トップページ > 文芸書籍サロン > 2019年07月15日 > sZT1O4t+

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この名無しがすごい!
添削八部作 その一
添削八部作 その二
添削八部作 その三
添削八部作 その四
添削八部作 その五
添削八部作 その六
添削八部作 その七
添削八部作 その八
添削八部作 その九? あれれ?
サルでも書ける小説教室【1】
サルでも書ける小説講座【2】
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【142】

書き込みレス一覧

サルでも書ける小説教室【1】
915 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 09:48:50.64 ID:sZT1O4t+
>>914
それはそうだが、
添くんは、知識だけでなく知恵も不足してるし、さらに言えば論理的な思考、ならび、読解力にも乏しいからなあ
サルでも書ける小説教室【1】
917 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 09:52:54.02 ID:sZT1O4t+
本当の愚か者故に、自分が愚かなことに気付けない
ただ、自分が他人とどうやら違うことくらいは認識できる
そこで、根拠のない自負故か、あるいは、自己承認の為にか
自分が他人と違うのは、自分が他人より優れている、他人が自分より劣っているから、と思い込んでる、それが添削というピエロの本質
サルでも書ける小説教室【1】
924 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 10:07:19.98 ID:sZT1O4t+
>>922
例えば芸術に上下はないと?
確かに卓越した能力のある二人の書き手が、それぞれ全く異なる作風で描いた良作二つに序列を付けるのは、もう好みの問題でしかない、主観によるしかないかもしれない

しかし、プロと基本もできていないずぶの素人ではハッキリと上下が出てしまう
当然だよな? そして添削はハッキリと上下が出てしまうほど低い位置にいる
サルでも書ける小説教室【1】
926 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 10:10:38.99 ID:sZT1O4t+
>>923
それも自己を守るために言ってることだろ?
プロになろうと公募に出したりしても箸にも棒にもかからなかった
だから自分が劣等であることを認められない添削は、プロの側に問題があるということにして、自己を守っているのだ
それが、普段から連発している、私は今のプロに価値を見いだせない発言に繋がるわけ
サルでも書ける小説教室【1】
927 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 10:12:09.28 ID:sZT1O4t+
連発している時点で、心の奥底に劣等感やコンプレックスがあるのは自明だけどねえ、添削は必死に目を背けているんだろうけど
サルでも書ける小説教室【1】
930 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 10:25:31.43 ID:sZT1O4t+
>>929
どちらでもないよ、ここは添削がオナニーしてるだけのスレ
サルでも書ける小説教室【1】
933 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 10:36:47.93 ID:sZT1O4t+
>>932
まるで引きこもりのような意見だね
社会に出れば何者もどんな分野であれ評価とは無縁ではいられない
サルでも書ける小説教室【1】
935 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 10:47:14.94 ID:sZT1O4t+
>>934
それを逃げだと言っている
良い評価を勝ち取る自信がないだけだろ?
楽しさ、面白さ? それができてるなら、外の世界でも評価されるぞ
サルでも書ける小説教室【1】
937 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 10:48:32.82 ID:sZT1O4t+
ああ、作品の楽しさ面白さではなく、作品を作ることの楽しさ面白さ? ならノートにでも書いて楽しんでおけば? それなら他者からの評価とは無縁でいられるぞ
サルでも書ける小説教室【1】
939 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 10:49:56.80 ID:sZT1O4t+
>>938
よお、逃げ削
サルでも書ける小説教室【1】
942 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 10:57:14.55 ID:sZT1O4t+
>>941
またゴミスレを
サルでも書ける小説講座【2】
5 :添削八部作 その一[sage]:2019/07/15(月) 11:06:25.52 ID:sZT1O4t+
神姫プロジェクトRは神ゲー

