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633 :がんと闘う名無しさん[sage]:2015/05/31(日) 06:33:53.93 ID:0jY/6EI6 - 連合赤軍浅間山荘事件・吉野雅邦
千葉刑務所十工(介護工場)での吉野は実に献身的で前向きな男だった。仕事はもちろん ソフトボールではキャッチャーとして大きな声を出し、短歌クラブにも参加。卓球では 強姦殺人犯と組み、最強のダブルスチームとして活躍した。父ほどの年齢の爺さん懲役の 車椅子を押す吉野を見ていると、とても全国を震撼させた連合赤軍の闘士には見えない。 散髪で一緒になった際、吉野の頭部にひどい傷跡があったことだ。五分刈りの吉野の頭には 思わず目を背けたくなる様な深い裂傷跡があった。機動隊にやられた跡なのだという。 「なあ、吉野さん、あなたはこんな介護の仕事を嫌な顔ひとつせずよくやりますな。見ていて いつも感心しとるんです」すると吉野は照れ笑いを浮かべた。 「いいえ、僕はこういう仕事、結構自分にあっていると思うんですよ。それほど苦に思った ことはないです」「あんたなら、早くシャバに出て、こういう仕事すぐにでもできるんと違う?」 「ハハハ、そうだといいんですが・・・・」「でも、僕は出られないでしょう。そんな気がします」 「いろいろ、昔の仲間のこととかありますしね、でも僕は一生出られなくてもいいんです。 そういう覚悟でなければいけないと思います」 かつて革命を目指した男の心は揺れているようだ。拘置所時代が長かった吉野だが、すでに千葉 刑務所での服役期間は25年を超えた。私は彼があと5年程度で仮釈放されるものと信じている。 (「31年ぶりにムショを出た」金原龍一より)
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