- 沖縄拳法 第十二戦
22 :名無しさん@一本勝ち[]:2014/09/30(火) 13:37:51.43 ID:QhbsO9IT0 - 根本的な部分での問題で菊野のローキックは体が正面を向く癖が有り、
かつ射程も短いので相手のカウンターを食らうリスクが高い。 それは、本人も解っているので多用はしない(出来ないと言うべきか) シシリアに決めた2発のローキックもいずれも相手はハイキックを警戒してガードを上げていたので、 容易に入れる事が出来たが、その後に間を空けたのは明らかにシシリアがローキックに対しての カウンターを警戒したから。 菊野のローキックは確かに強いが、上記の理由で多用は出来ない。 特に打撃戦で後ろに下がらない相手には余計に。 ファーガソン戦では、ローキックを出す余裕さえ無かった。 本来、菊野という選手は、前蹴り(或は三日月蹴り)、或は中段の回し蹴りで試合のリズムを作るのが、 必勝法で、パンチに関してはカウンターか或は蹴りとのコンビネーションで使うのが、 得意な選手だった。 今は、そのスタイルが変わってしまい以前なら、勝つ試合は打撃で相手をコントロール出来ていたのが、 今は勝っている試合は何れも打撃戦では寧ろ遅れを取っている。 この状態が菊野にとって良い形かと言えば、けっして良い形とは言えない。 寝技のスキルに関しては、確実に昔よりも良く成っており、 行き詰まっているというコトに関して言うのならば、打撃だけと言える。 総合的に見れば、グラップリングの進化で今の菊野は昔よりもひょっとしたら強く成ったと言えるのかもしれないが、やはり今後の課題は打撃と言えるだろう。
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23 :名無しさん@一本勝ち[]:2014/09/30(火) 13:45:43.87 ID:QhbsO9IT0 - ファーガソン戦でも最初の数十秒迄は菊野はパンチを幾つか当てる事に成功している。
けれど、何れもそのパンチでファーガソンが効いた印象は無く。 それは、シシリア戦と全く同じ問題を露呈している。 その結果ファーガソンは、菊野の打撃の間合いと威力を見切り、余裕をもって戦う事に成功している。 試合から40秒を経過した時点でファーガソンがジャブを多用し始めた段階でもう、 菊野の打撃は実質効果を失っていた。
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29 :名無しさん@一本勝ち[]:2014/09/30(火) 20:01:51.12 ID:QhbsO9IT0 - >>28
現実的に見た場合、今の菊野にその発想はマッチしている。 リーチが短ければ、踏み込みを早く、深くすれば良いだけという話だな。 堀口等も言わば、あの踏み込みがあるからこその強打だしな。 練習相手に伝統派の学連王者の内田がいるので、 菊野本人がその技術を習得しようと思えば、取り組む事は可能だろう。 最も菊野本人が沖拳の球の様にゴロゴロと動く事に捕われる限り、他流の踏み込みの技術とかを 習得しようとする判断は出来ないと思うが。 理屈で言えば、沖拳の球の様に動くという考えは万能に近いからね。 最もそれを実戦で実現出来る可能性は相当に低いし、また出来たとしても完成度は恐らく低い。
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36 :名無しさん@一本勝ち[]:2014/09/30(火) 21:16:05.13 ID:QhbsO9IT0 - 本来、武術の技と言う物は理想論ではなく、飽くまでも現実的に実用性を追求した結果作られた物で、
武芸十八般という言葉等はその代表的な物で有ると思う。 仮に昔の武術家達がUFCに出る事になれば、そのスタイルは摺り足だけでなく、ステップをふむ人間がいたり、 同じくボクシングやレスリングを学ぶ人間達も当然出て来るだろう。 というか、本の50年前迄は高名な武道、武術家達でさえ複数の武道や流派の段位を持っているのは当たり前な話で、 沖縄空手でさえ、様々な人物達の手や中国拳法等の他武道が混じった結果作られている。 一つの流派の技法に固執するのは、ロマンはあるがその思想自体はけっして武道的ではない。 本物の武道家はもっと現実主義者。
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38 :名無しさん@一本勝ち[]:2014/09/30(火) 21:23:29.51 ID:QhbsO9IT0 - 技術という奴には、どうしても使う人間との相性と言う物がある。
パンチ一つ見ても、ストレートパンチとフックパンチのどちらかの方が相性が良く上手く成りやすい。 というケースは良くある。 競技と言う視点で見た時、指導者はよりその人間との相性のいい技術を見極めて、指導をしていく。 勿論、時間がある場合は全てのスキルを上げるという判断も有り得る。 で、今の菊野の場合果たしてその技術的な相性まで含めて指導を受けているか、正直疑問だ。
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39 :名無しさん@一本勝ち[]:2014/09/30(火) 21:29:05.36 ID:QhbsO9IT0 - >昔の武術家はボクシングレスリングを良しとしなかっただろうけど
そんな物は偏見でしかない。 事実、本部朝基はボクサーに勝っているが、それでもボクシング自体の研究も行っていた、 と弟子の山田はコメントしている。 武術の技というのは、飽くまでもその条件で最も使い勝手の良い有効な 技術の集大成でしかなく戦いの条件が変われば当然、求められる技術も変わって行く。 何故、十八般の中に砲も含まれていると思っている? 急所攻撃も含めた戦いと言う事ならば必ずしもボクシングの技術はいらないだろう。 しかし、今のUFCのルールでは拳の攻撃術に特化しているボクシングの術はけっして軽視出来ないし、 事実、他国の武術出身の選手達の多くもそのボクシングを学んでいる。
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