 何のことはない。ただのスマホゲーである。
 なんかこう、何のために敵対するのか解らない敵が出てくる。
 それをやっつける。丁寧なチュートリアルがあり、バーストという必殺技がある。
 しばらくプレイすると、キャラクターに月曜日から順番に名前を拝借したらしい火や水の属
性が存在することがわかる。月曜日は光、木曜日は風、などなど。
 キャラクターはカードに象徴され、様々なステータスがあってとっつきが悪い。何やら難し
げである。
 それを救うのが「おまかせ」設定である。次のステージに出現する敵の属性の弱点に対応し
て、こちらの出撃キャラを決めてくれる機能だ。とりあえずこれがなかったら、大勢の人がプ
レイを諦めるであろう。
 ストーリーは実にいい加減なもので、なんだかこう、魔物を操って悪事を働こうとする人間
がいるとか、あるいはもうなんだか、悪い組織に属している人間達をぶっ倒せとか、そう言っ
てストーリーが進むが、何か起きる度にその場に魔物が現れて、しょうがないから魔物をやっ
つけてから話をしよう、そう言って戦いが始まるので、話が進まない。いつまでも敵の正体は
見えず、あいも変わらず悪の組織が、富豪が悪い、金持ちほど悪い奴らはいない、変な宗教と
それに敵対する存在がいて、どっちがいい奴かはっきりしない、でも設定がいい加減で、主人
公達がどちらかに付くと即断しているのが解せない、まあいいか。そんな感じである。
 細かく章に分かれているが、先頭の前か前後に小噺というか、ショートコント並のごく短い
会話が挟まっているだけなので、こんなものでストーリーの展開など望むべくもない。
 では何が私を惹き付けたかというと、それはエロである。
 何かのサイトの広告で
「手抜きプレイで満足? 神姫(かみひめ)で一皮剥けなさいよ!」とあったので、ついクリ
ックしてしまった。
 こういうのを見ると、決してそんなことはないのだが、私のために声優さんが吹き込んでく
れている……私がプレイしたら声優さんも喜んでくれる……そんな幻想を抱く。
 なお、自慰をする時はこういう幻想を抱きながら、また声優さんとセックスして膣内射精す
る妄想をした方がやりやすいし、快感も高まる。
「○○(キャラ名)の声優さん、膣内(なか)に出すよ!」
 というのは私が自慰をする時の定番の台詞である。これほど気持ちいいオナニーは、SNS
で女性と思われる人に対して同じように妄想してセックスした気持を味わう時以外にはない。
 全部のキャラにセックスなどのシーンがあり、一つ一つのシーンに動画が付いているので、
満足度も高い。好きなシーンと嫌いなシーンがあるが、どれでも自慰ができる。

 とにかく、男の自慰とその快感に対する執着は凄まじい。どんな面倒なゲームでも、可愛い
キャラと声優の吹込みがあれば私はトライするだろう。
 全てのキャラにレベルの上限があるので、上限を超えないと見られないHシーンを見るため
の、システム上のアイテムを使ったレベル上限更新を今必死で行っている。
 そのためのアイテム入手のクエスト(戦い)を、今死ぬ程繰り返している。全てはエッチ
シーンのため。私はどんなことがあっても、課金なしでできることはするつもりだ。
 金があれば、いくらでも課金しているだろう。
 言っておくが、私は死ぬ程ケチだ。だが可愛いキャラ達とのエッチ(そして声優さんとのエ
ッチ)の為なら、私はこの命でさえも捧げる。
 エッチはもちろん、子供を作るためにするのである。現実では無理だろうが、中学生だろう
が人妻であろうが、私の子供を産ませたい。妊娠させたい。どうなろうと知ったことか。
 毎日ではないが、私の自慰行為は続く。現実なら私は子供が五百人はいる大家族になってい
る。
 膣内に出すよ! ○○、○○の声優さん……孕め、孕め!
 ……ああー、俺の人生、最高だ……。
 大金持ちになって、本当にこういうことができたら、もっと素晴らしいな。
 高校生、歳を取っていて大学生ぐらいの女の子が一番好きだ。
 みんなみんなを孕ませて、俺の子を産ませる。産ませるぞ。

 よし、頑張ろう。
サルでも書ける小説講座【2】
7 :添削八部作 その二[sage]:2019/07/15(月) 11:08:04.91 ID:sZT1O4t+
タイトル 「分際」

 分別という言葉がある。分けて別ける、なんとなれば、自分と他人の別のことであろうか。
 そこをはっきりと区切って、他人には鐚一文やらないという意味なのであろうか。だとする
と、寂しい話である。
 分際という言葉もある。
「分際を知れ!」
 と怒鳴ったりする。近頃の人はこんなことを言うのかは知らない。
 自分は、他人に助けられている。他人なくしては自分はない。
 だから謙虚に生きましょう。そういうことだ。
 だがこの教え、なぜだか自分の心の一番深い所、一番奥に深く根ざしている。
 心の芯に、こびりついて離れないといった感じである。
 ぶんざい、ぶんざい、分際よりも大事なものはないと、そう教えられて育った気がする。

