- 第16部 備中竹内流を名乗る竹内流備中傅の大嘘3
841 :名無しさん@一本勝ち[]:2020/11/26(木) 08:37:35.25 ID:YW5txc5G0 - おじいちゃん、そのためのタナカくんのくだりやヨシ子さんとのくだり要らんねん。その大天狗の話だけ聞きたい。
ヨータよ、この話はワシが山でタナカくんと遭難した時に、ヨシ子さんとデートしたときの話をした中で、高校にスピーチに行って、スピーチの中でシャカシャカ谷を探検した話じゃ。そういうところを理解しなさい。 なんや、場末の小劇場でやってるアングラ演劇みたいやな。
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- 第16部 備中竹内流を名乗る竹内流備中傅の大嘘3
842 :名無しさん@一本勝ち[]:2020/11/26(木) 08:56:04.11 ID:YW5txc5G0 - ヨータ、そう言うわけで、ワシは洞窟でタナカくんに話を続けた。
タナカくん、そう言うわけで夜景を見ながら私はヨシ子さんに話を続けた。 ヨシ子さん、そう言うわけで体育館で後輩たちに話を続けた。 シャカシャカ谷を探検していたら、古ぼけた一軒の道場にたどり着いた。道場にひと気はないが、裏山で誰かの話し声が聞こえた。そして肉を焼く匂いがしてきたのじゃ。探検で疲れていたが、食べ物の香りに誘われてワシは坂道を登って行った。
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- 第16部 備中竹内流を名乗る竹内流備中傅の大嘘3
843 :名無しさん@一本勝ち[]:2020/11/26(木) 14:38:53.52 ID:YW5txc5G0 - 道場の裏山に登ると、あかあかとかがり火が焚かれており、その向こうに白装束に黒い袴で色とりどりの天狗のお面を着けた集団が見えた。
何やら秘密の行事のようで、恐る恐るものかげから覗いていたが、ワシはあまりにも空腹で思わず腹がグウと大きな音をたてて鳴ってしまい、「そこにいるのは誰だ!」と親分らしい眉毛のぐるぐるした人物に見つかってしまった。 オイほんまか?そんな時代劇みたいな展開は嘘くさいわ。しょうむない話やったら寝てまうど。 なんちゅう事を言うんや。せっかく人が忙しいなか話をしに来てやってるのに、話の途中で寝るやとか、ろくな大人にならんど! おじいちゃん、寝たらアカンの?ぼくはろくな大人にならんの? ヨータ、お前は寝たらエエんや。はよ寝なさい。これは話のなかの話のなかの話の高校生に言うてるんやさかいにな。
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