、ヴィンス社長とは仲良くやっており、自宅出勤という形で契約社員として働いている。 「あーあ、一日中パソコンと向かい合ってると疲れるぜ」 デュードはパソコンの隣に置かれた缶ビールを飲み干し、後ろに放り投げる。 「いた!」 カラになった缶は見事に翠星石の頭にヒットした。 「ちょっと痛いじゃないですか!謝るくらいしたらどうなんです!?」 翠星石の周りにはデュードが飲んだビールの缶がいくつも転がっている。 この様子では何度もぶつけられたのだろう。 尤も、デュードは後ろを見ずに放り投げるだけなので、狙って当てるのは不可能だろうが。 当てられる翠星石も運が悪いのだろう。 デュードは翠星石のことなど目もくれず、キーボードを只管たたきながら 「うるせえな。俺は今仕事してるんだ。そのくらい避けろウスノロ」 最近のデュードは随分と忙しく、翠星石に構っている暇は無い。 そういう態度をとられると翠星石は非常に腹が立つ。 「翠星石はさっきから何度もぶつけられて頭が痛いのですよ?可哀想だと思うなら撫でてくれても・・・」 「わかったわかった。撫でてやるからビール持って来い!」 「はいですぅ!」 翠星石は喜んでビールを取りに行った。 「持ってきたですよ」 「おう、ありがとよ」 そして翠星石は撫でてもらえると心待ちにしていたが、与えられた恩賞は 「っげう!」 自らが持ってきた缶ビールによって頭を殴られるのだった。 「痛いじゃないですか!翠星石はちゃんと言うこと聞いたですよ?そっちも約束くらい守って欲しいですぅ!」 缶ビールを勢い良く飲むデュードの耳には、翠星石の言葉など聞こえてはいない。 「ああ〜こいつはたまんねえぜ!これぞ社会人のオアシス!」 「ちゃんと聞いてるですか!?」 約束を破られてキリキリしている翠星石にデュードは面倒くさそうに対応する。 「聞いてるよ。じゃあ次もう一本持ってこい。大丈夫、今度は約束守るから」 「まったく、今度は守ってもらうですよ!」 翠星石はしぶしぶ同意しながら冷蔵庫のほうへ向かった。 「あれ?もうないですぅ」 冷蔵庫の中を見回すが、ビールは一つも無い。 「おい!早く持ってこいよ!」 「い、いま持ってくるです!」 仕方なく翠星石は瓶に入った高そうなワインをグラスに注ぎ、デュードの所へ持っていくことにした。 「ほら、高級そうなワインを持ってきたですぅ。感謝するですよ」 得意げに語る翠星石にデュードはそのまま硬直した。 「え?デュード?どうしたですか?」 「お前、ビールなかったんだろ?」 「な、なぜそれを!?い、いや!ビールよりもワインのほうが好きだろうと思って・・・きゃ!」 デュードは翠星石の手に握られたワインの入ったグラスを取り上げると、それを一気に飲み干した。 「いや、実はさっきの缶が最後だったんだよね。で、このワインはトニーと一緒に飲もうと思ってたんだがなあ。お前のせいで台無しだぜ」
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