 だが、一体誰に教えられたのであろうか。親に教えられた記憶はない。
 何かの本に書いてあった気がするが、思い出せない。

 そうして最近、ある恐ろしい事実にふと思い当たったのである。そこに思い当たった時、心
の芯からぞっと寒くなる気持がした。
 この言葉を知ったのは、おそらくテレビか何かであったろう。もう記憶はない。それがこう
まで金科玉条として自分に根付いたのは、なぜであろうか。それを考えていくと、結局この言
葉の意味するところが、自分には「怖かった」せいではないか、恐怖が私に、その言葉を特別
なものとして認識させたせいではないか、そう思ったのだ。

 たとえばエイズという病気がある。この病気にかかった人は、もう一生セックスはできない。
 同じ病気にかかった人同士であっても、細かいウイルスの種類の違いがあって、更に酷く感
染してしまうリスクがあるため同様である。
 感染者にとっての分際は
「色事をつつしみ、健康的な生活を送り、薬を毎日飲み、病気のことは忘れて暮らす」
 こととなる。そうして、セックスするという自由が、奪われることになる。泣いても喚いて
も、取り返しは付かない。放縦な性生活のツケと言ったらそれまでだが、ただ生きていただけ
で、とんだ悲運だ。
 このようなことは他にもある。いじめのターゲットにされること、大学受験の失敗、社会人
であれば、ヒエラルキーからの逸脱による、その共同体からの蔑視と冷遇、病気へ罹患するこ
とや、事故による怪我での不自由、身内のしくじりや犯罪による不名誉と敬遠されることなど
の実害、いくらでもある。
 はじめから分際がゼロの人はどうだろう。何も持っていない人は。
 その自分の分際を守って生きていかねばならないとしたら、不運という言葉ではとても足り
ない。
 マイナスの人は、そのマイナスを人の幾層倍の努力によってプラスにすること、そのためだ
けに生涯の全ての時間を費やすことになるかもしれない。初めから自分の分際が「大きい」人
は、苦もなくプラスの境遇を手に入れることができるのにもかかわらずである。
 分際というのは、冷たい言葉だ。この世の中に、平等などない。あるのは形だけの平等であ
る。弱者は虐げられ、強者は世に憚る。増長する。それが世の中だ。あるいはそれが、真の平
等なのかもしれない。
 自分はもう、
「分際を知れ」
 などとは他人に言えなくなってしまった。
 この世の中は冷たい。
サルでも書ける小説講座【2】
10 :添削八部作 その三[sage]:2019/07/15(月) 11:27:53.32 ID:sZT1O4t+
「言葉狩り」

 最近、5ちゃんねるで訳の解らない難癖を付けられている。
 5ちゃんねるでぶーたれている暇があったら勉強した方がいい、ああなっては終わりだ、と
思うが、また変なことを言われたので反論させてもらう。
 彼らは私が「障害者を侮辱した」と言う。
 私は乙武氏の不倫を取り上げただけだ。それが侮辱?
 何を言われているのか解らない。
 阿呆な私でも解る。
 もし女性差別はいけないと言って、小説や映画に女性を全く出さなかったらどうなるだろう
か? それこそが女性差別である。
 障害者に対して自分の思ったことを言えない社会、それは実に住みにくい。地獄のような社
会である。そんな社会に彼らは住みたいのだろうか。
 例えば
「バンドマン」
 というものが描かれる小説がある。様々な描かれ方をする。バンドマンとは名ばかりの放蕩
児、女たらし、一流のスター、不安定な生活。これら全てがバンドマンである。
 その総体が限りなく真実に近いバンドマンなのだ。ある切り口からの描き方を禁じてしまっ
たら、その姿も真実から遠ざかる。
 もしその抑圧が極限まで進行すれば、革命も起きるだろう。
 ということは、私への批判は、彼らの革命への潜在的欲求を表しているのかもしれない。い
っそのこと、革命でも起こってしまえということか。
 そう考えた方が自然だが、彼ら能力のない者が活躍する社会など、革命が起きてもやってこ
ない。無駄なことだ。
サルでも書ける小説講座【2】
11 :添削八部作 その四[sage]:2019/07/15(月) 11:29:53.76 ID:sZT1O4t+
 ここは神の国。神の国には神様がいる。
 それも一人ではなく、沢山いる。神様は一人しかいないという一神教の考え方は誤りである。
 考えてもみろ。これだけ沢山の国があって、神様が一人しかいなければ神様の取り合いにな
ってしまう。

