トップページ > 文芸書籍サロン > 2019年05月24日 > 6gFIakO3

書き込み順位&時間帯一覧

64 位/1878 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0000000000000060010000007



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
この名無しがすごい!
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【133】
【時雨沢】電撃小説大賞@文芸サロン96【小原】

書き込みレス一覧

ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【133】
400 :この名無しがすごい![sage]:2019/05/24(金) 14:52:45.35 ID:6gFIakO3
プロットですが文章評価お願いします。ちょっと長いかもしれませんがすみません。

 旧歴200X年、人類は、99週の神罰と呼ばれる、未曾有の自然
災害に見舞われていた。超大型台風の発生に、火山の噴火、大地震とい
った大規模災害が、散発的に起きるのではなく、あたかも何かを企図し
ているかのように、全世界規模で、連続して発生し始めたのである。
 止めに、病原性ウィルスの爆発的流行感染もあって、その2年余りの
僅かな期間で人類は、当時の総人口65億余りの、6割を失うという
地獄を味わっていた。

 その危機を前にしても、もはや成す術がなかった各国政府や、政治家・
官僚達は国民の信頼を一挙に失い、その代わりに草の根レベルの相互支
援市民活動というべき市民型政治運動がかってない高まりを見せて、何
時の間にか自然災害の脅威が収まって、人々の生活に、それ以前の安ら
ぎと落ち着きの日々が取り戻された頃には、市民活動の中で、自然発生
的に誕生したグループ・組織を中核に据えた世界連邦体制、ワン・ワー
ルド=グレート・ファミリー志向ともいうべき精神運動・哲学が世界に
広がって、人々は紆余曲折を経て、十数年後には全地球規模で知恵を出
し合い、お互いを助け合う制度としての、世界連邦体制・世界連邦政府
の樹立を果たすのだった。

 世界統一暦=ネオ・センチュリーを迎えて、50年を過ぎた頃には、
宇宙空間に人工の大地、スペース・ステーション・コロニーを浮かべて、
そこに人を住まわせるまでに地球経済は順調に成長・発展を遂げていた。

 ここに新たなる世紀、宇宙暦=コスモ・イヤーを晴れて標榜するにふ
さわしい偉業をついに人類は成し遂げたのだ。
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【133】
401 :この名無しがすごい![]:2019/05/24(金) 14:53:40.05 ID:6gFIakO3
つづきます。

そして、更に半世紀余りの時が過ぎた。

 宇宙に進出した人類は、総人口60億の3割以上を占めるまでになり、
地球政府とは独立した政治体制をとるのも有りなのでは? とする、
宇宙独立派市民同志を名乗る者達による大々的な政治運動までもが公然
と行なわれるまでになっていた。
 ただ、彼等の活動は、まだネット上で宇宙圏生活者の独立の可能性を
検討する、思索・研究・討論をする活動があくまでメインのものであっ
て、為政者に対する暴力的な反対運動、反政府活動を思わせる過激なア
クションにいきなり走るというものではなかった。

 元より、融和・協調を謳って世界がひとつにまとまって出来た世界連
邦政府に、表立って反旗を翻す国家級の武装勢力は存在せず、連邦軍の
武器・装備は、所詮は一般市民の中の犯罪者上がりでしかない密輸船団
や、宇宙海賊を取り締まり、制圧する戦力さえあれば十分事足りるとい
うのが現状なのである。


 時に宇宙暦=コスモイヤー0053。

 宇宙空間に群を成すスペース・ステーション・コロニー群の行政単位
=レジオン(現時点で11ある)の一つで、位置的に地球から最も遠い
軌道を回るレジオン04の有力議員・実業家の私的懇談会〈栄光の七人
の会〉が、密かに、不逞なる計画を練り上げていた。  

 それは、これまでの軍用兵器の概念を根底から覆す、巨大有人操縦式
人型汎用機動兵器(要はロボット兵器)アーマ・モビールを開発し、月
に侵攻してその鉱山・資源の発掘基地を押さえて、希少鉱物・月資源の
値段を不当に釣り上げて地球経済を混乱に陥れ、値段を正常レベルに引
き戻す見返りとして、幾つかのレジオンを世界連邦から離脱した、独立
宇宙国家として認証させる、という壮大なものであった。

 今、彼等の手元には、レジオン07在住の工学技師のまとめた論文が
あった。
 昔から変わり者と言われていた工学技師の研究していたのは、他なら
ぬ巨大ロボットの実現可能性を追求したものであった。
「ここは一つ、博士の研究の成果に期待してみようではないか?」
〈栄光の七人の会〉の会長ビイ・ジョゼット地方議会議長はそう、熱く
同志に説いて回った。
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【133】
402 :この名無しがすごい![sage]:2019/05/24(金) 14:54:54.23 ID:6gFIakO3
つづきます。

