- 弓道総合スレ三十二立目
941 :かっチャン[]:2014/01/01(水) 14:54:34.30 ID:R9+7WVMM - この前4寸的を作ったのは何時だったろうか。
はっきりは覚えていませんが、1ヶ月程度は経ったのでしょうかね。 7個作って、手付かずが1個残っています。 正射だと、かなり小さな印象の的でも中り、失射だと、的枠に中る様な惜しい中りではなく、はっきりと的の中心から距離を置いて外れます。 この失射特有な矢所の散り具合がドーナッツ中りですね。 ネット上で色々見てみると、的中率8割くらいの射手の場合、8寸的に相当するところに4割的中し、その外で尺二の的の内部に4割的中しているようです。 ですから、的中した矢だけで云うと、的の中心から12cmの辺りがドーナッツ中りのドーナッツ・矢所になっているようです。 また、4寸的に相当する的の中心部分は、全矢数の内の1割程度の的中でほぼ矢の空白地帯になっています。 こうした失射特有のドーナッツ中り現象の為、私の7個の的も長持ちしているということです。 私の場合は、4寸的に8割程度的中し、後の2割は的の中心から12cmほど外れる弱いドーナッツ中り現象です。 矢所に誤差を生む原因は、矢の並進運動ではなく、つまり、矢が大きくひなって重心を右に移動させるようなものではなく、矢の重心の進行方向にはさほど変化が無いけれども、矢の向きが矢筋から多少逸脱するような射の不備が起きているのだと思います。 しかし、この手の誤差の半分くらいは、矢羽の修正作用で助けられます。 ですから、巻き藁前から的前に立った時の矢所の誤差は予想を下回るものになるはずです。 ところが、矢が並進運動をしている場合には、矢羽の修正作用はそれほど利きません。 少しだけ説明します。 真っ直ぐな矢が、その重心の進行方向から僅かに板付けが右に傾いた場合、矢軸は全体にわたり左からの風を受けます。 ところが、軸よりも矢羽の付いた部分の方が風を受ける面積が大きく、板付け側より筈側の方が強い力を受け、矢の向きは修正されます。 一方、大きな矢の並進運動が起こった場合、例えば、板付けは矢の重心の進行方向に対して大きく右を向き、矢筈部分も大きく右に振れた状態だとします。・・・矢が滑らかなUの字 端的に言って、矢の先端1/3部分には、風によって右側に進むような弱い力が働き、矢の中間1/3部分には進行方向を変えさせる力が顕著ではなく、矢の後方1/3部分は風を受けると矢羽によって、左に進行させる様な大きな力が働きます。 その結果、このU字型の矢は全体として右方向に回転します。 このように、矢が並進運動を起こし、矢軸が蛇行するように飛んでいる間は、矢羽の方向修正作用は利いていません。 ですから、的中を考えると初心者の方は、矢がしなりを繰り返す時間が短い矢を使用された方が好いという事になります。 失射の原因は色々な誤差の複合されたもので、個々人で違うと思いますが、比較的大きな誤差を生むのは、前離れ・弦の帽子腹摺り・緩み離れ、それらを強調させる弓手首や腕の振りなどから起こる矢の並進運動です。 また、次に影響力の大きい誤差は、弓手手の内の強い捻りです。 どちらの誤差を生む場合でも、両手の内に無駄な力が入っていて、本来の力の使い方を知らずにいることが原因です。 離れで、馬手の手の内は弦が何の接触も無く弦返りするのが最良で、スッポ抜けるという感覚です。 一方、弓手の手の内では、弓の上鉾を的側に送り返すグーンという感覚が有ります。 そして、矢勢好く的に刺さるダーンという巻き藁や安土に刺さって行く感覚です。 スポの、グーン・ダーンです。・・・舘ひろし参照
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