「ああ、なんでこんなに、この世の中というのは退屈なのかね、チミ」
「お言葉ですがその言葉、もうほぼ無限に近い回数聴いていて聞き飽きております」
「その無限というのは悪無限か? それとも正しい無限かね?」
「悪無限というのはヘーゲルという哲学者として名前の通った実はキチガイが生んだ言葉です。
正しい無限などという言葉はありません」
「ほう、そうかね。とにかく、私のような馬鹿者でも、有限と無限の間には、大きな隔たりが
あることは解るよ。それこそ、無限にね」
「そうですか。今日もそれと言った事件は……む」

 地球上のありとあらゆる事物に対する無限の即時的覚知能力により、神様Bはその出来事が
起きたのと全く同時にそれを知った。厳密に言えば限りなく短い一瞬間、いやその言葉でも適
切ではないが、それだけの時間差はあったが。
「神様、このような作文を書いた天才児がいます。今書き終えようとしているところのようで
す」
 神様には名前はない。みんな「神様」である。
「ほう、どんな作文かね」
「これをご覧下さい」
 知る必要のない情報を得て、混乱することがないよう、知るべき情報を選り分けるのは、神
様Bの下に存在する神様の官僚組織の仕事である。全ての仕事は人間の知覚する最も短い時間
よりももっとうんと短い時間で行われれる。

「どうして戦争が起きるのか」そのテーマで、幼稚園児が作文を書いたのだ。

 私の考える、争いをなくす方法、それは宗教をなくすことです。

 最近、おと武という障害者が、不倫をしていることがわかりました。
 あのような両手両足のない人、私は凄く可哀想だと思います。自分ならこの世の中に絶望し
てしまうと思います。全ての人が憎くてたまらなくなるかもしれません。人間のできた人だと
思います。彼が不倫をしたことと、彼の人間性は、また別の話です。

 ですが私は思います。なぜあのような、だるまのような人が、不倫できたのか。
 恋人同士の行う行為をする時に、彼は受身にならざるを得ません。それどこか、誰かに刃物
で襲われても、抵抗できません。それなのに、彼がなぜ生きていけるのでしょうか。
 それは、周囲の人の助けがあるからです。もっと言えば、カネの力です。
 私達はまず、障害者に対しての嫌悪感をはっきり口に出せる社会を作ることが必要です。も
し自分の手足がなくなったら……そう思うのは当然です。だから、嫌悪感があるのも当然です。
 ではそのために何をすればいいのか。それは、宗教的な考えを捨てればよいのです。
 全ての人が平等というのは、嘘です。賢くものの考えられる人が、多く発言権を持っている
のです。本当の平等の為には、まず宗教という欺瞞を捨てる必要があるのです。
 無宗教は、信仰のある人には、とてつもない罪悪なのでしょう。つまり、何もないまっさら
な人の考えをも、悪い考えだと決め付けるのが、宗教的な考えなのです。そうなっていない宗
教は、仏教ぐらいのものだと思います。
 話は変わりますが、この世界の神様は、アメリカです。アメリカが自分の思い通りにこの世
界を作り変えようとしているから、この世界は平和なのです。
 しかし、権力は腐敗します。だから、定期的に、秩序を守る立場を入れ替えて、日本にした
り、フランスにしたり、はたまたアフリカにしたり、する必要があると思います。
 その時、キリスト教は必ず邪魔になります。破壊と創造、それがこの世界のあるべき姿なの
です。小規模な戦争について論じることなど、意味がないと私は思います。

