- 70代のまったり株式投資
219 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2018/11/06(火) 06:43:30.35 ID:te1I6CGh - 売りに転じた人気株―米金利上昇懸念で割高感(スクランブル)
2018/11/06 日本経済新聞 朝刊 5日の日経平均株価は前週末比344円安と反落した。米中貿易戦争への警戒が再び高まった。一方、個別株をみると米長期金利の 上昇を懸念した銘柄選択が鮮明だ。成長期待が高く、値動きの良さが相まって人気を集めてきた「モメンタム株」の割高感が嫌気され、 資金の逆回転が続いている。新たなけん引役が定まらない中では、相場の本格反転は難しそうだ。 「きょうは想定よりもきつい下げになった。短期筋の反発を期待する買いも乏しい」。5日、外資系証券の営業担当者は株価ボードを見 つめながら話した。 下げが目立ったのは高成長期待を背景に持続的に上昇してきた銘柄群だ。代表格がファーストリテイリング。2日に年初来高値を付け たものの、10月の国内販売の減少が嫌気されて5%安となった。MonotaROやオービックなどの好業績銘柄もそれぞれ一時5%安、 3%安と売られた。 □ □ 多くに共通するのは、個別銘柄を選別して買いを入れるアクティブ投資家の人気を集めてきた点だ。予想PER(株価収益率)も東証 1部平均の約14倍を上回っている。SMBC日興証券の圷正嗣氏は「アクティブ投資家の保有動向をみると、過去3年の上昇率が高い 銘柄に偏っていた」と分析する。 人気集中株が一転して売られる背景には、その値動きが投資家心理に左右されやすくなっている点がある。「なかなか米国株のVIX 指数(予想変動率指数)が下がらない」。マッコーリーキャピタル証券の増沢丈彦氏は指摘する。 投資家の不安心理を映す米VIX指数は10月初めまで11〜12台だったが、10月下旬には20台半ばまで上昇。11月に入っても20 前後で推移する。日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)も5日に急上昇した。不安心理が強い中ではまず値上がり益の大きい銘 柄を売って利益確定しようとする動きが強まる。 不安増幅の要因を探ると、米長期金利上昇に行き当たる。2日発表の米雇用統計で賃金上昇率が3・1%と9年半ぶりの水準へ加速。 物価上昇への懸念も強まり米長期金利は3・2%台に乗せた。 □ □ アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之氏は「金利上昇懸念がある中では個別銘柄の割高感が意識されやすい 」と話す。金利と企業の利益成長率の見合いで、株式投資の魅力が低下するためだ。2月や10月も米金利上昇が株安の引き金となっ たが、まだ傷は癒えていない。結果として米長期金利と日経平均VIも連動しやすくなっており、人気集中株の売りを招いている。 相場全体が上昇基調を取り戻すためには、新たなけん引役が必要との声も多い。アリアンツの寺尾氏は「過度な業績不安で売られた 銘柄の中で(株価の)底入れが見え始めたファクトリーオートメーション(FA)関連は注目できるが、決算内容をなお見極める必要がある 」と話す。幅広い銘柄に買いが入るまでには、もうしばらく時間がかかりそうだ。(菊地毅) 【表】アクティブ投資家の人気と〓PERが高い銘柄が売られている 5日の下落率(%) アクティブ投資家の保有比率(%) 予 想PER(倍) モノタロウ 4.8 41.3 63.8 ピジョン 4.5 30.5 42.4 オービック 2.7 28.8 32.7 サイバー 3.2 25.7 128.6 リログループ 1.2 25.0 31.6 セ コ ム 2.1 19.9 23.4 (注)SMBC日興証券がまとめたデータをもとに作成
|