- はい次の方。
461 ：名無しさん＠お腹いっぱい。[]：2011/02/18(金) 00:22:06 ID:6wQu6Gv4 - 銀座の小路に停めた車の中から見た風景
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A B C D
パンパンに膨れて色の褪せた 100均で売られているようなビニールバッグが
小路の先に見える 小さな交差点の隅に10個くらいかためて置かれていた（B地点
はじめはゴミの集積所だと思った
と 両手に重そうな荷物をぶら下げた老女が その前をゆらゆら通り過ぎる
間もなく老女は空手で戻り 集積所を素通りするが
数分後には又重そうな荷物を両手に下げ 時折よろけながら右手へと消える
それが何度も繰り返され そこでやっと気が付いた
彼女は A地点からC地点へ荷物を運んでいる
その後 BをDに運ぶのではなかろうか
行き交う人々の視線が 老女と荷物の山を往復する
そして いよいよB地点の荷物に取り掛かった
TVの画面のように こちらからはB地点しか見えないのだが
これをピストン輸送というのか？などと思いながら 30分ほど眺め
その交差点を左折しながら振り向くと 荷物の塊は一箇所ではなかった
老女の風体は 失礼ながらよく見かけるホームレスのそれそのままである
それにしても あれだけの荷物を抱えたホームレスが果たして居るものか
賽の河原の石積みが頭をよぎる
目的地があるというよりはまるで
荷物を運ぶことだけが目的であるかのような淡々とした歩みだった
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