 その頃、奇しくも連邦軍内部でも、似たようなコンセプトのロボット
兵器、ジャイアンツ(俗称=G兵器)の研究・開発が密かに進められて
いた。こちらの方の計画が企画された経緯は、軍の医局に出入りして、
人工義肢の製造・開発に携わっていたある技術将校が、補助器具として
ではなく、強化装備としての義肢の可能性、つまりは強化型サイボーグ
の実現及びその発展的可能性に遅蒔きながら気付かされる、あるヒント
を得たというのが全ての始まりだったと言われている。
 レジオン側の開発陣は、そもそも反体制の意志、独立戦争に使う意図
があっての開発であるが為、その研究・開発の過程・実態を秘匿する必
要があったのだが、対する連邦軍側は、その実用性・有効性に疑義をは
さむ声が内部にあり、軍の正規ラインを使って、派手に失敗でもされた
ら困る、という上層部の最終判断で、一切公にはされず、秘密裡に開発
が進められることになったのだった。

 お互いの研究者が、開発に必要な研究を進める過程で、ひょんなこと
から、お互いがロボット兵器の開発を進めている事実に先に気付いたの
は、連邦側の人間だった。
 連邦の開発スタッフの一人である、マーベリック・スタンセンが、地
球にある公営のライブラリーで、ついさっきまで見ていた研究資料を、
再度確認する必要に気付いて踵を返してみると、他に予約者は無かった
筈のその資料を、もう他の誰かが閲覧していたという、事実としてはほ
んの些細な出来事ではあったのだが……
「企業機密になんかなり得ない、こんなマイナーな実験資料を、何故、
そこまでして見たがったんだろうなぁ?」
と、彼がその妹に話したことが、思わぬ事態を呼び起こすことになるの
だった。
「あいつは、明らかに館内のコンピューター・ネットに不正アクセスし
て、資料を盗み見していたんだよなぁ……」
「へぇ、でも一体、御兄様は、どのような御研究に精を出しておいでに
なっていらしたのでしょうねぇ」
そう、ふざけて公家言葉を使ってシエスタが応じると、
「それは機密事項に関する話題だから、マジに応えられないんだけどね。
普通の人間には、ふざけているようにしか思えない、ある実験に関して
の克明なリポートなんだ…… とにかく、アイツの正体が何者なのか、
僕には非常に関心があることだけは確かだ」
 
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【133】
403 :この名無しがすごい![]:2019/05/24(金) 14:55:21.45 ID:6gFIakO3
 実は、彼の妹のシエスタには、連邦軍情報部の若きエース、エステル・
コ・バン少尉という、現在進行刑の恋人がいるのだ。
 エステルは、自分が軍人であることまではシエスタに話しているもの
の、そもそも彼が彼女を見初めたのも、軍の極秘任務の一環で、一般市
民の家系図を子細に調査・分析して、将来連邦政府に役に立つか、ある
いはそうならなければ、深刻な脅威に成り兼ねない、要注意人物の洗い
出し作業をしてる中で、今は平凡な、一私企業の地味なOLでしかない
シエスタにも、その家系には高名な科学者、実業家が何人も出ている
〈隠れた名家〉そう情報部内の若手が隠語で呼ぶ、優秀な遺伝子が眠っ
ている、彼等にとっては旨味のある申し分のない結婚相手の一人として、
目をつけたターゲットを、エステルが物の見事に釣り上げたというだけ
のことだったのだ。
 さすがに軍の内部事情にも精通している兄のマーベリックは、妹が付
き合ってるボーイ・フレンドが、なかなか自分と同席したがらない様子
を見て、そのカラクリを一目で見破ってしまったのだが、妹の相手とし
て、特に不服のあるような、目立つ欠陥のある男ではなかっただけに、
そのことに関しては、さもありなんと内心苦笑してエステルを見守るだ
けで、格段、まだ若い彼を責め立てるつもりはなかったのだが……
 マーべリックにしてみれば、今回の件は、将来義弟となる男の、義兄
に対する忠誠心を試す良いチャンスにもなる、と内心感じてしまったのも
また確かなことだろう。

 しかし、誰の意にも反して、エステルは、とんでもない獲物を引き当
てる結果になるのだった。 
 情報部にはさすがにことの概要をつまびらかに報告することが出来ず、
エステルは、専門技術の反復練習及び個別的研究実習、なる御役所言葉
を羅列して確保した十日間の自由時間で、最初は何の所在もなく、前の
ライブラリーに張り付いていたのだが、四日目に現れたその男、マーベ
リックが見かけたらしき男が、どうにも情報屋の勘に障る怪しい雰囲
気を漂わしていたことから、彼の部下を巻き込んでの本格的な内偵を進
めた所、その男、カイル・ランドを名乗る男が、レジオン04の重機械
工業ゼオリカ社の研究職員の先鋭、ピート・ファンネルの偽名であるこ
とが発覚したのである。「こいつは、ますます匂うな?」
 エステルは、晴れて情報部のボリス部長に、ことの経緯を報告するの
だった。
 その後の軍の追跡調査の結果、レジオン04の〈栄光の七人の会〉が
ロボット兵器の開発に密かに着手しているらしいことだけは明らかにな
るのだった。
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【133】
404 :この名無しがすごい![sage]:2019/05/24(金) 14:56:24.76 ID:6gFIakO3
 しかし、さすがに反連邦の意志を既に固めているレジオンの、内部深
くまで入り込んで、兵器開発の動かぬ証拠を押さえて、その全容を、現
時点でどの辺りまで開発は進行しているのかを突き止める所までは至ら
なかった。
 それは、厳密に言えば、自分達の諜報活動、情報収集能力の限界、不
備をも表わしていると指摘することも出来ただろうが、連邦上層部は、
事業規模で言えば十倍以上の格差のある連邦軍の開発陣でさえ、難儀し
ているロボットの開発がレジオン風情の連中に簡単に成功する訳がない、
と強弁することで、その問題点をも強引に捻じ伏せる道を選ぶのだった。
 結局、この一件は、監視を継続しながら、仮に相手の開発が完成直前
の段階まで辿り着けるものならば、そのタイミングを見計らって、かな
りのリスクは伴うが、潜入破壊工作部隊を投入して全てをご破算にする
という作戦概要が連邦内では立案され、了承されるにとどまった。
  
