- (;つД`)年金10万以下で生活してる者集まれ!4
44 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2013/08/28(水) 12:19:59.11 ID:skwdcbHF - まだ10代で血気盛んな頃、風光明媚な大自然の中で暮らし夏ともなると海に川に遊びに行くのが日課だった。
それでもどこか人の声で喧噪を感じるような海水浴場ではなくその裏側の海だったりした。 先月まで1年、思うところあってこの歳で介護業界に身を投じていた。 70歳では若いほう、90歳以上の入居者が100人以上、自分は息子の年代。 深夜になり夜勤で便や尿の処理で部屋を一戸一戸尋ねるとその人の本音が出る事が多い。 殆どの入居者は癌や重篤な持病を持ち、自分の残りの人生が数ヶ月〜数年と思い、また自覚している。 認知を煩っているのが半数、でも自分の死についてはリアルな感覚であることが多い。 「私なんか早く死んだほうがいいよね」「もうすぐ死ぬんだしさ」「早く死にたいよ。」 お金のある入居者、そうではない入居者どちらが幸福なのか?考えたがその差は無かった。 同じ施設で同じ時間を過ごすしかなく、死に向かう孤独な夜を過ごす事では平等だ。 金があって家族が足繁く通って来る大人しい入居者には、何故自宅で看護して貰えないのか?疑問さえ沸く。 口がきけず身動きもままならず、こちらの会話は理解している、話しかけに笑顔で答える、そんな人がTVも見ずに 長い夜、部屋で何を考えて過ごしているのか?考えただけで胸が痛くなることも多かった。 毎月2,3人は救急搬送されその多くは半年以内に亡くなる。 100%近い入居者が毎晩投薬が必要であるがここは病院ではない。ホスピスに近い。 10代のあの夏、ふと、気が付くとそういうはずれの海にも、沢のある川にもひっそり佇む老人がいた。 釣り糸を垂れ海をじっと見つめている。視線は釣り糸の先ではなく水平線をじっと見ている。 沢の流れが苔むした石々にはじかれながら白い泡沫となって消えていくのをじっと眺めている老人もいた。 ある時、友人の祖母が縁側で西瓜をふるまいながらこう言った。 「若い人はいいね。たくさん想い出を作りなさいよ。歳を取ってからその想い出で生きていけるんだよ。」
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