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名無しかわいいよ名無し
【ぬらりひょんの孫】淡島のスレ【天邪鬼】

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【ぬらりひょんの孫】淡島のスレ【天邪鬼】
962 :名無しかわいいよ名無し[sage]:2010/12/23(木) 15:00:03 ID:y0OAu53X0
ひたすら淡島を描写してみた。要するに、淡島のおっぱいは素晴らしい。

遠野の天邪鬼は、昼は男、夜は女の姿をもつ妖怪である。名を淡島という。
その名は日本最古の物語である古事記に登場する神に由来する。
伊弉諾神と伊弉冉神の第二子でありながら、不具であった為に流されたとされる哀れな神、淡島。
その神に、男でもなければ女でもない不完全な存在である淡島を擬えて誰かがその名を与えたのか
はたまた自ら名乗るようになったのかは定かではない。

一つの器に二つの性という妖怪の中でも稀な性質をもつ所以は、淡島の出自に遡る。

父親は、鬼神であった。何よりもその圧倒的な暴力によって恐れられる鬼の種族。
母親は、天女であった。地を這う人間を魅了する、美しき舞姫。
結ばれるはずのない二人が結ばれ、子を生した。
それが、淡島である。
鬼神に天女という強力すぎる二つの血は互いに混ざりあおうとはしなかった。
それどころか、一つの身体の内に奇妙に住み分けることとなったのである。
結果、聖と邪という本来なれば相反するはずの二つの気を併せ持つ天邪鬼という妖怪が生まれた。



淡島は両性を有する妖らしく、男女ともに通ずる非常に中性的な顔立ちをしている。
細い面にすうとまっすぐ鼻筋が通り、切れ長の目が長めの前髪の合間から覗く。
鋭い眼光は一見冷たい印象を与えるがその瞳は存外に優しげな色をたたえている。
血色が良い頬は淡島の気分が上がるに合わせてすぐに紅潮し、さらさらとした髪が
その頬の線を隠すように覆っている。
普段少年のような笑みを浮かべる口元には常に何かしら花の茎を銜えていて淡島が喋るに合わせて
ひょこひょこと上下に動く。
髪と同色の、若葉色の着物を好んでよく身につけている淡島は一振りの刀を
無造作に巻いた山吹の帯にさしている。
しかし武器そのものには強いて言うほどのこだわりはなく、なんでもいいらしい。
それらの上から纏うは燃えるような赤、緋色の長羽織。首元には厚く布が巻かれ、時折顎の先が埋もれている。


淡島は、春の色をしている。
厳しい冬が去り、新しい命が芽生える春。淡島の髪も目も、そんな時期の瑞々しい新緑の色だ。
髪は細く緑がかった金糸で、太陽の光を受けてきらきらと輝く。
量は多めに、肩のあたりで適当に切りそろえられた感のある髪は
男の時はやや長く首にまとわりつき、女の時は毛先が楽しげに踊っており
それが淡島の中性的な容姿を引き立ている。
【ぬらりひょんの孫】淡島のスレ【天邪鬼】
963 :名無しかわいいよ名無し[sage]:2010/12/23(木) 15:02:20 ID:y0OAu53X0
戦闘好きの集まりを自称しまた外からも称される遠野の地において
淡島ははっきりと華奢な部類に入る。
いかにも年若い美少年といった見てくれのイタクですら淡島より目方があるのだ。
男の時にはイタクにわずかに背丈は勝るものの、その筋肉の差は決定的だ。
しかし日々刀を握っているだけあって、手のひらだけは厚く、指も長い。

夜になると、淡島の華奢な印象は一変する。
けして夜の方が強健というのではない。実際、背は三寸も縮み首や肩はいっそう細くなる。
しかし夜の淡島にはその細さ以上に目立つものがあるのだ。
柔らかそうな胸、引き締まった腹、そして十分に肉ののった尻―――豊満な女の肉体である。