「ほう……」
 暫し髭をなでた後、神様Aは言った。
「私も実は、人間には宗教などいらないと思っていたよ。この子供を神の遣いにしよう。奇蹟
の力を色々与えて、この世界から宗教というものをなくす原動力にしよう」
「御意」
 こうして二十年後、この世界から全ての宗教が消えた。
サルでも書ける小説講座【2】
13 :添削八部作 その五[sage]:2019/07/15(月) 11:56:05.80 ID:sZT1O4t+
「太宰っていうのは、結局は気取り屋なのよ。気取りの文学よ、太宰は」
 私は文芸批評が好きだ。人の批評を受け売りするだけだが。
「でも『走れメロス』は名作じゃない?」
「あれは太宰の健全な部分が現れてるわね。でも大半は気取って、嘘を並べて謙遜してるのよ。でも実は、謙遜に見えて気取って書いてるの。文学者はそういう作品を褒めるわけには行かないの。
自然に、あくまでも自然に書くのが文学なのよ。『風の便り』という短編の中で、太宰は自分でそこに言及してる。自分の文学は正確を期す文学ではなく、その一番大事な所が自分の文学にはないって。
おそらく作家仲間の誰かがそう言ったのね」
「それって、太宰へのジェラシーじゃないの? 太宰の作品は、それはそれとして十分完成しているし、直す箇所などもないように思えるのだけれど……」
 げ、太宰に詳しいのか。私は焦った。
「あくまでも私の個人的な意見よ。太宰を無条件に肯定する人にとやかく言う気はないわ」
 そう、受け売り以外は私は語る言葉を持たない。語彙がないのである。
 語彙がないばかりでなく、表現力もない。的確に言い表すことができない。平成生まれ特有の、知的障害者スレスレの国語の能力。取り返そうとして高校から読書を始めたが、
遅すぎたようだ。もう一生直らないのだろう。
 その私が、書評の受け売りを話す時だけは雄弁に、饒舌に語るから不思議だ。なぜこのようなことができるのか、自分でも解らない。
 その後も私は「太宰は気取り」という説明をさんざんっぱら繰り返した。智子は太宰を、ほぼ全て読んでいるようだった。私は劣等感を覚えた。

 喫茶店を出ると、夕方だった。いや違う。朝だ。ひんやりとした空気が肌に感じられ、時計を見ると五時だった。まだ薄暗いのは日が出ていないからなのだ。
 超常現象か。私は驚くほど平然としていた。世の中、何が起きるか解らない。これぐらいで驚倒していては身が持たない。
 だが、おかしいことはまだあった。あちこちに、本のキャッチコピーやらタイトルやら、本文の抜粋などが張り出されてある。百貨店の吊り広告や看板のようなものが到る所に出ていて、色々な文句が揃っている。
 なぜこんなにも、広告が?
 私はそれを見ているうちに、肌がむず痒くなった。
 いや暫くして、刺すような痛みが走った。耐えられない。私は全身を服の上から掻き毟りながら、地面に倒れ臥し、地面で背中をこすった。

「大人の流儀」

「私は私を殺して
私は私になった。
私は私を生かして
私は私を捨てた。」

「怪奇探偵 Lizzie and Crystal」

「ばんそうこうダイエット」

「なぜベストを尽くさないのか」

 絆創膏を平仮名で書く、ここに気取りを感じる。
 絆創膏を貼っても痩せる訳がないのに、気取ったおばさんと、気取った詐欺師の気取った文化だ。
 なぜベストを尽くさないのか。ベストを尽くしても他人から見てベストでないこともある。努力の強要は時として悪い。要はただ気取っただけだ。

 ああ、痛い! 私はこのまま死ぬのだろうか。
 考えてみれば、太宰なんて、気取りというほど気取ってはいない。謙虚な、好感の持てる作家だ。自分の書くべきものを書き、自分を演出することが作家の義務であると心得ていただけのことである。

 神様、変に気取ってすいませんでした。これからは、もうしません。神様!

 そこで目が覚めた。酷い夢だった。これからは正直に生きよう。自分を騙すのはもう御免だ。
サルでも書ける小説講座【2】
14 :添削八部作 その六[sage]:2019/07/15(月) 12:01:12.49 ID:sZT1O4t+
「死ね! 地獄へ行って、二度と出てくるな!」
「人間の屑だな 草 もっと苦しめよ」
「まだやるとか笑い事じゃないでしょ」
「ブリブリブリブリイ!」



 つい一ヶ月前、象を使役していることにいちゃもんが付いて、一時出し物は全て中止になって、
暫く世間様のご機嫌伺いをしながらひたすら待って、それでまたこれだ。

「クソうんこ乞食野郎」というのが彼の芸名だ。露出した左肩には、痛々しい怪我の痕が残っている。
太い針がぶっ刺さった痕。もう治っているはずだが、生々しい。
 うちのサーカスは、「人から嫌われる人間のクズの集団がサーカスやってます」
 というポーズで、気持悪い曲芸、危ない曲芸ばかりをするのが「売り」である。
 出し物の一つであった、危険ドラッグに似たものを服用してラリった様子を見せるだけの演目、
これで警察が飛んできて、そのお陰でうちのサーカスは世界中で有名になった。
似たようなものというのが本当に似て非なるものだったのか、ヤバい代物だったのかは、私は知らない。
 今では「コーヒー三十杯のガブ飲み」が、それに取って代わっている。

