- 徒然なるままにコピペ日記 第1章
195 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/12/16(月) 06:42:51.25 ID:pnMXHsgr - 3メガ銀の持ち株会社、「司令塔」一段と重み、連結経営、収益力を左右。
2013/12/16 日本経済新聞 朝刊 5ページ 987文字 書誌情報 三菱UFJフィナンシャル・グループなどの3メガ銀行が連結経営を強化している。M&A(合併 ・買収)で証券や消費者金融など銀行以外の事業の存在感が高まるなか、人や資本を子会社 にどう振り向けるかが全体の収益力を左右するためだ。海外を含めて複雑になるグループをどう 一体運営するか。司令塔となる持ち株会社の役割が一段と重くなっている。 三菱UFJが10日都内で開いた諮問機関、グローバル・アドバイザリーボード。初会合では ジョン・ルース前駐日米大使ら6人の識者が世界の金融規制などについて経営陣に助言した。 同機関は海外展開を加速する三菱UFJが持ち株会社の機能を強化するために新たに設けた。 同社の2013年9月末の海外融資残高は20兆円強と10年前の3倍。証券やカード子会社 などグループ企業も連結収益を押し上げる。こうした動きに対応するように持ち株会社の人員を 増やしている。旧三菱東京FGがUFJと合併する以前、持ち株会社の陣容は100人足らずだっ たが、今では約1150人に達する。 持ち株会社の人員は三井住友やみずほFGでも右肩上がりで増えている。みずほは傘下銀 行の合併で現在のみずほ銀行が今年7月に発足。それに備えて12年春から持ち株会社に 企画や経理部門などを集約し、信託銀行や証券会社を含めて一体で管理する体制に移った。 グループ全体の連結純利益から傘下銀行の純利益を差し引いた「連単差」は、銀行以外の 収益貢献度を示す。国内の銀行業務が伸び悩む一方、証券や消費者金融などの業務は高成 長が続き、連単差は拡大基調にある。 人事でも「本流の銀行とそれ以外」を分ける時代は転機を迎えている。三井住友では今春 、消費者金融のSMBCコンシューマーファイナンス社長だった久保健氏が銀行副頭取に復 帰。グループ全体の最適な人材配置が狙いだ。3メガ銀では銀行と証券で役職を兼務したり 、銀行から出向したりする事例も増えている。三菱UFJの首脳は「証券への出向は左遷では なく出世コース」と話す。 持ち株会社の位置付けが大きくなったことを受け、金融庁は今年度の監督方針で「グルー プ全体の経営・リスク管理で持ち株会社が主導的な役割を果たしているか」をチェックすると 明記した。会社法の見直しに携わった岩原紳作早大教授も「持ち株会社はグループ全体の 責任を負うだけに、それに見合った権限を持つべき」と指摘する。
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