幼少期はそれこそ昼夜変わらぬ姿をしていた淡島だが、成長期に入るとそれは変わった。
特に顕著だったのは淡島に流れる天女の血の影響だった。
天女の特徴は、結局は全てその美しさに帰属する。理想的な「女性」こそ天女の本質なのだ。
普段いくら粗野でおおらかなところを見せようとも
古来より人々をその容姿と優雅な舞で魅了してきた天女の血を淡島は確かに受け継いでいた。
それまで一直線だった身体はゆるやかな曲線美を描き始め
胸に、腰に、ふくよかな肉が瞬く間についた。
睫毛は彼女の切れ長の目を包むように長さを増し、唇は何も塗っていないのに
艶やかな光を帯びた。
その変貌ぶりは長い年月を生きるために時間の感覚が鈍っていた遠野の古株連中も、
あの時期ばかりは時の流れを感じたと今になっても語り合うほどである。
女としては理想的な成長を遂げた淡島であったが、本人は長らくそれを厭っていたきらいがある。
まず、昼夜で姿は違えども基本的には男を称する淡島は急速に女へと変わっていく身体に
精神の方がついていかなかった。
ある時を境に開き直ってからは、明白な男女の違いは却って
彼にして彼女自身の畏を見出すのを助けひとまず淡島は落ち着いたのだが。
しかし次は傭兵の里ならではの悩みが淡島を苛んだ。
遠野の主な収入源は、各地に優秀な兵を派遣することに対する報酬だ。
それはけして安いものではないだけあって、兵を見極めに来る者たちの目は厳しい。
そういった状況で、淡島のいかにも女性的な身体は不利に働いた。
昼に女になるのならまだしも、妖怪の本分である夜にその調子では士気が下がる、というのが彼らの主張だ。
そもそも女の強さなど高が知れていると淡島の眼前で言い放つ者も少なくない。
こういった意見ならまだマシな方で、中には派遣候補の中に淡島が混ざっているのを見て
専属の慰め役かと言ってのける輩までいる。
そこまでの暴言が出ると淡島としてもいかな取引相手とはいえ怒りを抑えることができず、
売られた喧嘩は買うものとばかりに暴れ出してしまう。
外の者に対する礼儀もなんのその、畏もまともに魅せることすらなく
相手を瀕死寸前に追いこんだことすらある。
使者が打ちのめされたとなればおおごとになりそうなものだが、そこは老練な上役のこと。
派遣候補を選んだ自分たちの目を疑うとは何事かと、ちゃっかり報酬の値上げを要求し
怒りを一通り発散しおえてばつの悪げな淡島に向けてにやりと笑ってみせる。
概して遠野の者は身内には甘いのだ。
とはいえ、いちいちそのような見られ方をするのは腹立たしく
何時までも怒りの元であることには変わりない。


そうでなくとも胸がでかすぎて動きにくい、と淡島はぼやく。
晒を何重にも巻いておさえてはいるのだが、それでも動くものは動く。
跳んだり跳ねたりする度に重たげにゆさゆさと動くそれを見て、
遠野の者たちは本人にはけして言わないが、まぁ確かに戦に集中できなくなるよなぁと
なんとも言えない顔で肯きあうのだ。
【ぬらりひょんの孫】淡島のスレ【天邪鬼】
964 :名無しかわいいよ名無し[sage]:2010/12/23(木) 15:04:58 ID:y0OAu53X0
繊細な容姿とは裏腹に、その中身は豪胆だ。
思考回路は至極単純で、快・不快が淡島の判断基準である。
難しい思考だの回りくどい言い回しだのといった面倒なものは一切好まず
周りにも素直であることを強要する節がある。
その図々しさが悪いように働くこともあれば良いように働くこともあるので
周りも諌めるに諌めないという状況だ。
淡島自身は言うまでもなく己の感情に実直である。
すぐ笑い、すぐ怒り、とかくころころと表情がよく変わる。
そのくせ本人としてはクールな自分を気取りたいらしく態度は時折素直ではない。
しかし文句を言いつつせっせとその言葉とは真逆のことをしている様に、
周りの者はほんの少し素直じゃないが結局は非常に素直だと生温かい目で見守るのだ。

そして遠野の妖怪である以上例外なく戦闘好きで、遠野の誇る実戦場では
日々楽しげにこぶしを交えている。

また、情に厚い兄貴肌(姉御肌)で一度身内と受け入れた者にはとことん尽くす。
それどころか友人の友人は自分の親友と言わんばかりの対応だ。
しかもその身内の基準も相当甘く、僅かなきっかけで(本人はそんなことないと否定する時もあるが)
絆されてしまうのが淡島の美徳でもあり弱点でもある。
それを指摘される淡島は、「つってもほっとくわけにゃいかねぇだろー?」と気まずげだ。
しかしそこでさすが天女だ、母性愛に溢れているなどと軽口を叩こうものなら
その者はもれなく淡島の「父性」の具現に襲われるのがオチだ。

実際、普段は形を潜めているものの淡島の中には女らしい気質も
しっかりと根を張っているのだが。淡島が天女の力を使おうとするとき、それは顕著に現れる。
眼差しは優しく、唇は上品に弧を描き、そこからは上等の砂糖菓子のような
普段の調子とはかけ離れた甘やかな声が紡ぎ出される。
その声に、その仕草に、人はただ母親の胸に抱かれる幼子のように気を緩めてしまうのである。

とはいえ、実戦ではそうして気を緩めた瞬間
次は一転して破壊だけを突き詰めた淡島のもう一つの畏が襲いかかるのだが。
卑怯な。と叫べどもそれが受け入れられることはない。



「女と思えば鬼神。男と思えば天女」
つまるところ、淡島を表す言はこれしかないのである。


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