- 一人暮らしの林住期【晴耕雨読】29 [無断転載禁止]©2ch.net
128 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2016/01/27(水) 06:14:42.77 ID:tQEzCam9 - 相続空き家、売るなら早く―4月から3000万円まで控除(M&I)
2016/01/27 親から実家を相続したものの生活拠点の違いなどから放置し、空き家になっている人は多いだろう。しかし空き家を売るのか、 管理しながら持ち続けるのかといった決断を早くする方が、家計の負担は軽くなるかもしれない。「特定空き家」に指定されると 固定資産税が上がる空き家対策特別措置法が昨年施行されたのに続き、相続した空き家を売れば税優遇を受けられる制度 が今年4月から始まる見通しだからだ。 東京都新宿区に住む会社員Aさん(40)は心配事がある。静岡県東伊豆町で一人暮らしの父が住む一戸建てだ。父は70 代後半。もし相続が発生すれば一人息子のAさんが引き継ぐが、住むつもりはまったくない。父が20年ほど前に田舎暮らしが したいと移住した家で、Aさんには縁もゆかりもないためだ。「幹線道路から離れていて、売るのも難しい。きちんと管理をしないと 税金が高くなるとも聞くし、頭が痛い」と話す。 総務省の調査によると全国の空き家は2013年10月時点で820万戸で、空き家率(住宅全体に占める空き家の割合)は 13・5%といずれも過去最高だった。高齢化や少子化が背景だ。野村総合研究所では、住宅以外への転用などが進まないと 空き家率は33年に30・2%になると予想する(グラフA)。 放置で負担拡大も 空き家になる理由で多いのは、親の死去などで引き継いだ家を持て余すパターン。国土交通省の調査で空き家になった住宅を 取得した理由を聞いたところ「相続した」が過半を占めた(グラフB)。郊外の持ち家に住む団塊世代は多いため、相続に伴って 空き家の扱いに悩む団塊ジュニアが増えるとみられている。 ただし空き家をいつまでも放置しておくと家計の負担が増す可能性がある。昨年5月に全面施行された空き家対策特別措置法 では、倒壊の恐れなどがある空き家について市町村は「特定空き家」に指定でき、一定の手続きを経て住宅用地の固定資産税が 最大6倍になる。対象は著しく状態の悪い空き家とされるが、指定の判断には各自治体に裁量の余地もある。 では空き家にはどう対応すればいいのだろうか。自分や家族がいずれ利用する予定はなく、一定の家賃も見込めなければ売却 を考えるのが無難だ。空き家は所有するだけで費用がかさむからだ。固定資産税のほか、定期的な掃除などのための電気代や 水道料金、万一に備える火災保険の保険料も必要だ。 こうした費用は建物の状態や立地などで違うが、空き家の管理サービスなどを手掛けるNPO法人「空家・空地管理センター」 (埼玉県所沢市)の上田真一・代表理事によると、年30万〜50万円程度の例が多いという。 修繕費かさむ賃貸 もちろん賃貸も選択肢になるが、一定程度の賃料が条件になる。数十年住んだ家を貸すときは水回りや内外装のリフォームが 必要になる例が大半で、費用は200万〜300万円程度が相場だ。不動産コンサルタントの長嶋修氏は「5年程度でリフォーム 費を回収できるかが賃料の目安になる」と助言する。費用が300万円なら賃料は単純計算で月5万円だが、管理費など経費 や空室リスクを考えると「月10万円程度は欲しい」(長嶋氏)。 空き家は所有期間が長くなるとコストも増えるため、通常は早く売るほど家計の負担は軽くなる。4月には相続した空き家を 売った譲渡所得から3000万円を控除する制度が始まる予定だから利用を考えてもいいだろう。旧耐震基準で建てた空き家 を耐震リフォームしたり、解体したりして売ることなどが条件だ。 立地によっては売却が困難な空き家もある。上田氏は「買い手がつかない物件でも、隣家が庭や駐車場として買う例がある」 と話す。話を持ち掛けても隣の人が消極的なら、家屋の解体費を自分で負担して更地にし、無償で譲渡する手もある。解体費 が将来に渡って続く所有コストより安く済むなら選択肢だ。 いずれ自分や家族が利用する場合も管理は欠かせない。自分でするのが無理なら、最近は管理サービスを手がける会社が 増えている。料金は会社やサービスによって様々だが、月1回の換気や通水などで数千円から1万円程度が大まかな目安だ。 業者を選ぶ際は「鍵の管理ルールや誤って家財を壊した時の賠償ルールを定めているか最低限確認することが必要」(綜合警備 保障)という。
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