 しかし、つまんないことになったものだ。
「やってらんねーな、マジで」
 彼は「メシア」。ヘブライ語で救世主という意味だ。メシアでも何でもなく、ただ適当に付けた名前……
というより、その筋の人の神経を逆撫でするためにわざわざそんな名前にしたのだ。
 彼以外のメンバーは、「春子」「道子」「朋子」などなど。私も「桜子」と平凡である。
女の破廉恥な格好が見たい客のために、メンバーは彼以外全員女性だ。
 彼も「太郎」と改名することに団長が決めたが、彼は厳として応じなかった。
どうしても首を縦に振らなかったのである。そのため彼は「メシア」のままだ。
彼は、重度の知的障害者のウンコを食べる見世物にクレームが付いて、団員の中で
一番美人の団長のウンコを食べている。普通に食べるのではなく、冷蔵庫に保存したものの早食いである。
「あんな会見開いちまったら、俺達は終わりだろうが。もう死んだほうがマシだ」
「『何かに一生懸命になれる時、その人は光り輝くことができるのです』よね」
 そう言ったのは私だ。
 無関係の、このサーカスの団員でない他人が台詞を作り、一言一句そのままに
受け売りで喋ったのだ。皆泣いて嫌がったが、圧力団体の嫌がらせが酷すぎた。
このまま批判され続けるよりはマシだという団長の判断があった。
「私達も真面目にやってるということが判ったはずよ」
「団長、しかし危険ドラッグの件、実は演技だなんて誤魔化しがよく通用しましたね」
「ま、この世の中、みんな馬鹿なんじゃない? 私達と同じかそれ以上に」
「そうっすね」
「真面目な話、高所から針の山に飛び降りる『エクストリーム自殺』、あれは危ないわ。メシア、大丈夫よね?」
「いや、慣れてるからだいじょぶっすよ。それこそ、努力でしょ? なんだかんだで、うちらメンバー、
努力の大切さは知ってるし、ムチャクチャなのはポーズだってこと、よくわかってるっすから!」
「そうね」
「努力してくるっすよ。真面目にやれば、悪いことなんか起こらないっすから!」
「それは皮肉?」
「さあ、どうっすかね」

 そう言ってメシアは「エクストリーム自殺」の演目を演じた。

 その結果、失敗して意識不明の重体となった。

 ところが、万事塞翁が馬というやつか、我々の興行収入は更に増えた。
 あの会見が、ヤラセの暴露だけは真実、真面目くさっていることだけが
実は嘘のヤラセであるという誤解が広まってしまったのだ。メシアは半年後、演目に復帰した。
 我々の熱狂的なファンは、我々に寄付までしてくれる。
 後二十年儲けに儲けて、その後は後継者を探すことになりそうだ。

 ほんと、人生何が幸いするか判ったもんじゃない。
サルでも書ける小説講座【2】
15 :添削八部作 その七[sage]:2019/07/15(月) 12:03:43.22 ID:sZT1O4t+
 うんこうんこうんこうんこ、うんこうんこうんこうんこ、うんこうんこうんこ。
(以下省略)
 これはひたすら「うんこ」と並べることである種の……そんなものはあるのかどうか知らないか、ある種の効果を狙った、文学作品の冒頭である。
 それ以外の言葉は一切出てこないのだから徹底している。うんこという言葉のリズムがこの小説のキモだ。

 (以下批評全文省略)

 こんなものを批評する語彙は作者にはないので、一切を省略する。この作品がカクヨムで発表された時、ネットでは

「くだらねー」
「文学じゃねえだろこれ 草」
「俺でも書ける」
「ていうかこれ、何?」

 散々だった。いわゆる「コピペ」が作られ。
「うんこよりはマシ」というフレーズができた。まさしくその通りだ。何も言うことはない。
驚くべきことに、この言葉は今ではホモビデオからの引用の語彙よりも有名であり、頻繁に使われるのである。

 だが、この作品が芥川賞に選ばれた時……ネットでは嫉妬に狂った面々の怨嗟の声が……

 え? そんなわけがない? いくら小説だからって、やりすぎだ?

