- 徒然なるままにコピペ日記 第1章
97 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/11/15(金) 06:50:22.86 ID:vUFp5jPD - 大手銀、好決算にも死角、利ざやは縮小続く、融資、一段の拡大急務。
2013/11/15 日本経済新聞 朝刊 大手銀行の2013年4〜9月期決算は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」に伴う株高や 取引先企業の業績改善の恩恵が鮮明になった。これまでの国債頼みの収益構図は変わり つつあるが、貸出利ざやの縮小には歯止めがかからない。好決算を続けるには、設備投資 など前向きな企業活動を金融面から後押しする必要がある。(1面参照) 「業績の回復が大企業から中堅・中小企業へ徐々に広がっている」。三菱UFJフィナンシャル ・グループの平野信行社長はアベノミクスの手応えをこう話す。5グループが保有する株式の 減損処理額は前年同期に比べて6700億円あまり減少。貸出先企業の業績改善で不良債権 処理にかかわるコストも大幅に減った。この2つで最終利益の増加額(6100億円)を説明できる。 個人向けの投資信託販売なども好調で、手数料収入を稼いだ。 だが持続力には課題が残る。本業のもうけを示す実質業務純益は14%減の1兆5000億円。 国債売買益が4800億円減ったのが響いた。国債に代わる収益の柱が頼りない。 9月末の貸出残高は前年同期比8%増。内訳をみると、海外が36%増と大きく伸びたのに 対し、国内は3%増どまりだった。三井住友トラスト・ホールディングスの北村邦太郎社長は 「企業は厚めに手元資金を持っており、本格的な借り入れ需要には至っていない」と見る。 3メガバンクの国債残高は9月末までの半年間で23兆円減ったものの、現金・預け金が27 兆円増えた。三井住友フィナンシャルグループの宮田孝一社長は「個人や企業のマインドは 前向きになっている」と語る。日銀当座預金に滞留している資金を企業の設備投資向けの融資 に振り向ける必要がある。 日銀の量的・質的金融緩和の影響で、貸出金利から預金金利を引いた利ざやの縮小には歯 止めがかかっていない。三菱UFJの7〜9月の利ざやは1・03%と過去最低水準だ。「今後大き く改善するとはみていない」(りそなホールディングスの東和浩社長)との声が多く、利ざや縮小 を打ち消すだけの貸出量を増やせるかが試される。 14年3月期通期の最終利益は前期比2%減の約2兆6000億円の見通し。上期の利益を2 倍にすると約3兆3000億円になるが、下期の与信費用を多めに見積もるなど慎重な前提を置 いた。前期比7%増の6000億円を掲げたみずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長は 「下振れリスクは限定的で、必達目標だ」と強調する。アベノミクスの好環境を生かし、成長分野 に資金を回せるか。下期には本業の力がいよいよ問われる。
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