- 八極拳を語ろう 五
60 :684[]:2013/06/29(土) 16:16:34.36 ID:rnMYu7yJ0 - ↑続きです。
我々が普段歩くとき、手と足は逆になります。これは、歩くという動作が、「身体を傾ける」ことから始まっているからです。 段階的にいうと、 身体を傾ける→倒れないために足を出す これで身体は前に進みます。 次に、 →倒れないために足を出すと、身体はそちらに(出した足に沿って)向こうとする→これを是正するために、出した足とは逆の手を前に出し、身体の向きをまっすぐにする これが逆足で歩く時の手足それぞれの動作であり、この繰り返しで前に進んで(歩いて)います。 分かりにくいかもしれませんが、実際に自分で実験してみると、普段意識していなかった「歩く」という動作のシステム(?) が理解できるかと思います。 そして、この時に手は身体の向きを是正する、つまりバランスをとるためにだけ仕事をしています。ですから、日常的な「歩く」という動作では逆足の方が効率が良いのです。 しかし、武術(に限ったことではありませんが)においては、手は別の仕事をしなければなりません。もちろん攻撃や防御といった応敵の仕事です。 ですから、日常的な「歩く」動作と武術における「歩く」動作は、基本的には別物である必要がある、と考えています。
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