 んなこと知らねえよ。いやだって皆さん、よく仰言るでしょう?
 小説というのは、書いている当の本人が楽しむことが大事だって。
 読者を楽しませることより優先しろって、言うでしょ?

 本人が楽しんでいるんだからいいじゃない。
 うんこうんこって連発したら童心に帰れるし、誰しもそういう欲求は持っているでしょう?
 最も原初的で動物的な欲求であることはともかく。

 ならいいじゃない。本人が楽しんでいるんだから。何か問題ある? 否、何も問題はない。(反語表現)

 反響は凄まじかった。だが、結局世の中はこういうものを許さなかった。
 いや、どうなのか判らない。結局、車で轢かれて作者は死んでしまった。事故なのか、殺人なのか。警察でも両面から捜査されたが、結局判らずじまい、犯人も見つからずじまい。
 そして、作者の名前はさほど有名にもならず忘れられ、表現だけは残ったとさ。

 こんな作家にならないように、気をつけろ。ご用心ご用心。用心しないと、この通り。
 この小説は何かの……はっきり言っちゃうと「なろう作家」(ピー。音がズレている……。)のメタファー(隠喩)なんだけど、気をつけないと貴方も、あるいは貴女も、こうなってしまいますよ……ご用心ご用心。なんてね。

 売れればいいってのは、問題だなあ。
サルでも書ける小説講座【2】
17 :添削八部作 その八[sage]:2019/07/15(月) 12:12:26.86 ID:sZT1O4t+
 なんでこんな小説を書こうと思ったのか。

 これは間違いなく小説である。小説に決まった形式などなく、決まった形式に囚われないのが小説である。
 分類すれば私小説ということになろう。太宰も書いている私小説だ。
 だが内容は月と鼈(すっぽん)、こんなに下らないと人に見せるのも恐ろしい。というのは私は、既にこの小説が書く前から下らないものになるであろうことを予測しているからである。
判っていても書いてしまうのは、物書きの性(さが)であろうか、それとも人間の原罪が私にそうさせるのか。しかし、くよくよ悩んでいても仕方がない。
書き始めたものは完成させるのがいっぱしの小説家というものであろう。

 ドーレードーソーレー、ドシラーシーレーソーソー。
 最近小説を読む時も、ソフトと囲碁を打つ時も、いつでもこの曲が流れている。
 これは神姫プロジェクトと、その十八禁バージョンである神姫プロジェクトRの「マイページ」、つまりクエストとクエストの合間の休憩時間に流れるテーマ曲である。
戦士達の暫しの憩い、しかしその間も鍛錬を積み、精神を研ぎ澄ますことを忘れぬ仲間達。さあいざ行かん戦場へ。我らの未来は明るい。そんな印象である。
 そんな印象はどうでもいいとして、とにかく暮らしの全てが神姫プロジェクトRに従属している毎日だ。何よりも神姫プロジェクトRを優先する生活。最近はそれが続いている。
 主と従が、完全に逆になっている。生活より神姫プロジェクトR。何よりまして神姫プロジェクトR、なのだ。
 ゲームの画面を飛び越えて、魔物達が私の生活を蹂躙しているかのようだ。
 元々魔物がそこいら中にいる世界観、アリサ達は私が出撃を命令しなければ魔物達に怯えて暮らしている筈なのだ。ならば命令するよりあるまい。
 システムの話をすると、APというポイントが一定量ないと、各クエストに出発することはできない。そしてこれは、一定時間で回復する仕様である。
私が許せないのは、このポイントが無駄になることだ。
 ということは、
「満タンになった状態で現実の時間が無為に経過すること」
 これがいけない。そうならないように、一定時間毎にSPクエストという宝物を手に入れるクエストに出撃しなければ、私は死ぬことになる。すぐに死ぬことはないが私はおそらく死ぬだろう。
また、APが回復しないクエスト(SPクエストは会話がなく、ひたすら魔物との戦闘である)の最中に放っておくこともできない。
 食事ができた、または火事だ避難しろと言われようが、あるいは今すぐ部屋から出ないと死ぬぞと言われようが、関係なくAPのことを気にする毎日である。
 ガチャというものも、一日一回必ず引く。機会損失になるからだ。
 そう、廃人である。
 私は課金をしない。一定の収入が得られるまでは、絶対にしないつもりだ。
 また、睡眠時間は十分に取る。それを削ってまでやろうとは思わない。
 だが私は廃人である。
 笑ってくれ。思うに、私の几帳面さと、完璧主義の性格が災いしている。
 もし私がクリアし、もうこれ以上はよいと満足する前にサービスが終わったら、私は発狂するだろう。するに違いない。
 うぎゃあ、ぐぎゃあ、むぎゃあ、ひゃあ。
 そうなったらそうなったで面白いな、そう思っている君。

