- 徒然なるままにコピペ日記 第1章
184 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/12/10(火) 06:53:43.46 ID:/SMUvi8L - 株、先物主導の上げ鮮明、主力銘柄の商い薄く、上昇基調続くとの見方(Forecast)
2013/12/10 日本経済新聞 朝刊 19ページ 1158文字 書誌情報 9日の株式市場で日経平均株価は350円の大幅高となった。円安進行にもかかわらず、主力 の輸出関連株の商いは盛り上がらず、市場では先物主導の上げとの指摘が多い。最近の急ピッ チな相場上昇への警戒感が背景にあるようだ。短期的な過熱感がある一方、円安による企業業 績の拡大期待を背景に、中期的には相場の上昇基調が続くとの見方がもっぱらだ。 この日の日経平均の上げ幅は9月3日(405円)以来の大きさとなった。ただ、日経平均寄与度 ランキングをみると、ファーストリテイリングやソフトバンクなど5銘柄だけで指数を120円近く押し 上げた計算だ。先物との裁定取引で値がさ株が上げ、日経平均を底上げした面がある。 先週半ば以降、日経平均先物の売買が盛り上がっており、9日も12月物の売買高は10万枚 を超える高水準だった。「米雇用統計の発表前に株価指数先物を売っていた海外の投機筋が一 斉に先物買いに動いた」(国内大手証券)という。 半面、主力株の売買は盛り上がっていない。時価総額の大きい主力株で構成する東証株価指 数(TOPIX)コア30採用銘柄の売買代金も9日は6119億円。直近で最も商いが増えた11月2 2日(1兆252億円)より約4割少ない。トヨタ自動車やホンダの売買代金も約2週間ぶりの低水準 にとどまっており、円安を材料に上値を追う動きは限定的のようだ。 背景にあるのは高値警戒感だ。QUICKが国内の機関投資家や証券会社を対象に12月3日〜 5日にかけて実施した調査によると今後の国内株組み入れについて「かなり引き上げる」と「やや 引き上げる」を合わせた比率が21%と前月から8ポイント低下し、12年7月以来の低水準だった。 日経平均が直近安値を付けた11月8日から約1カ月で1割強上げ、短期的な過熱感を指摘する 声は多い。 米量的金融緩和の縮小が始まると、新興国から投資マネーが流出するとの懸念も根強い。「マ ネーの逆流が起きると、従来のような持続的な高成長は期待しにくい」(りそな銀行の下出衛チ ーフストラテジスト)。外部環境の不透明感を背景に実需の買いがあまり盛り上がらない中、先物 主導の急ピッチな上昇への警戒感がくすぶっている。 半面、中期的にみると相場の上昇トレンドに変化はないとの見方が大勢を占める。 米量的緩和の縮小は新興国からの資金流出につながる半面、米景気の回復期待を背景に円 安・ドル高を促す材料となる。円安基調が継続すれば今期だけでなく、来期の業績拡大を後押し する。「海外投信などが、来期の業績改善が大きくなりそうな銘柄を選別物色する動きが出て いる」(国内証券)という。 みずほ信託銀行の荻原健チーフストラテジストは「円安で来期業績の改善が進めば投資指標 面でみた割高感も乏しくなり、相場に上昇余地が出てきそう」とみていた。
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