 そして、連邦が、遠巻きにレジオン04の監視活動を続ける内に、さ
すがに今度はレジオン側も連邦のスパイ活動に気付き、諜報部とはいっ
ても、裏社会の人間や所詮は産業スパイ上がりで、特殊訓練や専用機器
においてさすがに軍のそれと比べれば見劣りのするものではあったが、
そんな彼等のつつましい諜報網であっても、明らかに連邦側もロボット
兵器を開発しているらしい事実を引っかけることは出来るのだった。
「どうする、我々の計画は連邦政府の知る所のものになっているぞ?」
「しかし何故、連邦は何も言って来ない!」
「おそらくはこの開発計画は失敗に終わると踏んでいるのだろう……」
「我々だって、丸裸で歩き回っている訳ではない。奴等にもまだ、決定
的な証拠は押さえられていないのではないのか?」
「いずれにせよ、こちらが先に完成させれば、次の一手は、まだこちら
側に分がある」
「とにかく作業は急がせよう」
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【133】
405 :この名無しがすごい![sage]:2019/05/24(金) 14:57:24.74 ID:6gFIakO3
そして、宇宙暦=コスモイヤー0059。

 確かに完成目前まで行ったレジオン側の開発は、結局、最終段階の試
験が行なわれる予定だった日の前日、突如として連邦軍特殊部隊の強襲
を受け、研究・開発拠点を完膚なきまでに破壊され、無惨に打ち砕かれ
る結末を迎えるのだった。

 対する連邦側の開発の方は、レジオン側の妨害工作の及ぶ所にはなく、
しかし技術的な無理が祟って、三年後に最終実験に自ら失敗、開発計画
も白紙撤回された‥‥
  
 反連邦の意志を秘め、連邦政府の許可なく新兵器の開発を進めたレジ
オン04の有力実業家と地元議員の、幻の《独立国家首脳部》はその責
を問われ、十年続く裁判を経て執行猶予つきの実刑判決を受け、地球に
強制送還、連邦当局の監視下に置かれる余生を送ることになった。

 しかし、研究・開発に直接関与した人間の処罰は、結局見送られ、連
邦の研究・開発スタッフに組み込まれる運びになった。



 そして、更に十数年の歳月が過ぎた。

 宇宙暦=コスモイヤー0076。

 世界連邦軍は、ついに新型ロボット兵器、MW=モビルワーカーの開
発に成功するのであった。


以上です。長すぎましたが今度賞に応募したいので評価お願いします。
【時雨沢】電撃小説大賞@文芸サロン96【小原】
213 :この名無しがすごい![]:2019/05/24(金) 17:30:48.34 ID:6gFIakO3
>>207-212
ああ、醜悪祭あったねえ
なぜか2chの書き込みで「作者は書きたがっている」って言いまくってたっけな
幼女ヒロイン+いじめられっ子の復讐願望を書けるから執着してたのかな?

あ、それと週末のティーブレイクネタが出来たので進呈
時雨沢が15年前に「ゼロ」として書いたゴミプロットをアイツの巣で晒してやった結果だ

直後に時雨沢自らぷ何とかのコテでネタを看破して先手を取りに来ているんだが、
(15年も前の2chの出来事を詳しく覚えてるんですね、というツッコミも出来るんですがね)
その後、自分叩き自演にしてはちょっと様子の違う流れが続く
決定的なのは嘲笑レスが続いた後に慌てた様子で最後にもう一度ぷ何とかのコテで現れて、
「自分で自分の恥を必死に叩いている」様がもう芸術的の一言!
いやあ、時雨沢大先生は自分を叩く時の仕込みも一級品なんですなぁ〜(棒読み)
相当嫌われてるんですね例外嫁ちょーよ師匠(小声)

ちなみにこの時師匠が掲示板で使ったハンネは「再臨私匠」
全く脈絡もセンスもない当て字で時雨沢のそれだって一発で分かりますねw

https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1558530073/400-


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。