 これは小説である。多少誇張している。お気になさらず、君は君の生活を優先してくれたまえ。
 それにしては、描写が淡々としすぎている。また無駄がなく、簡潔にすぎる。
 事実なのか、それとも嘘なのか。それを調べるのは探偵の仕事だ。

 とりあえず、私はまだ生きている。それだけしか言えない。私小説には時として、オチがない。だがそれでいいのだ。とにかく私は、生きていく。
もし私が無事で生きて、Hシーンのあまりの多さに腎虚にもならずにいれば、また別の小説を書く。

 散々なようだが、結局、こういう風に何かに熱中して生きていくのが人間本来の姿ではないか。私はそうも思うのだ。何もかもに夢中で、部屋に入ってきた母親に
喧嘩を売ってはものの数時間互いに一歩も引かず喚き散らしていた昔を思い出す。あの頃があったから今の私があるのだ。そう思うと、感慨深い。
若さというのは、決して失わないよう努力せねばならないものだ。最近そう思う。しかし、私のような半端者の思惟など、何の役にも立つまい。
サルでも書ける小説講座【2】
18 :添削八部作 その九? あれれ?[sage]:2019/07/15(月) 12:15:57.68 ID:sZT1O4t+
「今時不貞に男も女もないの。男の不貞も不貞であることに変わりはないの」

「そうか。なら俺は、お前を殺す」

 突然の言葉に少し驚いたが、だからと言って泣いて詫びるものでもない。
 だからどうしたんだ。舐めるなよ。私はそう思った。瞬時に状況を判断した。
 そして、わざと少し間を置いて動揺した振りをすることを忘れずに行った。私は言った。

「ふうん。どうするつもりなの?」

「俺は銃を持っているが、それは使わない。俺は喧嘩だって強い。腋を締めて真っ直ぐ腕を突
き出す。眉間か蟀谷(こめかみ)を狙う。女相手でも俺は容赦をしない」
 私は大畑がそう言い終わるか言い終わらない内に、大畑の脛を思い切り蹴り上げた。大畑は
呻き声一つ上げなかった。
 そのまま躊躇わず急所を蹴り上げる。
 初めてうっ、と呻って、大畑は倒れた。

 ええと、大畑は私の彼氏だ。でもこうなったら仕方がない。

 私は男の尻ポケットからリボルバーを取り出し、頭を六回撃った。どこを撃っても死ぬんだ
から、深く考えなかった。穴から血が吹き出した。
 弾はなくなり、男は死んだ。

「喧嘩が強い自慢なんかしたら負けフラグが立っちゃうわよね」

 そう、呟いた。


 暴力や殺人に、男も女もない。今はそういう時代なのだ。


 死体の処理を淡々と済ませて、私は東京に帰った。もう二度とS県には来ないだろう。
 さようなら、私の彼氏。次はもっと格好いい名前の彼氏がいいな。
 頭がよいと、もっといいのだけれど。
サルでも書ける小説講座【2】
19 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 12:16:47.04 ID:sZT1O4t+
ねえ、添削くん!? 九作になっちゃったよ!
この中で君の作品じゃないのはどれ?
サルでも書ける小説講座【2】
21 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 12:26:04.07 ID:sZT1O4t+
おかしい。添削八部作のはずなのに九作に
どれが添削の作品ではないのだろう? ……ああ、一番まともな作品を省けばいいのか、簡単なことだった
サルでも書ける小説教室【1】
961 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 12:55:28.72 ID:sZT1O4t+
あんなに自信作だったのに!w

流石に駄作だと気付き始めたの?
それは良いことだ

>>960
仮に君の作品でないとしよう
あれらの作品についてどう思う? やっぱり駄作だと思うの?
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【142】
634 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 12:56:38.71 ID:sZT1O4t+
悲報 添削が添削八部作は自身の作品ではないと、自作をバッサリ切り捨てる
サルでも書ける小説教室【1】
965 :この名無しがすごい![sage]:2019/07/15(月) 13:08:05.62 ID:sZT1O4t+
それで、あの八作は>>963を守れてる?
良作だと思う? 駄作だと思う?


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