トップページ > 癌・腫瘍 > 2011年07月08日 > UX0SfnH8

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がんと闘う名無しさん
583
■■■胆管癌とその転移性肝癌について■■■

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■■■胆管癌とその転移性肝癌について■■■
583 :がんと闘う名無しさん[]:2011/07/08(金) 22:47:18.37 ID:UX0SfnH8
白金製剤についていくつか誤解を招く内容がありますので腫瘍内科専門医の立場から補足します。
主にシスプラチンとオキザリプラチンについて解説します。現在胆管がんに関してシスプラチンとオキザリプラチンのどちらが有効かは結論が出ていません。
あたかも結論が出ているような書き方は誤りです。なぜなら両方を比較した臨床試験をしていないからです。
これが例えば胃がんの場合ですとそうした臨床試験が行われており結論が出ています。
REAL−2試験ではECF(エピルビシン、シスプラチン、5−FU)とEOF療法(シスプラチン→オキザリプラチンへ変えたもの)で比較され少なくてもEOFの方がECFより同等以上でした。
また5−FUをカペシタビンに変えた場合でも同様の結がでました。
これにより胃がんではオキザリプラチンがシスプラチンと同等以上とされました。
■■■胆管癌とその転移性肝癌について■■■
584 :583[]:2011/07/08(金) 23:08:06.55 ID:UX0SfnH8
胆管がんでもこうした臨床試験を組まれた方いいと思います。
シスプラチンの副作用が取り上げられていますが確かに吐き気、腎障害のため使い難い薬と思われていることは否めません。
しかしイメンドのような新しい吐き気止め薬も認可され以前のようなイメージではないと思います。
確かに長時間の点滴のため入院が必要となりQOLが落ちる印象は否めませんが薬代はオキザリプラチンの3割程度と安いです。
オキザリプラチンは副作用が少ないイメージですが長期間使用すると手足の痺れなどがあります。外来で投与できるのは確かに魅力的ですが。
欧米は特に米国はオキザリプラチンを好んで使い日本ではシスプラチンを使いたがる傾向は日米の保険制度の違いもあるかと思われます。
抗がん剤治療での入院がまだまだ多い日本とできるだけ外来投与で行う米国との差です。
どちらが優れているかは胆管がんに関する限り結論は出ていませんからどちらか一方を持ち上げ片方をけなすのは医者としてはありえません。
ただ豊富な治療経験を持つた腫瘍内科医が入院施設を持たないでかつ保険制度に縛られず自由のに抗がん剤を使う場合シスプラチンよりオキザリプラチンを使いたがるのは良く理解できます。
私のようにレジメンがあらかじめ決められており保険外の薬を自由に到底使用できない立場の人間からはうらやましい限りです。
ですので胆管がんに関する限り白金製剤の有効性は認識されておりその中でシスプラチンを使うかオキザリプラチンを使うかはさほど重要な問題ではありません。問題は使いこなせる医者を育てなければならないということです。
私からすると吐き気止めも満足に使いこなせないでシスプラチンを使う医者になるなといいたいところです。
ですので保険制度がある以上多くの胆管がん患者さんには普通にシスプラチンを使用していただきたいです。勿論シスプラチンの副作用がいやな人、長時間の点滴がいやな方は自由診療でオキザリプラチンを使用するのをとめるわけではありません。
参考になりましたでしょうか。
これが腫瘍内科専門医の考えです。


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