- 少林寺拳法総合スレ26
176 :名無しさん@一本勝ち[]:2019/07/31(水) 20:21:47.00 ID:UVzC+bQN0 - JR東労組が二月初めにスト戦術を打ち出してから、組合から脱退者が相次ぎ、六月一日時点で東労組の組合員数は、約一万四〇〇〇人までに激減したが、逆にいえば会社側の攻勢の中で、まだ一万四〇〇〇人の組合員が残った、ともいえるだろう。
なかでもスト戦術に拘った強硬派の東京、八王子、水戸の三地本にはその半数近い七三四二人がJR東労組に留まっているのである。 警察当局では「松崎の遺志≠受け継ぐ一〇〇〇人近いJR革マル派の中核部隊≠ェこの三地本を中心に依然として残っている」と見ている。
|
- 少林寺拳法総合スレ26
179 :名無しさん@一本勝ち[]:2019/07/31(水) 20:33:07.80 ID:UVzC+bQN0 - JR東日本によると、東労組がスト戦術を打ち出した二月初めごろから、首都圏各線での不審な事故が増え始めていた。
二月に二〇件だった発生件数は三月には約五〇件、四月には約一五〇件、五月には約二一〇件と右肩上がりに増えた。 事故は首都圏だけでなく、岩手県や長野県など管内全域に及ぶ。 (中略) 治安当局は「内部犯行を疑わざるを得ない事象も発生している」としており、JR東日本では主要駅や車両基地などにとりあえず監視カメラ約一万台を設置、その後も順次設置箇所を増やし監視体制を強めている。
|
- 少林寺拳法総合スレ26
181 :名無しさん@一本勝ち[]:2019/07/31(水) 20:57:34.56 ID:UVzC+bQN0 - 会社側は翌二十日、「これまで社員が一丸となって築き上げてきたお客さまの信頼に背くもの」と「争議行為の中止」を組合に申し入れた。
組合側の出方によっては列車の運行に支障が出る事態も予想される。 冨田社長はこの日、首相官邸を訪れ菅義偉官房長官、杉田和博副長官(警察庁出身)に会い、一連の経過を説明、「組合との全面対決もあり得る」という会社側の決意を伝える。 官邸側も二年後に迫った東京五輪を前に鉄道事故≠全力で阻止する必要に迫られていた。 「JR総連・東労組の革マル問題」はこれまでもたびたび国会で取り上げられており、官邸サイドも冨田社長の「闘う決意」を支持し了承した。
|
- 少林寺拳法総合スレ26
182 :名無しさん@一本勝ち[]:2019/07/31(水) 20:58:44.19 ID:UVzC+bQN0 - JR東労組から組合員の大量脱退が始まったのはこの前後からである。大量脱退はまず管理部門から始まる。
その波は現場にも広がり、現場管理職組合員はもとより若手組合員も相次いで脱退を始めた。全員が脱退した職場も多く、職場は大混乱に陥った。 脱退者は最初の一週間足らずで一万人近くに膨れ、以後も急ピッチで増え続ける。 慌てた東労組は「会社は職制や地位を利用して、なりふり構わぬ異常な組合脱退強要を行っている。ブラック企業の極みであり、団結権を侵害する不当労働行為を許さない」などと会社を強く批判した。 これがまた会社側だけでなく、組合員の反発も買った。
|
- 少林寺拳法総合スレ26
184 :名無しさん@一本勝ち[]:2019/07/31(水) 21:17:09.15 ID:UVzC+bQN0 - JRのなかには今でも「革マル派が支配する」といわれる組合と「労使共同宣言」を結び、宥和路線を歩んでいる会社がある。
民営化以来、最大の経営危機に陥っているJR北海道である。 同社ではJR総連傘下のJR北海道労組(北鉄労・組合員五六〇〇人)が組織率九割以上を占め、JR北労組(組合員四四〇人)、国労北海道(同五〇人)などを寄せ付けない圧倒的な組織力を維持している。 北鉄労は二十年以上も前から、JR連合傘下のJR北労組など他労組との「平和共存否定」の方針を掲げ、組合員に対して他労組の組合員との交流をいっさい禁じ、他労組の組合員に仕事も教えず、職場での挨拶も交わさない。
|
- 少林寺拳法総合スレ26
185 :名無しさん@一本勝ち[]:2019/07/31(水) 21:19:16.41 ID:UVzC+bQN0 - この北鉄労を長年、取り仕切ってきたのが、北鉄労のドン≠ニ呼ばれる元委員長の佐々木信正である。
佐々木は、一九九九年(平成十一年)から十年間にわたって同労組委員長を務め、この間、JR総連副委員長のポストにも就いた。 佐々木は松崎の腹心≠ナあり、松崎がJR東日本で築き上げた労使関係を、北海道で忠実に再現したといってもいいだろう。 今も同労組顧問としてJR北海道の労使関係に大きな影響力を発揮している。
|
- 少林寺拳法総合スレ26
186 :名無しさん@一本勝ち[]:2019/07/31(水) 21:24:13.35 ID:UVzC+bQN0 - 組合のきびしい糾弾に会社側は同年九月七日、常務取締役の島田修(現・JR北海道社長)名で「三六協定違反に対するお詫び」を発表、頭を下げた。
この「お詫び」から五日後の九月十二日、JR北海道社長・中島尚俊が失踪し、六日後に小樽市の海岸沖で遺体となって発見される。 会社幹部や社員あてに遺書十数通が残されており、社員あての遺書にはこう書かれていた。「三六協定違反で皆さんに多大なご迷惑をかけ、真っ先に戦線を離脱することをお詫びします。 『お客様の安全を最優先にする』ということを常に考える社員になっていただきたい」
|